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いつかのどこかのだれか宛。「漂流郵便局」で、出せなかったあの⼀通を【香川県・粟島】

Ⓒ漂流郵便局(転載禁止)

返事はないとわかっていても、想いを伝えたい⼈、あなたにもいませんか︖
届けようと思っても、もう届く宛先のない⼿紙を受け付けてくれる⽇本でたったひとつの郵便局が、瀬⼾内に浮かぶ⼩さな島にあります。

その名も「漂流郵便局」
「漂流郵便局留め」という形で実際に⼿紙やはがきを出せば、いつか宛先不明の存在に届くまで、郵便局内にある「漂流私書箱」に⼿紙を漂わせて預かっていてくれるのです。

いつかのどこかのだれか宛。
出せなかったあの⼈への⼀通をお持ちの⽅は、ぜひ漂流郵便局へ。

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漂流郵便局とは

いつかのどこかのだれか宛。
届けようと思っても、もう届く宛先のない⼿紙を受け付けてくれる⽇本でたったひとつの郵便局が、漂流郵便局です。

Ⓒ漂流郵便局(転載禁止)


「漂流郵便局留め」という形で、実際に⼿紙やはがきを出せば、いつか宛先不明の存在に届くまで、郵便局内にある「漂流私書箱」に⼿紙を漂わせて預かっていてくれるのです。
もちろん漂流郵便局に実際にやってきて、ここで直接投函することもできます。

また、ここで漂流する⼿紙の中から、誰かが書いた⾃分あてのものを偶然発⾒したならば、それを持ち帰ることもできるのです。


過去/ 現在/ 未来
もの/ こと/ ひと
何宛でも受け付けてくれます。

いつかのどこかのだれか宛の⼿紙が、いつかここにやってくる、そのだれかに流れ着くまで。

漂流郵便局は、瀬⼾内国際芸術祭のアートとして登場

漂流郵便局は2013年の瀬⼾内国際芸術祭の際、現代アート作家である久保⽥沙耶さんの作品として制作されました。

久保⽥さんがアート作品の制作のために⾹川県の瀬⼾内海に浮かぶ⼩さな島、粟島にやってきた際、当時廃屋となっていたこの旧粟島郵便局を発⾒し、その不思議な佇まいに魅かれたことによりすべてが動き始めたのです。

久保⽥さんが最初に粟島の港に着いたときに⽬にしたのは、海からのたくさんの漂流物だったそうです。
⾏き先のないペットボトルや⾙、⽊材、漁具、ガラス。
潮の流れのせいでしょうか、この瀬⼾内にあるスクリュー型の⼩さな島、粟島には昔からたくさんの物、事、⼈が流れ着いてきたのでした。

そんな中、偶然発⾒したのがこの郵便局跡。
今はもう使われなくなってしまったその郵便局舎には、古いながらもかつてここにはたくさんの郵便物が⾏きかっていたことがわかるさまざまな郵便施設がそのまま残っていたのだそうです。

そんな郵便局のガラスに映った⾃分の姿を⾒て、きっと⾃分もここに流れ着いてしまったのだ、と思った久保⽥さんは、波打ち際で⾒た漂流物と、かつてここで⾏きかっていた郵便物、そしてここに流れ着いてしまった⾃分が頭の中で重なり「漂流郵便局」という名前が浮かんだのだそうです。

こうしてここに漂流してきた、宛先のないものたちを預かる「漂流郵便局」が⽣まれたのです。

⾃ら漂流郵便局員となった久保⽥さん

窓⼝の前で仕事をしているのが久保⽥さん。
久保⽥さんは⾃ら漂流郵便局員となり、イベント時はここで久保⽥郵便局員として活躍しています。

Ⓒ漂流郵便局(転載禁止)

そして漂流郵便局の局⻑は、中⽥勝久さん。
中⽥局⻑は、かつてこの粟島郵便局の局⻑を17年も勤めた⽅なのです。
笑顔が最⾼ですね。

Ⓒ漂流郵便局(転載禁止)

普段の開館⽇は中⽥局⻑が窓⼝にいるのですが、久保⽥局員に局内で会える⽇はラッキーなんだそうです。

漂流私書箱へ、いざ投函

さて、ここに漂流してきた⼿紙は、この「漂流私書箱」に⼊れられて、⽂字通りこの郵便局の中をゆらゆらと漂流します。
このビアノ線にマグネットでつながれたブリキのハコは、⼟台となっている⼋⾓形のテーブルを回すと、フワフワと揺れながら漂流するのだそうです。

この箱の中の⼿紙は誰でも⾃由に読むことができます。
そしてそれが⾃分宛のものであれば、持ち帰ってもいいのです。

この1枚はたまたま僕が⼿にした⼿紙。

そうですよね。天国のお⽗さんお⺟さんには今まで⼿紙を出したくても出せなかったですからね。

漂流郵便局内で売っている専⽤のはがき買えば、この場で⼿紙を書いて投函することができます。
僕もどうしても出したかったある⼿紙をここで投函したのですが、⽂章を載せるとみんなを泣かせてしまうので、ここではやめときます(笑)

⼀緒に⾏った娘も20歳の⾃分に⼿紙を書いたらしく、絶対に⾒せない︕とか⾔いながら投函しようとしてたら、久保⽥局員が「じゃあ私が投函を⾒守りましょう!」と⾔って⼀緒に記念写真に⼊ってくれました。

Ⓒ漂流郵便局(転載禁止)

漂流郵便局にたどり着いた⼿紙の中には、⼼を打つものもたくさんあります。
これはその中の69通が本になったもの。

もっと早くに書いていれば僕の⼿紙もこの中に⼊ったかもしれませんが、それに劣らずいい⼿紙もたくさん掲載されていますので、機会あったら是⾮読んでみてください。


返事はないとわかっていても、想いを伝えたい⼈、あなたにもいませんか︖

そんなときはぜひ漂流郵便局へ。

漂流郵便局の基本情報

住所:香川県三豊市詫間町粟島1317-2

開局日:毎月第2,第4土曜日 13:00~16:00

<2016年10月8日訪問> ※最新情報は公式サイト等でご確認ください。

漂流郵便局への旅

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