土佐の高知に「モネの庭」。
巷でモネははやってるんですかね?最近はちょっと水がきれいで、水生植物があって、おまけに鯉なんか泳いでたりするとすぐに「モネの池」とか言われてSNSで拡散されちゃう傾向がありますよね。
岐阜のモネの池をはじめ最近は井の頭公園までモネみたい、とか言われてるけど、そこふつうに俺の散策コースだから。
しかしこの高知の「モネの庭」は正真正銘の「モネの庭」。なんてたって本場クロード・モネ財団から正式に「モネの庭」を名乗ることを許された、世界で唯一の場所なのです。
なぜこんなところに「モネの庭」?
「モネの庭」があるのは高知県の東部にある北川村。最寄りの駅は土佐くろしお鉄道の終点奈半利駅です。
奈半利駅からはモネの庭行きの村営バスが出ていて、意外と近く約10分ほどで到着します。
正確には「モネの庭」マルモッタン、という名前なっています。
「マルモッタン」というのはパリにあるモネの作品のコレクションで知られる美術館。
しかしなぜこんな四国の小さな村に、こんなたいそうな名前を名乗ることができる施設ができたのでしょうか?
もともとこの北川村ではバブルの終わり頃、村の特産品であった柚子を使ったワイナリー事業を計画し、工場の誘致を行っていたのですが、バブルの崩壊によってその計画が頓挫したため、180度の方向転回し、地域の観光と文化の拠点として、「モネの庭」の再現を中心としたフラワーガーデンを作ることを目指したのだといいます。
最初は何のつてもなく、いきなりフランスに行ってモネの庭の責任者にアタックし、にべもなく断られたという土佐人の気質、あっぱれだけど、もうちょっと戦略練ろうぜ、このばかちんがーっ(金八先生ふう)
ということで最初は多くの障害があったようですが、なんとか彼らの思いが通じ、クロード・モネ財団の協力を得ることによって、今まで門外不出であった「モネの庭」を名乗ることを許され、奇跡の北川村「モネの庭」が生まれたのでした。
さすがいごっそう(土佐男児)&はちきん(土佐女子のこと。きんぱちではない)、いよっ、坂本龍馬(武田鉄矢ではない)!
モネの庭の3つの庭園
園内は「光の庭」「花の庭」「水の庭」の3つの庭園がありますが、なんといってもメインは睡蓮の咲く「水の庭」。
岐阜の「モネの池」もSNSで拡散されて今や大人気の場所になっていますが、あちらは「モネの池」に似ているということからそう呼ばれ始めた、いわば通称。こちらは本家モネの庭の庭園管理責任者のアドバイスにより、モネの池が再現されています。
モネの池、といえば青い睡蓮ですが、開花時期は6月中旬から10月にかけてということで、僕が行ったGWの時期はまだ見ることができませんでした。
それでも白や赤の睡蓮が咲き乱れていて、園内はたくさんの観光客で賑わってました。
すごいな北川村。
よくぞこんなの誘致してきたもんだ!
モネは、フランス・ジヴェルニーの自宅の庭をこよなく愛し、数多くの作品として描いたのですが、こうした作品のレプリカもところどころに飾られています。
ちなみに園内にいるのは家族連れが40%、夫婦・カップル30%、女子旅・母娘旅29.9%、そしてアートでスマートでスイートなナイスミドル1名、こんな感じ。
続く「光の庭」というのは本家フランスには存在しないのですが、モネが43歳の頃にルノアールと旅した地中海で残した作品をテーマに作られたもの。
海や山を借景として、高知ならではの自然を活かして庭造りをすることにより、モネの世界観を極めて日本風に表現したもののようです。
このGW、四国に着いてから、ほぼB級と呼ばれるスポットばっかり巡ってfacebookだのtwitterだのでつぶやいていたので、大方みんな次もB級スポットだろう、と思ってそうなので、このあたりでちょっとフェイントかけてみようと思ってきてみたんだけど、うーん、なんかいつもと違うのでペース狂っちゃうなー
面白いこと言えずにすんまへん。。。
僕と有村架純のおされな住宅、いいかも。
敷地の中央にはギャラリーショップがありました。
ジヴェルニーのモネのアトリエと家をモチーフにデザインされていて、ギャラリースペースでは、モネの作品や展示品が飾られています。
このギャラリーショップを抜けたところが「花の庭」。
ここは季節ごとのさまざまな草花が咲き乱れる庭園だそーです。
そんでもって今はちょうど薔薇が満開の時期だそーです。
ふぅー、だんだん疲れてきた・・・
この花の庭のすぐ向こう、モネの庭からは敷地外になるのですが、まるでこの花の庭の一部のような明るくて広々とした庭のある新しい戸建て住宅が何棟かありました。
僕が20代で埼玉の鶴瀬でアイドルだった頃を彷彿させるスラっとしたパパと有村架純みたいなお母さん、そして2歳くらいの男の子が住んでる感じ。
北川村の人口は1300人ほどだそうですが、こういう環境だったら、若い人が移り住んで来たくなるかもしれないな、と思います。
モネの庭は確かにきれいな場所だったし、こーゆーところにひとり爽やかにふらっと行けるナイスミドルの僕をリスペクトするファンがまたどっと増えちゃうかもしれないけど、やっぱりここはGWにひとりで来る場所じゃないな、と思いました。
<2018年5月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
モネの庭マルモッタンの基本情報
モネの庭マルモッタンへの旅
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