淡路島といえば、最近人材派遣大手「パソナ」の本社機能の一部が移り、都会からやってきた多くの社員が島内に移住しながら働きはじめていることで話題になっています。
ところかこのパソナ、会社の機能を移しただけではなく、レストランやらテーマパークやらを島内に次々とつくっているため、淡路島はそのうち強大なパソナワールドになってしまうのではないかと思われるほどの変わりようなのです。
あわ姫バスに乗車!
パソナが進出して、都会から若い社員がどっと移住してきた淡路島。
彼らがビーチ沿いのパラソルの下で、あるいは里山でハンモックかなんかに寝転がりながらノビノビと仕事している、というイメージが強かったので、淡路島といえば「ワーケーションの聖地」だと思い込んでいた僕。
このイメージ、仕事してないけど!(ワーケーションで画像検索しました)
前日、島の中央部にある洲本に行ってワーケーションをしてみたのですが、どうやらそういうイメージの場所は島の北側にあるようでした。
そんなわけでバスに乗って洲本から島の北部の岩屋まで移動します。
途中、津名でバスを乗り換えたら、めっちゃ派手派手な感じなんですけど!
このバスは淡路市営の「あわ神あわ姫バス」。
あわ・・・姫
ちょっとそこのおとうさん、あわ姫の「あわ」は「泡」じゃなくて「淡」なのでそこんとこYOROSHIKU!
明石海峡大橋と淡路島タコステ
淡路島北部の岩屋は本土の明石とを結ぶ高速船が出航している港町。岩屋港からはパソナが運行している無料シャトルバスもあるのですが、もっと小回りが利くようにレンタサイクルを借りて移動しました。
今回は乗りませんでしたが、このバス見るだけでもすでにパソナワールド感、全開ですね。
このバスにラッピングされている「ニジゲンノモリ」がパソナワールド淡路を代表するテーマパークなのですが、50代ナイスミドルがレンタサイクルに乗ってひとりでうろうろしようものなら翌日の淡路日報一面にすっぱ抜かれそうなので、今回はここには行きません(笑)
そんなわけで自転車に乗って走りだしてみるといきなりででーんと明石海峡大橋!
これは「淡路島タコステ」と呼ばれる商業施設からみた明石海峡大橋。
かつては「たこフェリー」という愛称で知られた明石淡路フェリーがここから出航していたのだそうですが、2010年に運行を休止し、現在は淡路ジェノバラインと呼ばれる高速船が別の場所から運行しています。
店内を覗いてみると、なんとなく淡路牛バーガー推しだったので、一個食べてみました。
淡路牛もいいけど、やっぱり脇役のオニオンスライスが絶品ですね。さすが玉ねぎ王国淡路島。
最近はこのたまねぎの皮もめちゃくちゃおいしいお茶になるみたいですね。
これもパソナか!HELLO KITTY SMILEと青海波 -SEIKAIHA-
自転車に乗って島の北側から反時計回りに走り始めると、すぐに明石海峡大橋の淡路島側のたもとを通過します。
やがて巨大な招きネコの後頭部のようなものが見えてきます。
これはハローキティがお届けする不思議な海中世界の乙姫竜宮城、「HELLO KITTY SMILE」。
海をテーマにしたハローキティの世界が最新のプロジェクションマッピングで体験できたり、目の前に広がる海を眺めながら食事やハイティが楽しめる場所なのだそうですが、これも50代ナイスミドルが一人で行くと翌日の神戸新聞一面に…(しつこい)
海沿いの道から少し離れた場所にあるので見逃してしまったのですが、この「HELLO KITTY SMILE」の手前にも「HELLO KITTY SHOW BOX」というキティーちゃんのショーを見ながら植物性やオーガニック食品を使用した今はやりのヴィーガン料理が楽しめるレストランもあるのだそうです。
なんとこれらの施設もパソナワールドのひとつ。
サンリオピューロランドかよ!
さらに途中で、劇場のように座席が配置され、どこからでも海が見渡せるような、めっちゃしゃれおつなレストランがあるなー、と思ったのですが、これもパソナの仕業。
日本の文化である食、歴史、芸能を愛しみ、愉しみながら和食や昔懐かしい洋食が堪能できる空間だそうです。
パソナワールド、なかなかやりおる。
小学校跡を再生「のじまスコーラ」
淡路サンセットラインと呼ばれる海沿いの県道から少し高台に上がったところにある「のじまスコーラ」。
「スコーラ」という名前のとおり、ここは廃校になった旧野島小学校を再生し「食・農・学・芸」をキーワードに地域活性の情報発信基地、地域の交流の場として2012年にオープンしたパソナの施設。
屋内にはマルシェやカフェ、レストラン、バーベキューテラスなどがあり、屋外は子供が遊べる野外動物園的なものもあり、この日も賑わっていました。
校章の上には仲睦まじく寄り添うハト。なんとものんびりした時間が流れていますね。
いつか行きたい!「パソナワーケーションハブ」
僕が淡路島を勝手に「ワーケーションの聖地」と思い込んでいたのは、おそらくこの施設があったからなのでしょう。それが「パソナワーケーションハブ」。
ここは仕事と休暇を組み合わせた柔軟な働き方を推進する「ワーケーション」を導入する企業に向けた施設で、まさに海を間の前にしたコワーキングスペースやサロンとなっています。
でも残念ながら個人利用はできないみたいです。法人として契約するとかサテライトオフィスを淡路島に作るとかしないと利用できないのかな?
この日は週末だったので、そもそも誰も利用してないみたいでした。まあいいや、次回はパソナにいる知人に強引に頼み込んでみようと思います。
そのほかにも島内にはめちゃめちゃパソナの施設があります。
「パソナワールド」どころかそのうち「パソナ王国」にでもなってしまいそうな勢いですが、ひとつの島がいち企業の力でこんなに大きく変わって行く例も少ないのではないかと思います。瀬戸内におけるベネッセのパワーもすごいですけどね。
ちなみにパソナが淡路島内で構えるオフィスのひとつがある「淡路夢舞台」は、高速バスを使えば神戸三宮まで45分。
その気になれば大都会の神戸から通勤できる比較的便利な場所なのですが「不便な離島に本社機能の一部を移転して、地域活性化に取り組んだ最先端の上場企業」的なPRもされていて、そのあたりの戦略も見事だな、と思いました。
<2021年11月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
淡路島パソナワールドへの旅
コメント