以前から、徳島は「隠れB級スポットの宝庫」説を唱えてる僕ですが、そんなB級王国徳島の中でも横綱級の場所が今回ご紹介する「お花大権現」。
地元では「お花さん」、なんてめちゃめちゃかわいく呼ばれてますが、何を隠そう、ここが西日本随一のめくるめく性のテーマパーク、じゃなかった、性の神様仏様なのです。
マジすごいよ!だからR-中3。中2は見ちゃダメだね。
ラブホ「おはなはん」とかショーラウンジ「アムール」とか
JR徳島本線の三加茂駅と江口駅の真ん中近く、四国三郎と呼ばれる大河、吉野川の両側に広がるのどかな平地をしばらく歩くと、お花大権現入口があります。
正式には阿波西国第10番林下寺という真言宗のお寺のようなのですが、一般にはお花さん、と呼ばれて親しまれています。
案内看板も、なんかかわいいですね。
なんと、お花さんの入口前にあるラブホの名前も「OHANAHAN(おはなはん)」。。。
いい感じの昭和レトロホテルですね。ひとりじゃなかったら、入ってみたかったです(笑)
しかもこんなのどかな田園地帯に妖しいショーラウンジ「アムール」なんてのもあるぞ!
アムールってフランス語の愛とかエロスって意味で使ってるのか?それともアムール川を越えてロシアの美女たちが大挙してここに押し寄せてるってことなのか?
なんなんだ、徳島、ここは知られざるエロスのパラダイスなのか!?
いざ、お花大権現へ
伊予街道と呼ばれる国道192号線から脇道に入り、JR徳島線の線路をくぐって小さな側道沿いに林の中に入っていくと、お花さん(林下寺)がありました。
そしてその前にはとうの昔につぶれてしまったと思われる「お花食堂」とお土産屋さんが。
昔は観光名所だったのかな?
というか大丈夫か、お花さん?
お花大権現への入口には立派な鐘があって、「入り鐘をかるくついてください。去り鐘はつかない」という案内があります。
ゴォォォォォォォ~ン
おおお、思いのほかデカい音が鳴ったぞ。
中に入っても誰もいません。
仕方なく、お花さんに呼ばれるままに境内の右奥に進みます。
するとその先にはこんな看板が。
「西日本随一の性の神 お花大権現」
やっぱりそーだったのか、徳島!ここは知られざるエロスのパラダイスだったんだな。
わりと真面目で大人しいやつだと思ってたんだが、おめー意外とやるじゃねーか!
なーんて思っていると突然背後から
こんにちは
うわぁぁぁぁぁぁぁぁー
びっくりしたなーもー
住職さんの独占解説付きで性域(聖域)めぐりへ
背後から声をかけてきたのは、どうやらこのお寺の住職さんのようです。
おーそーか、さっきのゴォォォォォォ~ンという鐘の音で僕が来たことに気づいたんだな。あれは呼び鈴みたいなもんだったのか!(だから去り鐘はいらん、と)
住職は、
君が西日本随一の性の神様、お花さんに会いに来たのは当然知っとるよ!というかお前それ以外に興味ないだろう?
ってな感じで僕を奥へと案内してくれます。
そして扉を開けてくれたのが、奉納物殿。
ノォォォォォォーーーーーーーー
中に入った途端、いきなりスゴイ光景が目の前に!
そもそもこのお花大権現とは、江戸時代、このあたりで生まれたお花姫という女性を奉ったもの。お花姫はその美しさを見初められて、ある殿様に嫁いだのですが、彼女の美貌と殿様の寵愛に嫉妬した他の側室たちにしめ殺されてしまったのです。
その後、城内で怪奇現象が相次ぐのですが、ある夜、殿の枕元に立ったお花姫が、性の妬みで殺されてしまった自分が今後は性の御仏となることを語ったのでした。そこで殿様は城内に祠を作り、お花姫の霊を供養すると怪異はすっかりおさまったということです。
そしてのちにその祠がお花姫のふるさとの林下寺の境内に移され、以来ここがお花大権現、性の御仏お花さんとして人々の信奉を集めているのです。
うっひー、それにしても、何百本あるんだよ、これ。
ご住職の手前上、
まー、日本の神社仏閣、信仰には子孫繁栄思想は切り離せませんから、こーゆーのも当然ですな、はっはっはー!
