ある日横浜の関内近くを歩いていて、偶然「コーヒーの大学院」という看板を高々と掲げたお店を発見しました。
その時はたまたま店休日だったのですが、そのほかもなんだか相当怪しげな雰囲気があって、その後もずっと気になっていたのです。
そんなわけでその後、何回か入学を試みたのですが、ここの学位を極めるのはなかなか困難で、知れば知るほどディープな世界なのです。
それもそのはず、このお店「ルミエール・ド・パリ」といって、その世界では有名なレトロ名門喫茶だったのです!
ん?コーヒーの大学院?
横浜の関内駅から日本大通り方面に歩いていると、なんだか不思議な看板を発見しました。
ん?こんなところに大学院?
コーヒーの大学院「ルミエール・ド・パリ」
1974年にオープンしたコーヒーの大学院は、最高学府である「大学院」の名前を冠し、「香り高い一杯のコーヒーを吟味してお出しする」という理念を由来としております。
いいじゃないか、コーヒーの大学院!最高学府の味を堪能してみたいぞ!
そしてお店の横にまわってみると謎のスペシャルルーム!
しかも意味深な半裸かつ半馬女子のレリーフ!
いったいどんなサービスしてくれるスペシャルルームなのか、入ってみたいぞ!
しかし残念ながらお店は閉まっています。
そんなわけでこの「コーヒーの大学院 ルミエール・ド・パリ」はどうしても行ってみたいお店として僕の記憶に深く刻印されたのでした。
晴れて「コーヒーの大学院」に入学!
その2か月後、横浜に行ったついでに晴れて大学院に入学しようとチャレンジしてみました。
しかし「只今満席」の案内。大学院の入試倍率高い。
しかしほどなくして入学を認められたようで、ようやく学内に案内されます。
なんと麗しいキャンパス!
BGMは大学院らしくモーツァルトの「協奏交響曲」ですよ!
店内には古めかしい装飾品や絵画、写真などがいたるところに飾られています。
さっそくメニューを確認すると、最高学府のスペシャルコーヒーはさすがにお高めですが、一杯に通常の2倍相当のコーヒー豆を使った贅沢な一品だそうです。
コーヒーのほかにも町の老舗洋食屋さん的なメニューもあって、特に仏蘭西風エビフライが名物のようです。
デザートもパフェにフロート勢ぞろいで実に昭和レトロ。
迷いましたが、食事のあとだったのでケーキセットを頼んでみました。
最高学府のコーヒーは、もちろんおいしかったですよ。
見てください、このコーヒーの色を。僕は濃い目のコクがある味が好きなので、まさに「当たり」の味でした。
こうしてなんとか大学院の店内には入れたのですが、その先の「スペシャルルーム」は謎のまま。
大学院の修士課程には入学できたのですが、その先の博士課程には進めなかった、という感じでした。
特別室「オーキット」に潜入!
晴れて大学院入学は果たしたものの、例の「スペシャルルーム」に入ることができず、学位を極めることができなかった感があった僕。
横浜に行くごとにそのチャンスをうかがっていたのですが、とうとうついにそのチャンスをつかんだのです!
そもそもこのスペシャルルーム、貸切サロンのようなので、お金を払って貸し切っちゃえばいいのですが、横浜マダムとお部屋レンタルするならもうちょっとしっぽりした空間がいいし・・・と思っていたのですが、何度かこのお店に行ってみて、休日の混雑時は、奥の部屋に通されることがあることを知ったのです。
そして大学院通学何回目かのとある休日、とうとうその時がやってきました!
いらっしゃいませ、こちらへどうぞ
おおお、奥の部屋に案内された!
めっちゃゴージャス!
とうとうコーヒーの大学院の学位を極めた感はありますが、特にスペシャルなサービスはありませんでした。半馬女子もいなかったし。
それでも圧倒的カオスな装飾は、まさにスペシャルルームでした。
このお店のことを書いているブログを読むと「ゴージャスな宮殿」みたいな表現をしているものが多いのですが、僕が感じたのは懐かしき「昭和時代の全力のサービス」。
とにかく「ギラギラするもの」、「外国っぽいもの」、「なんか珍しいもの」をぜーんぶ詰め込んでお客様をおもてなしする、という時代の遺産がここにそのまま残っているんだと思います。
そういう意味では、ここも昭和レトロラブホと同じなのかもしれませんね。
そんな気配を感じたから、僕がここに惹かれたのかもしれませんね。
「コーヒーの大学院」を卒業して、圧倒的な昭和レトロ遺産をまた一つ学びました。
<2023年2月訪問ほか> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
「コーヒーの大学院 ルミエール・ド・パリ」への旅
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