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珍名をめぐる旅 「ヤリキレナイ川」【北海道・由仁町】

僕のバイブルの一冊に 安居良基氏の名著「世界でもっとも阿呆な旅」という本があります。

これはタイトル通り「スケベニンゲン」とか「エロマンガ」とかアホ、マルデアホ、シリフケ…みたいな珍名スポットにただ行ってみるだけの、一般人から見たら阿呆極まりない本なのですが、 僕にとっては旅の新たな楽しみ方を教えてくれた貴重な1冊でもあります。

奇妙奇天烈な珍名集まるその本の中でも、国内珍名スポットの僕的ベスト3に入る「ヤリキレナイ川」は北海道にありました。

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ヤリキレナイ川の最寄は室蘭本線 由仁駅

「ヤリキレナイ川」が流れているのは北海道の由仁町で最寄りは室蘭本線の「由仁駅」。

由仁駅があるのは岩見沢と苫小牧のちょうど中間あたり。室蘭本線という名前になってはいるものの、この区間に限っては道内でもとてもマイナーな路線です。

昔は空知地方の石炭を苫小牧や室蘭の港に運んだ貨物列車が、さぞかしたくさん走っていたのでしょうが、今は間違っても観光客が乗るようなルートではありません。僕も今回が2回目(もしかすると3回目?)くらいの乗車だと思います。

僕が乗った列車は岩見沢を出ると、だだっぴろい農業地帯の中を、栗沢、栗丘、栗山というクリちゃん駅シリーズに停車します。

ちなみにこの「栗山」には北海道日本ハムファイターズの栗山監督が住んでいます。

もともと「栗山」つながりでファイターズ監督就任前から栗山町の観光大使などをつとめ、町民との親交を深めていた栗山さん。

映画「フィールド・オブ・ドリームス」のような球場を作りたい、と私財を投じて天然芝の野球場と練習場などを兼ね揃えた「栗の樹ファーム」を作り、地域の子供たちの野球場として開放していたことも、ファイターズ監督就任のきっかけになったのかもしれませんね。

さて、岩見沢を出て30分ほどで由仁駅に到着しました。

ヤリキレナイ川は、この由仁駅から1キロほどのところにあります。

ここは由仁ガーデンという広い庭園が多少有名ですが、僕以外に下車したのは地元の女子高生がひとり。この日はGWだったのに観光客が誰もいないのは雨のせいか、とも思いましたが、きっと普段も列車で来る観光客なんていないのでしょう。

ヤリキレナイ川のヤリキレナイ語源

外はGWにしては冷たすぎる雨。傘がないので国道まで出てコンビニで折りたたみ傘を買い、町はずれにある「ヤリキレナイ川」の看板までまっすぐな道をトボトボと歩きます。

道路脇の家の犬が僕を見て狂ったように吠えはじめました。あまりにもうるさいので、ちょっと殺意を覚え、こっちも本気で睨みながら、一歩、二歩と近づいてみます。目が合っている瞬間は急に黙りこくるのですが、目を離して歩き始めるとまた騒ぎ始める彼。

口ほどにもない奴だな。

でもまあ、彼が吠えるのもの無理もないかもしれません。見知らぬ人間がこんなところを歩いて来ることなんて、きっとめったにないことなのでしょう。

クルマの少ない道を、ときどき大型のダンプカーが水しぶきをあげながら通り過ぎていきます。
天気のせいもあるかもしれませんが、けっしてウキウキな気分ではありません。
どちらかというと、ヤリキレナイ気分の方が近かったかもしれません。

なんでわざわざこんなところまで来たんだ、俺!

やがて、道のわきに「ヤリキレナイ川」の看板を発見します。
どうやら、この道のわきの白い柵の中を流れているのがヤリキレナイ川のようです。

ヤリキレナイ川は由仁町の郊外を水源として、夕張川に合流するまでの全長約5キロという短くて細い川です。

ヤリキレナイ川とはアイヌ語で「魚の住まない川」を意味する「ヤンケ・ナイ」から転じたようです。

語源もやはりヤリキレナイ感じですね・・・

ヤリキレナイ川のヤリキレナイ最期

しばらく進むと夕張川の堤防の手前に新しい看板がありました。

昔はヤリキレナイくらいにボロボロだったようですが、最近はTVでも何度も紹介され訪れる人も多いからでしょうか、新しくきれいなものに変わっていました。

なになに?
川の語源は「イヤル・キナイ」という説もあるのか。
となると「ヤルキナイ川」でもよかったのかもしれません。

・・・いや、だめだな。やっぱり「ヤリキレナイ川」の方が悲哀があっていいネーミングだ。

ヤリキレナイ川の最後の河口部分です。
この先で夕張川に吸い込まれて、彼の短くヤリキレナイ人生は終了となります。

せっかくなのでヤリキレナイ川の看板をバックに、ひとりヤリキレナイ顔をして記念撮影してみました。

僕の「いつか行きたい珍名スポット」の中の大物だったので、それなりに達成感はありましたが、仕上がりが予想通り、かなりヤリキレナイ表情になっていて、ここに載せるには耐えられない感じがするので、記念写真のアップは割愛させていただくことにします。

<2013年5月訪問>  最新の情報は公式サイト等でご確認ください

ヤリキレナイ川の基本情報

世界でもっとも阿呆な旅
※イメージ(転用禁止)

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