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「青い池」と「白ひげの滝とブルーリバー」【北海道・美瑛町】

北海道、美瑛の「青い池」はAppleの壁紙で知られるようになり、今や北海道を代表する風景のひとつになったのでご存知のかたも多いと思いますが、読んで字のごとく青い水を湛えたように見える小さな池です。

ただ、その青も季節や時間、そして特に天気の状態に左右されるためいつも同じではありません。

一発で最高のシーンに出会うのはなかなか難しいのですが、逆に言うと何度でも楽しめるのが、この青い池の魅力かもしれません。

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初めての青い池

僕が最初に青い池に行ったのは、秋の早朝。

旭川から富良野線の始発列車に乗って美瑛へ行き、そこから始発の路線バスに乗りました。

6:55、白銀温泉行きのバスの乗客は4人。
経験上、こんな平日の早朝にしては大健闘でしょう。

バスは美瑛市街を抜けると、平坦なまっすぐな道で南へと進みます。

途中からの乗客はなく、ただただ通過する停留所のアナウンスだけがひたすら流れています。

北海道では、見渡す限り平原や農場しかなくて、停留所の名前にするような地名がない場合、○線○号とか、区画の名前がそのまま停留所名になっているようなケースがよくあるのですが、ここでも広大な畑と丘陵地帯の中を、美沢10線から24線?くらいまでの停留所名が延々と続きます。

たぶん僕がどこかで降りても、その前後の停留所との風景の違いの区別はつかないと思います。

そんな感じで15キロや20キロは走ったでしょうか、やがて道はやや上りになり、ゆるやかなカーブをいくつか曲がり、白金温泉インフォメーションセンターを過ぎると、すぐに青い池入口となります。

バス停から青い池までは歩いて約5分。
そして帰りのバスは、20分後か、3時間後。
せっかくなのでゆっくり見たいのですが、3時間後ではさすがに時間が余ります。他に時間をつぶせる場所は、残念ながらなさそうです。

そこで、間に合えば、前のバスにトライする、ダメだったら予定を変える、という、僕の旅ではよくありがちな、出たとこ勝負のパターンにしました。

青い池はさほど大きな池ではありません。ゆっくり歩いても端から端まで5分くらいでしょう。とにかく青い水の色を求めて、いろいろな角度から写真を撮りながら進むことになりそうです。

さて、その成果は・・・・・

晴れてはいましたが、朝のためさほど日差しが強くないようで、びっくりするような青い色ではありませんでした。

青乳色という感じのやや濁った青は至るところで見られ、ラッシーみたいなヨーグルト系ドリンクとしてはおいしそうな色でした。

写真でよく見るような色は、なんとなくよく晴れた7月の、午前10時とか11時頃がいいのかな、という気がします。

それでも紅葉ももうかなり進んでいて、夏とはまた違う青い池の表情が見られたんじゃないかと思います。

池の端まで行って戻って残りちょうど5分、早い方のバスの時間にちょうど間に合いそうです。

帰りのバスで想定外だったのは、あの美沢○線というバス停から次々と人が乗ってきたこと。
おかげでバスは各駅停車状態、行きの特別快速状態とはえらい違いです。

ほとんどは小中学生の女の子でしたが(男の子はきっと自転車で通学するのでしょう)、こんな畑と道しかないところによくもまあこんなに人が住んでるなあ、と思うくらい。
といっても都会のように満員で座れないほどではありません。

子供たちはみんな礼儀正しく「おはようございます」といいながら乗車してきます。
僕はたまたまバスの後扉入り口付近に座っていたので、彼女たちみんなから挨拶をされてしまい、バス停に着くたびに挨拶に返礼しなければなりません。

なんだか生徒と同じバスで通学する、小中学校の先生になったようでちょっと疲れました。

白金温泉「白ひげの滝とブルーリバー(青い滝&青い川)」

なかなか夏のいい時期に美瑛方面に行く機会がないまま、2度目の青い池訪問も秋でした。

この時は同じ美瑛にある「日本で一番美しい道」という場所に行く予定だったのですが、青い池のすぐ近くにあるので、一緒にまわることにしました。

再び富良野線の始発列車を美瑛駅で降り、富良野方面に向かう列車を見送ります。

列車は美瑛駅を出ると正面の美しい丘陵の手前で大きく左にカーブして、美瑛川の鉄橋を渡り美馬牛方面へと消えてゆきます。
僕はこの美瑛駅からの眺めが好きなんです。

今回も美瑛駅から同じ始発バスに乗ります。
ただ前回とちょっと違うのは、バスの終点近くの白金温泉まで行ってみたこと。

この白金温泉にある「白ひげの滝」を見てみたかったのです。

バス停近くの橋からの景観は「白ひげの滝とブルーリバー」と呼ばれていて「青い池」の源を成す「青い滝」「青い川」として知られています。

白ひげの滝をはじめとするこの付近の滝から、アルミニウムを含んだ水が流れでていて、それが美瑛川の水と混ざることによって化学反応が起きて、川の色が青く見えるようになるのだそうです。

そのまま白金温泉と美瑛を結ぶ「白樺街道」と呼ばれる道を下りながらブラブラと歩くと、途中で見つけた白金滝不動尊。

ここ、パワーを感じる人にとってはすごい場所なんだそうですが、僕は紅葉がきれいだなあ、と思ったくらい。
なかなか迫力の滝でしたけどね。

2度目の青い池

白金温泉から3キロほど美瑛方面に戻ったところに「青い池」がありました。

前回来た時より時間も少し遅く、快晴とまでは行かないものの、明るい空が見えはじめています。
紅葉も、ちょうどピークに近い感じです。

青い池と言っても天気によってその青の色はさまざまに変わり、今日は青というよりはエメラルドグリーンに近い感じ。

この年の9月に北海道を襲った台風の直後は、青い池の水も濁流でにごってしまい、一時はこのまま青い池が消えてしまうのか、と心配されたそうですが、ほどなくして再びあの白ひげの滝からの澄んだ水が流れ込み、ほぼ元通りの姿に戻ったのです。

風が止み、あたりに静謐が訪れると、湖面はまるで鏡のよう。

青い池の横を流れる美瑛川

これがさっきの白ひげの滝から流れてくるブルーリバーですね。

少し青っぽく加工してみたこの写真が、今のところ僕が撮った青い池のベストショットとなっています。

<2014年10月/2016年10月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください

青い池の基本情報

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