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まるで日本のスイス?只見線撮影スポット「大志集落」【福島県】

絶景の秘境ローカル線として人気のJR只見線は、素材そのものが秀逸なため、誰でも気軽に美しい写真が撮影できます。

なんだかめっちゃきれいな写真が撮れて、SNSでいいねとか浴びるようにもらえそう!とか思ってノコノコとやってきた僕が最初に向かったのは「大志(おおし)」と呼ばれる集落を見下ろす撮影スポット。

近くにはレンタカーもレンタバイクもなさそうな壮絶な山の中にあるので、レンタサイクルを借りてみたのですが・・・

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会津川口駅でレンタサイクル「おく愛’s2号」ちゃんをゲット

只見線の会津川口駅が今回の撮影のスタート。

近くにはレンタカーもレンタバイクもないのですが、奥会津は意外にもレンタサイクルがトレンドのようで、この会津川口駅の構内にある金山町観光協会で電動自転車を貸出しています。

さっそくそれを借りることにしたのですが、結構な山道を走るので、バッテリーがどこまでもつか、が心配。

観光協会のおねーさんに聞いてみると

フツーに乗るぶんには1日は十分にもちます!

ということだったのですが、僕が「この道は自転車通れますか」とか「この坂は結構キツイですか」とか聞いてるうちに

ちょっとこの人、ナイスミドルの顔してるけど、どこまでビンビンに走り続けるつもりなのよ❤

と、心をときめかせつつも、やや心配になってきたようで

こまめに電源オンオフしてください

とトーンダウンしちゃいました。

なんだかちょっと心配だけど、まあ行けるところまでいってみましょう。

そんなわけで今日の僕のパートナーは「おく愛’s2号ちゃん」
2号ってところがいいよね。1号だとちょっと責任感じて気軽に遊べないけど、2号ならなんか気楽。

沼沢湖の挑発乙女を発見

今回のメインは「大志俯瞰」と呼ばれる撮影ポイントなのですが、この只見線、日中は列車がほとんどなく、次の列車が来るまでまだ2時間以上あるので、途中急勾配を回避しつつ寄り道しながら向かいます。

会津川口から国道を少し進むと、只見川の向こうに赤と青のカラフルな屋根の集落が見えます。

ここが大志の集落。雄大な只見川のほとり、会津独特の美しい民家の脇を列車が通りすぎる、只見線の人気の撮影スポットの一つになっています。

今回はこの大志の集落をすぐ横の山の上から俯瞰して撮影する予定なのですが、このあたりから上ると峠の坂道がちょーキツいので、沼沢湖という小さな湖まで行って、そこからぐるっと湖を半周しながら徐々に高度を上げて行く作戦です。

美しい里山風景ですなぁ。いやマジで

国道をしばらく会津若松方面に進み、途中から沼沢湖への山道に入ると、結構激しい勾配。

全然急坂迂回になってないぞ、沼沢湖!

電動チャリをパワーモードにせざるを得ないんだけど、その減り方の早いこと早いこと。
まだ借りて1時間もしないのに沼沢湖に着く頃にはもう残り40%くらいになってるんですけど!

いやー、なんか嫌な予感したんだよ。
バッテリー残量最初から90%くらいだったんだよね。
こういうのガソリンのメーターと同じで最初結構100%がしばらく続いてて、一度減り始めるとそこから先早かったりするんだよねー。

沼沢湖は5600年前の火山噴火でできた二重式カルデラ湖で、小さいながらも神秘の湖と言われ、周辺はキャンプ場などがある高原のミニリゾート地となっているようです。

湖畔の公園を歩いていると、なんかエロスな感じの女子がいます。

遠くから見ると、パンツ脱いでるよーに見えなくないですか?

沼沢湖の乙女っ!おまえちょっとその格好挑発的すぎるぞ!

