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懐かしき扇形機関庫と転車台たち【大分県・豊後森駅ほか】

みなさんは扇形機関庫と転車台をご存知でしょうか?

転車台(ターンテーブル)は鉄道車両、特に蒸気機関車など、片側にしか運転台がない車両の方向を変えるための丸い台です。

扇形機関庫はその転車台の先にある車庫。転車台で向きをかえられた車両がそのまままっすぐ収まるよう、扇の形をした車両基地となっています。

かつては日本全国のターミナルや終着駅にあったのだと思いますが、今はほとんど見かけることがなくなりました。

先日、九州の豊後森駅で久しぶりにその遺産を見かけたので、彼らが現役だった頃を思い出し、筆を執ってみました。

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旧豊後森の近代化産業遺産 扇形機関庫と転車台 

それは大分の久大本線「豊後森駅」にありました。

以前からここに扇形機関庫があったのは知っていたのですが、久しぶりに行ってみると、近代化産業遺産としてきれいに整備されていたのです。

この写真の手前が転車台、奥に見えるのが扇形機関庫です。

自力では方向転換できない機関車は、この上でくるりと一回転すれば、再び逆方向に走り出すことができたし、仕事を終えて戻ってきた車両は、この上で少しずつ角度を変えることによって複雑な線路を敷く必要なく自分の寝床に戻っていくことができたのでした。

一帯は緑あふれた公園のように整備され、静態保存されたSLも展示されていました。

かつてこの豊後森駅からは国鉄宮原線(みやのはるせん)というローカル線が発着していたので、ここに機関区があったのでしょう。

僕が初めて九州に来たときはその宮原線も廃止された後で、もうこの扇型機関庫も現役を引退していたようですが、この建物はそのまま残っていて、通るたびに気になっていたのでした。

豊後森の扇形機関庫と転車台は、なんとあのJR九州の豪華寝台列車「ななつ星」の観光コースにもなっていて、玖珠町のふるさとガイドさんたちに導かれたゲストが、公園から思い思いに写真を撮っていました。

なかなかいいセンスしてますね、ななつ星。

そういえば、JR九州の新型コロナからの早期収束を願ったキャンペーン「その日まで、ともにがんばろう」でななつ星のスペシャルムービーが公開されてました。

JR九州らしい、ヤバい作品でした。

ぜひ、ご覧ください。ただし人前では見ないように。

僕はななつ星 ― その日まで、ともにがんばろう

今も現役、米子駅の扇形機関庫

全国を旅していると、ごくまれに扇形機関庫と転車台に出会うことがあります。

転車台が残る駅はまだそれなりにあるようですが、扇形機関庫が残っている駅は非常に少なく、まさに希少価値の鉄道遺産だと思います。

そのなかで今も現役で活躍しているJR線の扇形機関庫は、鳥取県の米子駅の旧米子機関区(現 後藤総合車両所運用検修センター)。

山陰本線・伯備線・境線が乗り入れる米子は、山陰本線有数のターミナル駅で、今も頻繁にディーゼル機関車や気動車が出入りする現役施設です。

が、残念ながら写真が残ってませんでした(この写真のもう少し右側にあったと思うのですが)

境港線の終点、境港はゲゲゲの鬼太郎の作者、水木しげるさんの出身地。境線には鬼太郎ラッピング列車が走っていて、この米子駅構内や機関庫でも見られます。

天竜二俣駅の小さな扇形機関庫

JR線以外だと、静岡の天竜浜名湖鉄道の中心駅、天竜二俣駅で出会ったことがあります。

ここの扇形機関庫は現在は4線のみしか残っておらず、非常にコンパクトですが現役です。

そしてこの扇型機関車庫とセットになるのが、この転車台。
あ、もちろん扇型機関車庫も転車台もバリバリの登録有形文化財です。

この天竜浜名湖鉄道では「転車台・鉄道歴史館見学ツアー」をやっていて、列車が実際に扇型機関車庫から出て、転車台で回転する姿を見られるのがこのツアーのポイント。

天竜浜名湖転車台

今では珍しくなってしまった鉄道文化財が動くのを間近で見られる貴重な体験ができます。

津山の転車台は鉄道記念館に

岡山県の津山駅にも現存する転車台が残っていますが、ここは現役の機関庫としての役割は終え、現在は「津山まなびの鉄道館」として再出発しているようです。

津山駅は津山線や因美線、姫新線が交わる岡山県北部の鉄道の要所。

以前に比べると列車の本数も減ったのでしょう。広い駅構内をびっしり埋めていた線路も少なくなり、ずいぶん寂しくはなりましたが、こうして貴重な建物が残されたのは素晴らしいことですね。

おそらくこの奥にあるのがかつての扇形機関庫です

残念ながら津山まなびの鉄道館にはまだ行ったことがないのですが、この津山の扇型機関庫はかなり立派なので、次はぜひ行ってみたいと思います。


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