「愛知県にサングラスをかけた大仏がいるらしい」
愛知といえばどえりゃー派手な結婚式とかするのは知ってたけど、大仏さんまでグラサンかけちゃうほどヤンキーの多いところだったっけ?
それとも夏場はマダムがみんなレイバンのサングラスかけちゃうほど日差しの強いところだったっけ?
よくわからないけど、そんなところなら、なんとなくヤンキーあがりのセレブマダムがサングラスを外しながら
そんなところサングラスせんで歩いとらんで、はよお茶でも飲み行こみゃぁ
とか言ってレクサスの助手席からナンパしてくれそうな気もするので、とりあえず行ってみました、サングラス大仏を拝みに!(スミマセン、愛知ディスってないです・・・)
サングラス大仏最寄りは、名鉄「布袋駅」
サングラス大仏があるのは愛知県の江南市で、最寄りは名鉄の布袋(ほてい)駅。
布袋なんて縁起のいい名前ですね。大仏がいたり、布袋様がいたり、グラサンのセレブマダムがいたりして、幸多い町なのでしょうか?
この日は7月下旬のお昼頃でめちゃめちゃ暑かったので、僕も自分でサングラスかけてこなかったのを後悔するくらい。
駅から線路沿いに1キロほど歩くと、何やら見えてきました、大仏様らしきものが。
手前にどどーんとお墓があるのも気になるのですが、そんなことよりこの大仏様、サングラスどころかめちゃめちゃ穏やかな表情じゃないか!
どこがサングラス大仏やねん!
ところがここから少し角度を変えるとこの大仏様、こんなふうに変身するのです。
おおお、サングラス大仏になったぞ!!!
踏切の警報機がサングラスに!
そうなんです、この大仏様のサングラスはこの踏切の警報機。
お墓の手前にある空き地から角度を合わせると、まるで大仏様がサングラスをかけているように見えるのです。
サングラス大仏になるちょうどいい角度を模索していると、突如警報機が鳴りだしました。
おおお、大仏様のサングラスが点滅してウインクみたくなってる!
そしてその前を真っ赤な名鉄の電車が通過していきます。
なるほどー、これがレイバンのグラサンセレブも身悶えるほど恋焦がれるサングラス大仏様かー。
そのご利益を少しでもかけていただこうと、お参りにいってみます。
サングラス大仏の正式名称は「布袋の大仏」
この大仏様の名前は「布袋の大仏」。
高さは奈良の大仏より3m高く18mあるのだそうですが、なんと個人によって建てられたものなのです。
踏切の横に「布袋大仏接骨院」という大きな看板がありますが、この大仏はこの接骨院の先代により建てられたものなのだそうです。
大仏様の背中あたりから、2階建ての建物がのびているのですが、それがなんとその接骨院。
かつて名古屋で鍼灸師をしていた先代が、夢のお告げにより大仏造立を決断し、独力で造像を進め、1954年に完成させたもので、個人の所有のものとしては国内最大級の仏像なのだそうです。
それだけでもまあまあすごいけど、さらにサングラスかけてるように見えることもあって、思いっきりB級スポット的な匂いがプンプンするのですが、江南市や愛知県の観光スポットガイドでも紹介され、今やすっかり地域の名物となっています。
参道入口の石標には「御嶽薬師尊」と書かれていて、木曽御嶽山信仰をもとに造立されています。
愛知県の公式観光サイト「Aichi Now」には「本尊の御嶽薬師尊に誓願すると病気を除き、不具を癒し、悟りへの道に到達する」と書かれています。
けれどもレクサスのセレブからナンパされるとは書いてありませんでした。愛知なのにひどい。
布袋はほんとに布袋のまちだった
布袋駅に向かう帰り道は、旧街道っぽいなかなか渋い町並みでした。
ここにかつて尾張藩の小牧代官所の出張所があり、市がたって栄えていたのだそうです。
駅の近くに来るとなにやら楽しそうな人がいました。
布袋様じゃないっすか!
やっぱり布袋の地名は布袋様に関係がある、由緒ただしい場所だったのかな、と思っていたのですが、どうやら地名が先で、それに合わせて街づくりをしている、ということのようです。
でもまあ、サングラス大仏といい、布袋様といい、楽しそうじゃないですか。
レイバンのグラサンマダムに出会わなかったことだけは心残りですが。
<2021年7月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
サングラス大仏(布袋大仏)の基本情報
サングラス大仏への旅
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