日本に恋するショートストーリー

旅先をテーマにした「ちょっと悲しくて、ちょっと妖艶で、最後に少し希望が見える」ショートスト-リー集。

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ペンフレンド【北海道川上郡弟子屈町美留和】

北海道のずっと東のほうに美留和(びるわ)という美しい名前の場所があります。 僕はもう30年以上も前、そう、小学校6年生から中学の3年生まで、そこに住むあるひとりの女の子と文通をしていました。どうして彼女と文通なんかを始めたの...
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頭ヶ島天主堂/世界遺産の天主堂のひと【長崎県・新上五島町】

Ⓒながさき旅ネット 頭ヶ島(かしらがしま)天主堂は、有川から1日3往復(当時)だけ運行されるバスの終点、島の最東端にありました。 有川にある病院からの帰りでしょうか、全員が顔なじみらしい数人のお年寄りと、この島の人は誰も知らな...
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宇和の白衣のアスリート【愛媛県】

台風の悪戯で、どこからか飛ばされてきた小枝やら葉っぱやらが、その狭い路地にも散らかっていたのかもしれません。彼女は、白衣姿でしゃがみこんだまま、一心不乱に何かを集めているように見えました。あまりにも夢中になっていて、その白衣の中からスカー...
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日本で一番星に近い七夕デート 【富山県】

「ねぇ、立山の室堂に行かない?」未来の大女優を目指して、とある劇団に所属しながらも、生活のためアルバイトとして便利屋集団の手伝いをしている、知人の女の子から突然メールが入りました。 「いつ?二人でってこと?」彼女から個人的に...
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平成版「砂の女」第三章 ~そして砂丘へ【山形県・酒田市】

都営最長距離路線バスで出会った不思議な女とともに、まるで安部公房の「砂の女」の世界へと迷い込んでしまった僕。 砂の館に女と共に幽閉されたまま、蟻地獄のように一生抜け出せないのでしょうか。 (これは全3編中の最終章です) ...
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平成版「砂の女」第二章 ~The Woman in the Dunes

都営バス最長距離路線に乗って、あてもなく青梅に向かっていた、とある年の5月半ばの休日。 そのバスで不思議な女と出会い、誘われるままにキネマクラブへと向かったところ、そこは世にも不思議な夢幻のような場所だったのです。 ...
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平成版「砂の女」第一章 ~都営バス最長距離路線の女【東京都】

かつて西武新宿線の西武柳沢駅から青梅車庫まで、都営バスの最長距離を走る、知る人ぞ知る路線がありました(現在も距離を短縮して存在はしています)。 その距離31.8キロ、定時走行時間は約1時間45分。運賃580円。 わざわざ2時...
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ホタル/ほたる【長野県・辰野町】

「ほたるが見たい」 5歳の娘が突然そんなことを言いました。それが20数年前、ある人から聞いたセリフと全く同じだったので、僕は最初、ちょっとびっくりしてとまどったのだけれど、結局、娘を連れてホタルを見に行くことにしました。 長野...
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十三詣り/二十三詣り 【京都・嵐山】

京都の嵐山・法輪寺で十三詣りを終えた子供たちは、渡月橋を一度も振り返ることなく渡り終えると、一様に緊張から解き放たれたような笑顔を見せるといいます。 そう、この十三詣りには、お詣りのあと、渡月橋を渡り終えるまで絶対にうしろを振り返っ...
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別れ道 ―バス停ものがたりVol.3【埼玉県・新座市】

その昔、『別れ道』という不思議な名前のバス停の前にあるマンションに住んでいたことがありました。 それは長く長く続いてきた一本道が、名残惜しくも意を決したように右と左に、あるいは東と西に別れる、まちはずれの一角のような名前でし...
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