誰もいない湖畔で、こんな恰好されても本当に困るのです。誰が何と言おうと困るのです。この気持ちは経験しないとわからんのです。

沼沢湖の乙女のすぐ近くには、なんだかUFOみたいなのが木に引っかかっていました。

この施設は「Dom’Up(ドムアップ)沼沢湖」と言って本州では初登場のツリードーム型宿泊施設なんだそうです。
今はやりのグランピングってやつの一種ですな。

樹木の間にロープやワイヤーで吊るしてあるのでツリーハウス的な感覚のようですが、こーゆーところで沼沢湖の乙女みたいなちょっと挑発的な石像、もとい、女子と過ごしてみたいもんですな。

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さて、湖畔のまわりは比較的平坦な道が続いていたのですが、湖畔を離れるとまた延々と上り坂。

気づくと、バッテリー残はもう20%。

やばいよやばいよ、こんな山ん中でバッテリー切れたら目も当てられないよー。

途中から峠道に入り、10・9・8・7・・・と残量表示がどんどんカウントダウンされるのをみながら未舗装の山道をすすみ、いよいよ命運尽きたか、と思われたちょうどその時、峠のピークを越え、大志集落を俯瞰する撮影地「尻吹峠」に到着したのでした。

もってるなー俺!
ここから先は多分全部下りだ。しかも恐ろしい急坂なので、そのまま勢いに任せて里まで下っていけるはずです。

念願の大志俯瞰の大絶景!

目的地には着いたものの、そろそろ来るはずの只見線の列車が、待てども待てども来ません。

どうやら12時35分頃に通る列車を、12時53分だと勘違いしていたようで、僕が着いた時は列車はすでに通りすぎていたのでした。
そして次の列車がこの下を通るまでまたあと2時間。

マジかよー、なーんにもない山の上だぜ。

しかもバッテリーなくなってるんで、うかつに下の集落まで出るわけにもいかないし、仕方がないので木陰でスナフキンみたくハーモニカでも吹こうかと思ったけどもってないし、のども乾いたんだけど、手持ちのペットボトル1/3しか残ってないし、さらにでかい熊んばちみたいのがブンブン威嚇してくるし。

あきらめて下山しようかな、とも思ったんですが、確かにここの景色は壮大。

日本離れしたこの景観は、スイスのレマン湖のほとりの美しい集落みたいですね!行ったことないけど。

そんなわけでなんとかここで2時間時間つぶすしかない、と思っていると車が一台やってきて、ここに写真を撮りに来たという人の好さそうなおにーさんが登場しました。

すごいな、只見線。平日の昼でもこんな山奥に写真撮りに来る人がいるんだ。

おにーさんも東京に住んでいるようですが、ときどき車でやってきて、この只見線や「ばんさい(どうやら磐越西線のこと)」の写真を撮ってるのだそうです。そんでもって僕がここまでチャリで来てることにかなり驚愕してました。

ここに来る前にどのあたりで撮ってきましたか?

実はさっき来たばっかりで、只見線はここが初めてなんです

えええええええええ!

只見線の最初の撮影スポットが大志俯瞰だなんて、普通そんな人いないですよ、かなりレアです!

いやいやいやいや、僕から見たら平日に昼間にここに来てるおにーさんのほうがよっぽどマニアでレアだと思うけどな。
でも、僕が今回ここに来るきっかけになった只見川第1橋梁があまりにも有名なので、普通はそこが入門編になるんでしょうね。

そんなこんなでいろいろ話しこんでいると、やっと来ました只見線の列車。

おー、やっぱかっけーなー、大志俯瞰!

僕がコンパクト三脚しか持ってきてないことを知ると、私、2台持ってますから、とか言って立派なの1台貸してくれるし、このあたりの撮影ポイント教えてくれるし、おにーさんとってもいい人。

名前も聞かずに別れてきちゃったけど、ありがとうございました!

ちなみにここ、場所わかりにくいので、地図つけときますね。
この辺に車が2台くらい停められるスペースがあって、そのわきに大きな電塔があります。電塔のほうに獣道を少し下ると、さっきの大志俯瞰のパノラマが広がりますよ。

ここから会津川口に向かう帰り道は予想通り、98%下り坂。ほぼ自力でペダルを漕ぐことなく、下山に成功しました!
ただし途中まで悪路で急坂、すんごい道です。
僕はチャリでの下りだったので狭かろうと超ヘアピンカーブだろうと問題はなかったのですが、慣れてないと車は厳しいかな。

