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不二子の巨乳と霧多布湿原【北海道・浜中町】

北海道のJR花咲線(根室本線)を走るルパンラッピング列車に偶然出会った僕。

どうやら沿線の浜中町が、ルパン三世の作者である故モンキーパンチ氏の故郷であることから「ルパンタウン」になっていることを知った僕。

名前は知っていながらも行ったことはなかった霧多布岬霧多布湿原も同じ浜中町にあるらしいので、突然ですが行ってみることにしました。

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浜中駅のぼよよよ~ん

僕がまだ大学生の頃、釧路から根室行きの急行列車に乗ったことがありました。

その時、ボックスシートの向かい合わせに座った老夫婦が浜中の人でした。
人のよさそうな細身のおばあさんが僕にいろいろと話しかけてくるのですが、小柄だけど農家らしくがっちりした体格のおじいさんはひとり缶ビールを飲んで、寡黙に窓の外を眺めていました。
途中、おじいさんがむせてビールを吹きだすように咳き込んでいるあいだじゅう、おばあさんがおじいさんの背中をずっとさすっていたのを思い出します。

その時、僕は浜中で降りたわけではありませんでしたが、当時はまだ駅員のいた浜中駅の改札口を出て、今より少しは賑やかだったはずの駅前を歩いて行く背中を丸めたおじいさんと、それに寄り添うように歩くおばあさんの姿を、出発する列車の窓から見送ったことを今でも覚えています。

「ぼよよよ~ん」とかいう見出しで気を抜かせといて、わりといい話かましてくるの、惚れそうだからやめてくれない?

・・・そんなわけで初めて降りる浜中駅。

「ルパンタウン」の玄関駅なので、浜中駅にルパンがいても全然驚きません。

でもこれにはちょっとビビった。

く、く、釧路まで1枚ぼよよよ~ん」

あ、おまえ今笑ったな?

おまえもこの目の前に立ってみろよ。ぜったいぼよよよ~んって思うって。

というか冒頭、とってもいい思い出話から始まったのになんだよ不二子ぼよよよ~ん!

不二子窓口全体像はこんな感じ。

この絶妙な配置は、計算されているのでしょうか。
だとすると、やるなーJR北海道。

ルパンバスで霧多布岬へ

駅前で待っている霧多布行きのバスも、ルパン仕様でした。

ルパンが待ってるわりには、乗客は僕ひとり。
ルパンラッピング列車に乗って、ルパン駅からルパンバスに乗る。
なかなか面白いと思うんだけどな。

もっと告知が必要ですね。僕だって来るまで知らなかったし。

まあJR北海道も地元の浜中町も大々的にプロモーションするお金はないでしょうから、こういうB級ネタ的なものは、もっとSNSとかで話題になってほしいですね。

バスに乗ると、ルパンがずっとこっちを見ています。
バスの中には僕しかいないので、きっと見張られているのは僕なのでしょう。

ごめんよ、ルパン。

確かにさっきは不二子の巨乳ぼよよよ~んしたけどさ、あれは男だったら仕方ないだろ?な?

バスは浜中駅のある内陸部から厚岸湾の沿岸部へ向かって進みます。

浜中湾沿いに出て霧多布大橋を越えると、霧多布の小さな市街となりますが、浜中町の中心は実はこのあたりなんだそうです。

今回は時間がなくて市街で下車できなかったのですが、ここには「ルパン三世通り」があって、キャラクターの仮想店舗「霧多布座」「PUB FUJKO」「JIGEN’S BAR」があるらしいです。

ルパン三世スポット|浜中町・ルパン三世-宝島プラン-
ルパン三世のキャラクターが街頭サインや等身大パネルになって、浜中町に点在します。浜中町役場周辺やJR北海道の茶内駅・浜中駅は要チェックスポットです。

「PUB FUJKO」もぼよよよ~んなんだろうか。行ってみたい…

霧多布の市街を越えて高台へと上ると、バスの終点、霧多布温泉です。

霧多布岬は、ここから歩いて30分のところにあります(ここから先、バス路線はありません)。

途中、何頭かの馬が放牧されていますが、隠岐とか都井岬同様、海辺の断崖風景をバックに柵もないようなところにいるので、野生の馬かと思ってしまいます。

展望台からみた、霧多布岬。

なんだかもっとワイルドなイメージを抱いてきたのですが、そうでもなかったです。
名前から、霧がたちこめる神秘的な断崖絶壁、みたいな妄想を膨らませすぎたのかもしれません・・・

意外と穴場!霧多布湿原

再びバスに乗り、次に霧多布湿原に向かいます。

霧多布湿原は釧路湿原ほど有名ではありませんが、海岸近くまで雄大な湿原が広がっていて、琵琶瀬展望台という峠からみると北に大湿原、南は断崖絶壁の海岸が一度に眺められる、ということだったので行ってみたかった場所でした。

琵琶瀬展望台までは路線バスで行けるのですが、1日5本しかなく時間が合わないため歩くことにします。ほんの7キロほどですけどね。

そしてこの散歩が面白かったのです。
なんかテーブルマウンテンっぽい小さな島があるし。

小島という名前だそうです。そのままやん。

と思ったらテーブルマウンテンの本物出てきたぞ!

こちらは嶮暮帰島(けんぼっきとう)

そして霧多布高校。
全校生徒79名(2020年)、こんなところでよく廃校にならずに生き残っていると思います。

途中、琵琶瀬の集落を通ります。

霧多布は昆布でも有名です。昆布漁はそろそろ終わりのようですが、集落の至る所で昆布干しの風景が見られました。

琵琶瀬の集落を過ぎると、道はだんだんと上りとなり、やがて湿原を流れる琵琶瀬川の姿が見えてきます。

峠の頂上に到着すると、そこが琵琶瀬展望台です。

北側に霧多布湿原が広がっています。

そして南側は海。

手前に琵琶瀬の集落、湾の向こう側、そのずっと奥に霧多布の町が見えます。

この日は湾の向こう側に小さく写っている霧多布大橋からここまで歩いてきたのでした。

よく歩いたな、と思いましたが、それだけの価値がある、この琵琶瀬展望台からの景観でした。

<2014年10月訪問>  最新の情報は公式サイト等でご確認ください

霧多布湿原の基本情報

霧多布の体験プログラム

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霧多布湿原への旅

僕の関係する会社です。予約はぜひこちらで!

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