雪深い信州の野天の温泉に浸かって至福の表情を見せるニホンザル。
Wowwwwww! This is Cool Japan!
という感じで、外国人観光客から大人気となっている場所が、長野県の地獄谷野猿公苑。
僕が「スノーモンキー」と呼ばれる彼らを見に行った年は暖冬で雪もほどんどなかったのですが、ホントに来るのか、スノーモンキー?
地獄谷野猿公苑への行き方
地獄谷野猿公苑があるのは長野県の山ノ内町。
最も近いのは上林温泉ですが、渋温泉や湯田中温泉に泊まってやってくるお客さんも多いようです。
渋温泉から地獄谷まで林道もあるようですが、乗用車のすれ違いも限られるような細い道で、冬期(スノーモンキーの時期)はそもそも閉鎖されているのであまり推奨されておらず、上林温泉から林道を30分ほど歩いてアクセスする方法がメインルートです。
林道は、こんな感じでアップダウンはほとんどありません。
雪が積もっていると歩くのは大変だったと思いますが、この朝はさほどでもなかったので、普通に歩くことができました。
途中には猿と人間を対比した看板がシリーズで続いています。
林道に入って20分くらいでしょうか、目の前に地獄谷温泉の一軒宿「後楽館」が見えて来ると野猿公苑はもうすぐ。意外とあっさりと到着した感じです。
9時開園の5分前くらいに着いてみると、すでに結構な人が並んでいます。
外国人観光客でもアジア系ではなく、西欧人が結構目立ちます。
オープン時間になってもなかなか開かないなあ、と思っていると、係員がやってきて
「猿がまだ山から降りてきていないので、開園できません」
と説明しています。
言われてみればさっきから、猿を呼ぶ笛の音がピーピーと鳴らされて、周囲の山にこだましています。
ここではサルたちを餌付けしていて、毎朝この開園に合わせて笛で呼び、食事を与えているのでしょう。
ただしここでの餌づけはショーではなく、サルたちを自然に観察できる状態に留めておくため手段であるため、観光客が餌をやることは固く禁じられています。
待っているちょうど眼下には地獄谷の噴泉がありました。
やがて無事に猿が降りてきたようで順番に入園がはじまり、奥にある地獄谷の露天風呂の方へ歩いて行くと、いました、お猿さんチーム。
何匹くらい降りてきているのかわかりませんが、予想以上にたくさんの軍団で山を下ってきているようです。
スノーモンキー軍団、登場!
地獄谷野猿公苑の入り口を入って谷底の方に降りながら奥に進むと、あの有名な露天風呂があります。
しかし、お猿さんチーム、山から下りてきたばかりのせいか、あまりお風呂に入る気配がありません。
人間みたいに、寝起きにひとっ風呂、って感じじゃないんですかね、お猿さんチームは?
まあ毎日温泉に入れるので、そんなにあわててお風呂に入ることもないのかもしれません。
と思ったのですが、よく考えてみたらみんな朝ご飯を食べるのに夢中なんですね。
お風呂の中にも餌らしきものが撒かれているので、中にはこんなふうにお風呂の中で食べているお猿さんもいますが、大部分のサルは外にまかれた餌を一生懸命食べています。
やがて、少しずつお風呂に入るお猿さんが現れます。
子どもにはやっぱりちょっと熱いんでしょうか、お風呂に入っても親の背中からなかなか離れようとしません。
バッチリカメラ目線ですね。
ここのサルは人間に慣れていて、まったく物おじしません。また観光客が直接餌をあげないようにしてるので、僕たちに餌をねだることも、何かをひったくったりもせず、自然体のサルの様子が観察できるのです。
お湯の中で毛づくろいしているサルもいましたが、ちょっと角度が悪いですね。
場所を移動・・・と思ったものの、露天風呂の周りはいつの間にかこの状態。
スノーモンキーを撮影しようとする観光客であふれていて、一度ポジショニングしてしまうと、場所の移動はなかなか難しいのです。
ま、わずかですが雪景色にもなって、念願のスノーモンキーに対面できたのでした。
今回は家族旅行で来ていたので、娘と嫁もカワイー、カワイーと連発していて十分に満足したものと思われますが、帰り道、サルの横を通ったら、なぜかうちの嫁だけ威嚇されてました。同類かと思われたのでしょうか。。。
<2016年1月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
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