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ここは熊本のヨーロッパ?「河原町繊維問屋街」【熊本市】

熊本のまちなかからそう遠くない場所に、マニア垂涎の激シブアーケード街がある、と聞いて行ってみたのが河原町繊維問屋街

こういう時の「激シブ」は、たいてい退廃的な美しさとか、レトロすぎて一周まわって新しいとか、カオスすぎてなんか笑っちゃう、みたいに「ほめ言葉なんだけどなんかちょっと引っ掛かりがある」場合が多いのですが、僕がここで純粋に感じたのは「ヨーロッパみたいでカッコいい!」

そんなわけで熊本・河原町繊維問屋街はヨーロッパ説を唱えてみたいと思います。

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河原町繊維問屋街とは?

JR熊本駅から熊本市電で3つ目の電停「河原町」

この河原町で降りてすぐに一本の路地に入ると、異様な雰囲気を醸し出す一画が現れます。

これが今回の目的地「河原町繊維問屋街」。すごい威圧感!

一見、雑居ビルのように見えますが、中には何本もの細い路地があるアーケード街になっています。

このあたりは戦後の闇市がベースとなった店舗が軒を連ねる一画でしたが、昭和33年に大きな火事ですべて焼失してしまい、その後この繊維問屋街が作られたのだそうです。

当時は二階が住居、一階が商店という形で繊維問屋が並んでいて、今も当時の雰囲気を伝える看板が残っています。

時代の流れとともに問屋街が廃れ、一時はシャッター街となったものの、その後アーチストやデザイナーなどのクリエイターが集まり始め、カフェや雑貨店を訪れる若者でにぎわう時期もあったのだと言います。

今もそうしたお店やオフィスは一部残っていますが、コロナでその状況も少しずつ変わってしまったのでしょうか、僕が行った時は営業しているお店はほんのわずかのように感じました。

河原町繊維商店街はヨーロッパの路地っぽい説

この河原町繊維商店街が激シブと言われるのは、おそらくこのシャッター商店街の廃墟的な雰囲気のことを指すのだと思います。

しかしこの誰もいない路地を歩いていると、僕はなんだか不思議な気分になってきました。

例えばこの階段と路地。

たとえばこの街角のベンチ。

たとえばこのアパルトメントみたいな窓の並び。

ね?なんだかヨーロッパの町並みみたいじゃありません?

例えて言うと、この生活臭漂うナポリの路地裏。

Ⓒ写真AC(転用禁止)

こんな黒猫を置けば、実は熊本なのにまさかのシチリアの路地みたくなっちゃいそうですよね!

Ⓒ写真AC(転用禁止)

うらやましいぞ熊本県民!ナポリもシチリアも行ったことないけど!

今後は、このシャッター商店街にもう一度賑わいが戻ってくるよう、風祭シャッター商店街再生研究所一丸となって「熊本・河原町繊維問屋街に行くとヨーロッパ気分が味わえる説」を唱えてPRに努めたいと思います。

熊本市民の台所、子飼商店街

熊本の激シブ商店街としてもうひとつ有名なのが「子飼商店街(こかいしょうてんがい)」

熊本の市街地からちょっと外れた場所にありますが、八百屋、魚屋、肉屋、惣菜屋といった食料品から衣料品、雑貨店、食堂などが狭い通りに雑多に並ぶ、熊本を代表する商店街なのだと言います。

行ったときは夜だったので、すでに昼間の喧騒はなく静まりかえっていましたが、日中、店員となじみの客が大声で会話しながら売り買いする様子は昭和の商店街そのもの。

今は寝静まってるだけで、この商店街は生きてる感じがわかりますね(死んでる商店街が昼間でもわかるように)。

この謎キャラは「子飼商店街(うちのまち)のこよみさん」

熊本在住の漫画家、​鹿子木灯(かなこぎ ともり)さんがこの商店街を舞台にして書いてるマンガの主人公なんだそうです。

白川こよみ

子飼商店街で「喫茶店ひとやすみ」を営む女性。通称「こよみさん」。

明るく元気でちょっとドジ。

趣味は手品と掃除(でもあまり上手くはない)。

見た目は若いが子飼商店街のことを何故か昔から見てきたように知っている。魔女ではないか?という噂も…

好きな食べ物は、子飼商店街で食べられるごはん。

 ~子飼商店街(うちのまち)のこよみさん~

「明るく元気でちょっとドジ」!!!

なんという昭和レトロなキャラ!ぜひ一度お会いしてみたいです。

それには次回昼間に来なくちゃですね。

子飼商店街|熊本県
奈良時代からの歴史を持つ交通の要衝である熊本の子飼商店街。多くの人が行き交うこの場所では人と人との距離の近さを大切にした、交流と体験の新しい価値を生む環境を作り続けます。

番外編)熊本の「香川通り」

市内からこの子飼商店街に行く途中に、ちょっと主張の強い通りを見つけたので寄り道してみました。

どちらの看板にも「香川商事/香川通り」と併記されていてなかなか目立ちますよね。

中に入ると、本当に通りの名前は「香川通り」。

そして「カガワの自転車」

「庶民の銀行 香川商事」

「香川有料駐車場」。

そして「マンションかがわ」「香川不動産部」、とどめで「かがわタワー」

これは確かに「香川通り」や!

おそらくこの一帯は香川コンツェルンの所有地なんでしょうね。

「庶民の銀行」を名乗っていることから、最初は金融部門からスタートして事業を拡大していったのかな、とは思うのですが、あまり情報が開示されていないため詳細はわかりません。

ただ、その存在感がめっちゃすごかったのと、全体的にかなり昭和な感じのコンツェルンだったので、熊本の激シブ商店街の番外編として紹介してみました!

「7BANK」はよもや「セブン銀行」ではないと思いますが・・・

熊本、予想以上に激シブな町でしたね。

<2023年1月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください

熊本・河原町繊維商店街への旅

https://www.jtb.co.jp/kokunai-hotel/list/4301/?suggestkeyword=%E7%86%8A%E6%9C%AC%E3%83%BB%E7%86%8A%E6%9C%AC%E5%B9%B3%E9%87%8E&multiarea=4301&room=1&roomassign=m2&dateunspecified=1&staynight=1
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熊本・河原町繊維商店街の基本情報

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