会津川口の駅に到着すると、見事に残量ゼロ。

自転車返却するとき観光案内所のおねーさんに見せたら、

だって高貴な羊飼いみたいなあなたが、そんなに狼みたいにパワフルなナイスミドルだって知らなかったんだもん、てへぺろ☆(・ω<)

って顔してました。

大志集落の地上からの撮影ポイントも

その2日後、近くの温泉に泊まった僕は、大志集落の地上からの撮影にチャレンジするために「かねやまふれあい公園」にやってきました。

まずは朝、本当は川霧が出ると最高なんですが、これは川霧ではなく普通の山霧。

ここの撮影場所で一緒になった地元のおじさんによると、この場所はなかなか川霧が出にくくて、5回来て1回出るかどうか、だとか。2,3日滞在すれば川霧出るんじゃないか、とか考えてたのは甘かったですね。

それでもなんとかもわーんとしたプチ幻想的な写真が撮れたからよしとしましょう。

そして朝食後の午前8時すぎ。

霧はすっかり晴れて、只見川もきれいな水鏡になっていました。

おお、これぞ日本のスイス

川霧もいいけど、晴れの朝もやっぱりよかった。

ちなみに星さんにお借りした、大志集落の冬の写真はこちらです。

Ⓒ星賢孝(転用禁止)https://www.facebook.com/kenkou.hoshi

大志は絵になる撮影スポットですね。

<2018年7月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください

只見線の基本情報

只見線ポータルサイト
全国屈指の秘境路線、只見線のポータルサイトです。福島県会津若松駅から新潟県小出駅まで36駅、135,2km。只見線全線復旧に向けた物語が動き出します。

大志集落への旅

今回はこの宿に泊まりました。秘湯の宿、素晴らしかったです。

https://www.jtb.co.jp/kokunai_hotel/htl/2655A02/plan/?hotellistsort=recommend&staynight=1&room=1&roomassign=m0f0a0b0c0d0&mapdisp=0&planinfokeywordon=1&tyfilteron=1&area=070603&rawareaname=070603&stayplacedisplay=%E6%9F%B3%E6%B4%A5%E3%83%BB%E4%BC%9A%E6%B4%A5%E5%9D%82%E4%B8%8B%E3%83%BB%E5%8F%AA%E8%A6%8B
https://www.jtb.co.jp/kokunai-hotel/list/070603/?hotellistsort=recommend&staynight=1&room=1&utm_source=vcdompkg&utm_medium=affiliate&utm_campaign=3359432
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コメント

  1. こうせい より:

    初めまして。
    いつも楽しく拝見させていただいております。
    大志集落俯瞰の件でお聞きしたいことがあってコメントさせて頂きました。

    俯瞰の撮影場所がGoogle マップで表示されてますが、マップ上の尻吹峠と表示してある場所からの撮影なのでしょうか?
    私もここで撮影したくて色々調べていたのですが、尻吹峠と表示がある場所よりさらに西側の電塔2本ある場所が俯瞰ポイントかなと予想してたのですが、ストリートビューがなくて困っていました。

    また車がアルファードで車幅がある車ですが道幅は狭いのでしょうか?(湖方面から登ろうとしてます)

    お忙しい中、大変恐縮ですが宜しくお願い致します。

    • こうせいさん

      コメントありがとうございます。
      撮絵場所はおっしゃるように電波塔のところです。
      Googlemapではちょうどいいところがわからなかったので多少ズレてるかもしれませんが、近くに行けば電波塔は目立つのでわかります。
      車も道端に2、3台くらい止められるスペースがあります。

      湖方面から来ても最後の1、2キロはダートになって道も狭くなります。
      アルファードでも通行はできますが、対向車が来ると離合時に工夫が必要かもです。

      駅方面に降りるのは軽以外は無理だと思います。

      僕は自転車だったので実際には車で行ってないのでこの程度のアドバイスしかできませんが、ご参考までに。

      • こうせい より:

        風祭様
        ご返信ありがとうございます。
        電波塔2本の所が俯瞰ポイントなのですね。助かりました。
        車の件も含め、色々詳細に教えて頂きありがとうございました。

        また楽しく拝見させて頂きます。

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