ここ数年、GW前後になると「ふじの花」ブームになりますね。
アメリカCNNから「日本の最も美しい場所31選」に選出され、国内外の数多くの観光客が殺到している北九州の河内藤園や、同じくCNN「世界の夢の旅行先10ケ所」に選ばれた足利フラワーパークなどがその火付け役ですね。
僕の実家のある群馬の藤岡市でも「藤岡ふじまつり」をやっているのですが、残念ながら「ぐんまちゃんが独断と偏見で選ぶ、死ぬまでに行きたい群馬の名所30選」にさえ選ばれていません。
でもここ、意外といいんですよ。
※今年(2020年)は残念ながら中止が決まってしまいました。
名前の通り「藤岡」は「藤」の名所
桜の季節が終わって、新緑の美しい5月を迎えるころ、僕の実家の近くでは、このちょっとはかなげな紫色をした藤の花が満開となります。
その名の通り、藤の花の名所である藤岡市では、GW期間中に「ふじまつり」が行われています。
まあ、全国にいくつかある「藤岡」は、ほぼどこも「ふじまつり」をやっているようですが。
ふじまつりは、近隣住民のつつましいレジャースポットとして意外に人気なのです。
とくに仕事一筋でほぼ半世紀を過ごしてきてしまい、趣味も近所づきあいもまだまだ修行中のため、毎日「安近短」で楽しめるレジャーを探しまくっている高崎市在住、年金暮らしの藤野富士夫さん・不二子さん夫婦(ともに67歳・仮名)的な人々で非常に賑わっています。
ふじまつりの中心となる会場がその名のとおり「ふじの咲く丘公園」。
ここは生前、野鳥写真を撮っていたうちの親父の縄張りだったので、毎年このふじまつりの期間にはこの会館の中に親父の写真が飾られていました。
ぐんまちゃんのつくりものもあります。
園内にはたくさんの藤棚があって少しずつ品種の異なる何種類かの藤が花を咲かせています。
向こう側に見える建物は藤岡市の体育館。
かつてはこの手前にテニスコートと「ウインブルドン」というレストランがあり、高校時代の僕が、日曜日の朝、ここでお忍びテニスするということを聞きつけた群馬県じゅうの女子高生が集まっていたことを思いだします。
まあ、夏に軽井沢でテニスをやると(もちろんあの「軽井沢会テニスコート」)日本全国から親衛隊が集まったので、ここに来ていたのはそれほど大した数じゃないですが。
ふじまつりの時期はGWにあたるので、実家に帰ってきていることが多かったのですが、こうしてまじまじと藤の花を見るのは初めてのような気がします。
藤岡ふじまつりは夜もGOOD!
藤岡ふじまつり、GW期間中は夜のライトアップも行われています。
夜のライトアップにも思ったより映えてます。
このあたりは短い蔓の花ですね。
河内藤園や足利フラワーパークのような長い蔓の花がないかなあ、と園内を探してみます。
おおおおお、なかなかやるじゃん、ぐんまちゃん藤岡市!
テクニシャン(カメラです)たる僕の影響、という要因はたぶんにあるものの、なかなかきれいに撮れているじゃないですか。
なんだか足利あたりよりはよく見えてきたぞ!
・・・それは言いすぎか。
ちなみにこれはおなじみ「ムフフの輪」
僕の読者のみなさんであればもうだいたいわかりますよね。
カップルで手をつなぎながら、サーカスのライオンみたいに、このはーとをジャンプして見事に潜り抜ければ、その夜は藤の花咲く・・・(以下略)
藤岡ふじまつりは、早朝散策もおすすめ
翌朝。
朝の光の中の藤の花も見てみたくなって、みたびふじの咲く丘公園へ。
藤の花が咲く庚申山は、関東の野鳥の聖地ともいわれ、年間80種類以上の野鳥が見られた年もあるようです(故うちの親父調べ)
親父は年間300日以上、この山に来て野鳥の撮影をしていたので、時々珍しい野鳥を見つけてよく発表していました。
藤の花観賞のあとは、少し森の中に入って野鳥観察もいいかもしれません。
ま、そんなに簡単には珍しい鳥は見つかりませんが(笑)
藤の花なんてそんなにメジャーな観光素材ではなかったような気がしますが、SNSを通じて聖地的な場所がたくさん作り上げられたこともあり、最近ではGWの人気の観光素材のようです。
お金もかからず、人混みにもまれることもなく、そして運がよければ朝・昼・晩といずれでも僕に会えるかもしれないこの「藤岡ふじまつり」、ぜひおすすめですよ。
来年はお見逃しなく!
<2016年5月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
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