宮城県の北部に登米市登米町(とめ市とよま町)という変わった読み方の町があります。
ここはかつてこの地域の中心だった場所で、「みやぎ明治村」と呼ばれ、今なお歴史的な建物が数多く残っています。
いいじゃないか、みやぎの明治村!
きっとそこには明治のクールな木造小学校跡があったり、明治の美しい衣装の女子がいたりするに違いない!
ということで、三陸へ行った帰りに、少し寄り道をして立ち寄ってみたのでした。
登米市登米町(とめ市とよま町)?の謎
登米市登米町の中心部は最寄りのJR柳津駅からバスで10分ほど。
歴史のある町だけあって町の総合支所は立派な庁舎ですが、ここはもともと登米町(とよままち)の役場。
現在は周辺の市町村と合併して登米市になっていますが、読み方は「とめし」
ということで、現在この住所は登米市登米町。読み方は「とめ市とよま町」。
うーん不思議。
ここ、もともとは「トヨマ」という地名だったのですが、明治初めの郡区町村編制のときに簡易な読み方として「とめ」が採用されて、郡名が「とめ」、町名はそのまま「とよま」だったのに由来して、旧登米郡の町村が合併したから「とめ市」、町はそのまま「とよま町」なのだそうです。
ということで「とめ」でも「とよま」でも、どっちで読んでもいいみたいです。
この登米は、古くは宮城県北部の中心として栄え、みやぎの明治村、と呼ばれるほどの歴史ある町なのです。
みやぎの明治村の中心「旧登米高等尋常小学校跡」
「みやぎの明治村」の中心となるのが、この「旧登米高等尋常小学校跡」。
明治21年に建てられ、昭和48年まで実際に使われていた木造校舎で、現在は「教育資料館」として公開されています。
この木の校舎、素晴らしいですよね。
僕も小学校5年生までは木造校舎でしたから。
でも、こんなにハイカラじゃなかったかな。
こんな白いバルコニーなんてなかったですからね。
どうでもいいかもしれないけど、「白いバルコニー」って、「白いパラソル」と「渚のバルコニー」のあいの子で、松田聖子の歌みたいだね!
ホントにどうでもいい。。。
さて、資料館の中に入って2階にあがると昔ながらの教室がそのまま残っていたりします。
ムムッ?タラちゃんが使った机?
波平と舟?
実はサザエさんで、この小学校跡を中心に登米が舞台となったお話しがあり、その時番組でタラちゃんやら波平・舟が座った机なのだそうです。
ここでは明治の衣装に着替えて写真撮影をすることもできるらしく、中学生くらいのきれいな女の子が白いバルコニーで記念撮影をしていました。
「群馬の聖子ちゃん」と言われていた、僕の高校時代の彼女に似ていて、消えかけていた恋心がちょっとだけキュンとしました。
はい、次いこ、次。
旧校舎の裏には、現在の登米小学校がありました。
新たに土地を調達して、別の場所に新校舎を建てるのも大変だったとは思いますが、よくぞ旧い校舎を残してくれました、という感じですね。
資料室にはレトロなおもちゃやら本やらがありました。
ナガシマくん
これはいわゆるひとつの長嶋さんですね。
でもどこかで見たことあるような。。。復刻版とか出てたのかな?
スーパーおじょうさん!
タイトルもシンプルでいいですね。
「むねがスーっとするまんが」というコピーが添えてありますが、「痛快TVスカッとジャパン」的なやつなんですかね?
とんま天狗
すごいな、これ。
小学校時代読んでたら、絶対かあちゃんに冷たい目で見られそうな漫画だな。。。
市内の歴史的建造物
「みやぎの明治村」だけあって、登米は町の中にも歴史的な見どころがあります。
町中には武家屋敷跡が並ぶ通りがあり、沿道には水沢県庁跡の記念館があります。
かつてはここが岩手南部と宮城北部を管轄する水沢県の県庁だったため、これが当時(明治5年頃)の県庁舎だったそうです。
これは旧登米警察署庁舎あとで、現在は警察資料館になっている建物。
市街地にも古い建物がちらほらと残っていました。
昼食はご当地グルメとして紹介のあった油麩丼(あぶらふどんぶり)を食べてみます。
なんでも、登米町の名物である「油麩」を使った甘口の丼で、イメージは「カツどんのカツの替わりに油麩を使ったもの」。
旧登米町内でも10軒以上のお店で食べられるのだそうです。
そもそも油麩というのは、登米地方に昔から伝わる食材で、小麦粉のたんぱく質成分のグルテンを油で揚げて作ったあげ麩です。
簡単に言うと、要は「お麩(ふ)」ですね。
甘くておいしいのですが、普通はがっつり肉とか天ぷらとかがあるところにのっているのが、このヘルシーな「お麩」なので、肉食女子には物足りないかもしれませんね。
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