震災から少しずつ復興していく熊本城、そしてそんな熊本城をやさしく包む季節の移ろい。
熊本のライター仲間がTwitterで発信する「本日の熊本城」を見て、いつかその場所に行ってみたいと思っていた僕は、実際にそこから何度か「なんちゃって本日の熊本城」を発信したりしました。
そんな「本日の熊本城」が、少しずつ復興し、大天守が復活した熊本城と聞いて、久しぶりに天守閣に登りに行ったお話です。
初めての「本日の熊本城」
僕が初めて「本日の熊本城」をやったのは2017年の冬。
たまたま九州に行くことをTwitterでつぶやいたら、「本日の熊本城」を発信している熊本ライター女子にナンパされたのです。
そんなわけで前から行ってみたかった熊本の喫茶店でお茶したあと、僕たちはまだ震災の爪痕を残す熊本城のお堀沿いをテクテク歩いて例の場所に向かったのでした。
ここが彼女がいつも伝えてくれている、「本日の熊本城」の場所。熊本城の天守閣がまだ修復用の足場でガチガチに囲まれていた頃です。
僕はこの場所からの写真が、ちょっと好きなのです。
今日は僕もここから「本日の熊本城」を発信していいかな?
じゃあ二人でそれぞれ発信しましょう
なかなかいい写真、撮れました。
このときの熊本での滞在はわずか3時間ちょっとでしたが、念願かなって楽しい時間を過ごしました。
「本日の熊本城」ふたたび/加藤神社からの熊本城絶景
初めての「本日の熊本城」からしばらくあと、2020年の秋、熊本にちょっと寄った時に2回目の「本日の熊本城」をやったのですが、この時は通りすがりにここで写真を撮ったくらいでした。
3回目の「本日の熊本城」は2021年のゴールデンウィーク。
2016年4月の震災から5年、この4月に天守閣の完全復旧に合わせた「特別公開第3弾」がスタートする予定だったのですが、その運営センターを僕の所属する会社が受託しているので、その応援も兼ねてぜひ行ってみたいと思っていたのでした。
ところが、その直前に再び例の緊急事態宣言が発令されたことにより、特別公開は延期になってしまったのです。
ただ、僕はすでにすべての段取りが終わっていたので、そのまま九州に入ることにして、熊本に立ち寄って撮ったのがこの写真。
この時は熊本に泊まっていたので、翌朝も散歩しながら本日の熊本城をやってみます。
ネタばれさせちゃって申しわけありませんが、本日の熊本城の撮影場所はだいたい「通町筋」の交差点あたり。実際はもっと細かなポイントがあるようですが、それは企業秘密だそうです(笑)
そのままお城の北にまわって棒庵坂を登り敷地内に入るとすぐにあるのが「加藤神社」。
加藤神社はその名の通り「加藤清正公」由来の神社。清正公は熊本では「セイショコさん(清正公さん)」と呼ばれていて、熊本の基礎を作った建築・土木の神として祀られているそうです。
この加藤神社からの熊本城天守閣が絶景として知られています。
ただ、よく見るとまだ石垣が崩れたままの部分も多いですね。
一本足で耐える櫓として話題になった戌亥櫓(いぬいやぐら)ですが、まだ修復は進んでいないようでした。
復活、熊本城天守閣へ
「熊本城特別公開第3弾」がようやく開始されたのは2021年6月28日。
そんなわけで、僕は6年ぶりに熊本城天守閣に登りました。
天守閣までは特別見学通路と呼ばれるルートをたどっていくことになります。
ここは震災前に見た「武者返し」の石垣ですね。
あの時は下の道から見上げたんですが、今回は特別見学通路なので、横から眺める形になります。
なぜなら、下のルートはまだこんな状態だからでしょう。
石垣の一部が崩落した「数寄屋丸二階御広間」。
一度建物を解体し、石垣の積みなおしが行われるそうですが、まだ進んでいないようです。
それでも熊本のシンボルである大天守はこうして完全復活し、内部公開が始まりました。
そして久しぶりの大天守最上階からの展望。
上から眺めると、敷地内の様々な場所がまだ工事中だったり、崩落したまま手つかずで残されたいたりします。
熊本城の大天守は復活したけど、熊本城全体の復活はまだまだ先だな。
そんなふうに思っていたところ「本日の熊本城」がしばらく休止になるというニュースが入ってきました。
どうやら熊本のライター女子が引っ越しでしばらくの間、熊本を離れてしまうのだそうです。
僕はこれ、結構楽しみにしてたので、個人的にはちょっと寂しいニュースでしたし、ほかのみんなも悲しんでいるようでした。
やるやないか、本日の熊本城!
ま、なんなら日本に恋する伝道師が引き継いで、熊本を通った時につぶやいてもいいかな。
ね、わりといい感じでしょ?(笑)
<2017年/2020年/2021年訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
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