的に冷静を装って、しばらくは写真を撮るのも我慢に我慢を重ねていた僕です。はい。
そんな僕に付き添って、ご住職、中にあるものを懇切丁寧に説明してくれるのですが、奉納物殿の入場料、200円。
200円で住職ひとり占めにして説明してもらっちゃっていいのか?
でもまあお客さんもいないし、何より説明したいオーラが出まくりなので、お言葉に甘えてみることにしました。
お花大権現の珍宝の数々
(ここから先、閲覧注意画像あります。あとで「セクハラ」と訴えられても困るので、そーゆー方は、お引き取りください・・・)
最初に見せつけられたのが、これ。
いきなりこんなの見せつけられたら自信なくすじゃないか!角度も完璧だし。。。
これにまたがると、たいそうなご利益があるということで、今後の願いも込めてご神体にすがり付いてみようかと思いましたが、まだ神様仏様に懇願しなければならないほどは衰えてないはずだぞ、俺!
これはお花さんの穴禅定ということで、ここを潜り抜けると無病息災の効能があるんだとか。
お花さんの穴!めちゃくちゃおさまってみたいんだけど、かなり狭くてとてもじゃないけど我慢できそうにありません。
そして次にご住職が案内してくれたのはこのおばーちゃんの像。
福のありそうな、いい表情してまんな!と思ってみているとご住職がおもむろにおばーちゃんを手に取ってひっくり返します。
ノォォォォォォーーーーーーーー
ばーちゃんにしてはリアル過ぎまんがな!
これ、作り物にしてもモザイクかけざるを得ないほどの精巧さでっせ!(モザイクなしのを見たい方は、こそっとメッセージください・・・)
しかしご住職の説明はいたって真面目で宗教学的、文化民族学的な感じ。
ここは秘宝館みたいな観光地じゃなくって、信仰の場なので、これらはすべて結婚、子宝、安産、夫婦円満、夫婦和合、恋愛成就・・・といったあらゆる性の祈願のために奉納されたものなんだそうです。
これは子宝のご利益を授かった方がお礼に奉納したものなんでしょうかね。
これ何の祈願だよっ!白いの放出してっけど。
「この紐を引っ張るとご利益があることでしょう」
的なこと書いてあったけど、なんか飛び出してきそうで怖いのでやめておきました。
お花さんとセクシーすぎる弁天様
たくさんの性なる願いと悦びを託された奉納物に囲まれて、ひときわ艶めかしく鎮座するお花さん。。。
と思ってたら、実は彼女はお花さんではないそうです。
巷に出てる情報はみんな彼女をお花さんとして紹介しているのですが、ご住職曰く、彼女は「弁天様」。
本当のお花さんはこっちの像なんだそうです。
確かに!
こっちの方がどう考えても御仏っぽいですな。
・・・にしてもやっぱり目立つのはこの弁天様。
なんちゅーせくすぃーなおみ足なんだ!
ビミョーなチラ見せ。
これもたぶん住職の案内がなければ気づかなかった陳列物。
動画じゃないとわからないのでどーぞ!
ま、それだけなんだけどね。
どこか南の国からの奉納物なんでしょーか。。。
というわけで、たーくさん勉強させていただきました。
いやー、学ぶってやっぱ素晴らしいなっ!
向こうの方に本堂もありますから、と聞いてそっちにも行ってみることに。
というかホントはそっちが最初でしょー、ご住職!
本堂への道すがらにもこんな造形物が。
性に対して非常に徹底してます。
僕の今後のせくすぃーライフに関してはこっちにお祈りしなきゃダメなのね。
お花さん、ときどき煩悩に負けちゃうこともあると思うけど、今後も僕をあたたかく見守っててください!
本堂内のお守りコーナーでひときわキン色に輝くものを発見したので、思わず(なぜか)2枚買っちゃいました。
だって200円であんなに詳しく説明してくれたご住職に少しでもお返ししたかったんだもん。
でもこれ買ってどーすんだよ、しかも2枚も!
誰かほしーひと、いませんか?
<2018年5月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
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