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日本のトルコ?と橋杭岩の夕暮れ絶景【和歌山県・串本町】

みなさん、日本のトルコ、ご存知ですか?

それは横浜や神戸の中華街みたいな大きな街ではありませんが、本州最南端に近い、和歌山県の紀伊大島にあり、そこではめっちゃ親日家のトルコ人たちがいるのです。

なぜそんなところに日本のトルコがあるのか、そしてなぜ彼らはそんなに親日家なのか?

それはかつてこの地で起こったある出来事に由来しているのです。

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日本のトルコは和歌山県の紀伊大島に

紀伊大島は、本州最南端の町、串本の沖合にある周囲28kmの和歌山県では最大の離島。
今はくしもと大橋で串本市街と道路がつながっているので、島というよりは、半島のようなイメージかもしれません。

ここになぜかトルコにまつわる場所がある、ということで行ってみることにしたのでした。
島の東端、樫野埼の駐車場に車を停めると、その先はこんな通りになっています。

この「エルトゥールル」という通りの名前が、日本のトルコのポイント。

これは1890年にトルコの軍艦「エルトゥールル号」がこの樫野埼灯台沖で遭難し、587名もの犠牲者を出したのですが、生存したまま島にたどり着いた69名が当時の住民の手厚い保護を受けたことを記念して、トルコ記念館やトルコ軍艦遭難慰霊碑がここにあるのでした。

これがトルコ記念館

これがトルコ軍艦遭難者慰霊碑

記憶にある方も多いと思いますが、1985年のイラン・イラク戦争時に、テヘランに取り残された日本人の救援のため、トルコ政府が救援機を飛ばして救出してくれたのは、このエルトゥールルの遭難の際に受けた恩義に対するトルコ政府からの恩返しだった、と言われています。

ちょうどこの時、「エルトゥールル号」遭難事件を題材にした『海難1890』という映画が封切されていたこともあって、そこそこの数の観光客が見られました。

このエルトゥールル通りには、トルコの民芸品やじゅうたんを売るお店もあり、さながら、日本のトルコ?という感じです!(個人の感想です)

のび~るトルコアイス

通りの途中にあるそのお店がこちら。

めっちゃのびてる!

ということで、さっそく買ってみました。

うーん、伸びたぞ、2cmくらいは・・・

全然伸び~るじゃないじゃん!

「トルコ人の店」とか書いてあるのに店にいたのは日本人だったので、誇大広告で訴えてやろうかと思いましたが、日本とトルコの今後の友好のため我慢しておきました。

親日家のトルコ人店主が今日はたまたま留守で、彼がいればきっとのび~るパフォーマンスとかやってくれたんだと思います・・・

エルトゥールル通りの一番奥にあるのが樫野埼灯台

「日本の灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンが日本で最初に設計した、日本初の石造灯台として有名なんだそうです。

夕暮れの絶景橋杭岩

樫野埼灯台で折り返して紀伊大島をあとに串本に向かう途中、対岸に橋杭岩がうっすらと見えました。

別の場所からはこんな感じ。

おおお、かっちょええ!!

橋杭岩は、串本の市街地近くの海岸にあり、国道沿いにできた道の駅が見学コースの起点になっているようなので行ってみます。

ここは大小約40の岩が約850メートルにわたってまっすぐに連続してそそり立っていて、その姿が橋の杭のように見えることから橋杭岩と呼ばれています。

昔、熊野の山の大神、熊雄(♂)は、熊野の海の女神、熊子(♀)のことをいつか口説き落としたいと思っていました。

毎晩あまりに激しいアプローチを受けていた熊子は、

「串本から沖合いの島まで夜の間に橋をかける勝負をして、私に勝ったら朝が来るまであなたに身を委ねるわよ」

と言って二人は勝負をすることにしました。

熊子は、海の神の自分が山の神の熊雄に負けるわけない、と思っていたのですが、熊雄の精力、もとい、腕力はものすごく、山の岩をばんばん海に投げ入れてあっという間に橋の杭を並べていきます。

このままでは賭けに負けてしまうと思った熊子は、一瞬、

「まあ、このスゴイ精力、もとい、腕力で抱かれてもいいかな・・・」

と迷ったのですが、やはり私にはスマートな海のオトコがいいわ、と思い直し、一か八か、ニワトリの鳴きまねをしたのだそうです。

するともう朝が来たと勘違いした熊雄が作りかけのまま諦めてその場を立ち去ってしまったため、橋の杭のみが残ったのです。

 風祭日本神話研究所より

なんかボードに書いてある絵と、この話の内容がちょっと違うような気もしますが、まあ似たような感じなので、気になる場合はご自身でお調べください。

さて、ここは橋杭の間からのぼる日の出の美しさで有名ですが、「和歌山県朝日夕日100選」にもなっているので、夕日もきれいなのでしょう。

橋杭岩自体は角度的に東海岸に面しているので夕日そのものは見えないのですが、夕日に映える岩と、暮れゆく海の色、空の色が美しい、ということなのでしょうね。

<2015年12月訪問>  最新の情報は公式サイト等でご確認ください

日本のトルコ/橋杭岩への旅

 

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