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福岡県の久留米市にすごいお寺があると聞いた。
何でもそこには九州一大きな慈母観音があったり、インドのブッダガヤみたいな遺跡があったり、おまけに地下には九州一怖い地獄があったりするのだそうである。
ということで心ときめかせて行ってみたのは「成田山 久留米分院」。
いや、もうこれ宗教テーマパークでいいでしょ。
憧れの慈母観音を感じながら成田山久留米分院へ
成田山久留米分院の最寄り駅は、JR久大本線の南久留米駅。
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ここからまだ約3キロの距離があるのですが、今回あえてここで降りたのは、歩きながら慈母観音の存在を感じたかったからなのです。
たとえば、最初はこんな感じだったのが、
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だんだんこんなふうになってきて、
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最後はこんなんなっちゃうやつ!
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そう、まるで、憧れのマダムとのデートに向かうときのような胸の高まりに似てませんか?
そんなわけで、今回も南久留米駅を降りてさっそく歩き出してみると、いきなりワンダーな建物発見!
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む、もしや全国に残された昭和遺産、UFOコンセプトのラブホ?
と思わず入りそうになったのですが、これはゴルフ練習場でした。
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ま、スペースワールドもあったので九州はこういうの好きなんですかね?
南久留米駅から国道3号線に出て、南へ歩くとやがてお出ましになった慈母観音さま。
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しかし残念ながら方角的にうしろから攻める形になっちゃいました。いわゆる背後から目隠してびっくりさせるプレイですね。
それでもさらに近づいて住宅地の中を進むと、ヌッと立ってる感が出てきました。
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慈母観音の前にある、アンコールワットみたいな尖塔も気になりますね。
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おおお、ここは日本なのか、東南アジアなのかはっきりしてほしいぞ!
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と思っていると、そこが成田山久留米分院でした。
「救世慈母大観音様」と「平和大仏塔極楽殿」
成田山久留米分院のシンボルが、この「救世慈母大観音様」と「平和大仏塔極楽殿」。
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「救世慈母大観音様」は初代住職により昭和58年に建立された高さ62メートルの観音像。
慈母大観音像は慈しみの母であることから、家内安全・子授け・子供の成長・水子供養等の願いを成就するといわれています。
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そしてこの慈母観音、額には直径30cmの純金の板に3カラットのダイヤモンドが18個、胸の瓔珞には直径10cmの水晶2000カラットと56個の翡翠が散りばめてある、極めてリッチな観音様のようです。庶民の心を理解してくれるのか、ちょっと不安ですが。
もうひとつの、アンコール遺跡みたいだったのは「平和大仏塔極楽殿」と呼ばれる納骨堂。
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これは高さ38mで、日本唯一で、世界でも2基目のインドブッタガヤ大仏塔と同型のもので、ブッダガヤ官長より拝受し、平成9年に建立されたのだそうです。
この両シンボルを背景になんと不動明王になれるスポットがありました!
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うしろにあるのがシンデレラ城みたいなものだと考えると、まるでテーマパーク並みのサービスですね!
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なりきり不動、やらなかったけど!
慈母観音の胎内めぐりと地獄めぐり
さてこの慈母観音像の体内は螺旋階段となっていて、肩の付近まで登ることができます。
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300段近くあったような気もしますが、エレベーターとかは一切ないので、まあまあの修業気分ですが、仏様の体内を一段一段自らの足で登ることで「徳」を重ね、願いが成就するといわれているようなので、がんばって登ってみてください。
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階段の最上部まで行くと展望所のような場所があって筑後平野や有明海、天気のいい日には遠く雲仙まで見渡すことができるようです。
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でもむしろ、この成田山久留米分院のハイライトは、地下に潜った先にある地獄めぐり。
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「地獄(極楽)館」となぜか手書きのおどろおどろしい案内に沿って地下に潜ります。
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途中、孝行洞窟と言われ、二十四考が描かれた壁画のゾーンを歩きます。
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二十四考とは、中国において孝行が特に優れた人物、24を取り上げたものと言われています。
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おーおー、なかなかいい話じゃないか、とか思って自分も見習おうと決意を新たに先へと進むと、いきなり現れるのが地獄道。
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なんでこんないい話聞かせといていきなり地獄に落とされなきゃいけないのか!
そう叫びたくなる展開ですが、成り行き上、後戻りはできない感じなのです。
当然、この中の九州一怖いと言われる地獄体験を紹介したいのですが、なんとここから先は撮影禁止!
日本では珍しい動形言語地獄館・極楽館です。各地獄を人形で表現しており、悪事をした人の苦しむ姿や阿鼻叫喚を見て聴いて感じる事ができます。
生きている間に悪事を行い、地獄でこのような苦しみを受けないようにしましょう。
~成田山久留米分院HPより~
という説明がありますが、これだけでは全くそのすごさが伝わらないのが残念です。
そんなわけでこの地獄を紹介してるYou Tubeを貼っておきます(3’25~)
気になる方はぜひ実際に行ってみてください。
成田山久留米分院はまるで宗教のテーマパーク?
慈母観音や地獄めぐりがあるゾーンへは大人500円の入場料(拝観料)がかかりますが、本堂への参拝には拝観料がかかりません。
今回はいきなり有料ゾーンに行ってしまいましたが、本来はこっちから参拝するんですね。
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本堂の御本尊は、不動明王。
ちょうど初詣の時期で参拝者もたくさんいましたが、慈悲深い観音様に見守られて、ご利益のありそうな社ですね。
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本堂に続くこの石段は大理石でできていて、途中にある白い開運門は、ジャスパーダイヤモンド、ルビー、ヒスイ、メノウなどの宝石でできた門なんだそうです。
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成田山久留米分院、なにかとゴージャス!
清く貧しく美しい、従来のお寺感はまったくなくて、やっぱりここ、宗教のテーマパークっぽいですね。
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入場料500円のテーマパークだと考えると、見どころはたくさんあるし十分リーズナブルだと思いますよ!
ぜひみなさまも、500円で楽しめる宗教のテーマパーク、体験してみてください!
<2023年1月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
成田山久留米分院への旅
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