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福島県の会津柳津町は、会津一の名刹、福満虚空蔵菩薩圓蔵寺が有名ですが、もうひとつ「赤べこ発祥の地」としても有名です。
そこには満子という慈悲にあふれる赤べこのお母さんがいる、ということで早速行ってみましたよ。
赤べこ発祥地、会津柳津
赤べこ発祥の地、会津柳津町。
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なぜここが赤べこ発祥の地と言われるのかはのちほど話しますが、今回僕がこの柳津町にやってきたのは、赤べこの母と呼ばれる女性に会うためなのです。
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柳津といえばなんと言っても「柳津の虚空蔵さま」と呼ばれる会津一の名刹、福満虚空蔵菩薩圓蔵寺が有名です。
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赤べこの母は、そこで僕を待っているのです。
そんなわけで1分1秒でも早く虚空蔵さんへ、と思って歩く僕の心をくみ取るように、一休さんが早くこちらへ、と道案内してくれてます。
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と思ったら裏口で結構遠回りでした、ざけんな一休!
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急いで境内を抜けて本堂の前に行くと、いました、僕を待つ女、満子。
ちなみに満子は「みつこ」と読みます。
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「み・つ・こ」ですよ、しっかりふりがなもふってありますからね。くれぐれも読み方間違えないでくださいね。
今から400年ほど前、会津を襲った大地震でこの虚空蔵堂をはじめ柳津は大きな被害を受けたのですが、本堂再建のため資材をこの崖上に運ぶのに困り果てていたところ、どこからともなく力強そうな赤毛の牛の群れが現れ、資材を運び、見事本堂を建てかえることができたのだといいます。
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そんなわけで柳津の人々は赤毛の牛を「赤べこ」と呼び、ねぎらいを込めて開運「撫で牛」を建立したことから、赤べこ発祥の地となったのだと言われています。
なんでもこの柳津のいろんな場所に赤べこの家族がいるらしく、ここにいるのは母、満子(ミ・ツ・コ)。
お父さんの「福太郎」、子供の「もうくん」と「あいちゃん」は町内のどこかにいるんだそうです。
みなさんも柳津に行く機会があったら、この赤べこ家族をぜひ探してみてください。全部探し当てたらきっと福に満ち満ちた人生が訪れることでしょう。
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福満虚空蔵菩薩圓蔵寺
本堂には弘法大師の作とされる福満虚空蔵菩薩があり、日本三虚空蔵のひとつと言われています。
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あ、今気づいたんだけど赤べこ家族の福太郎、満子って名前、この「福満(ふくまん)」虚空蔵菩薩のことだったのねん。
えっ?だったら満子の読み方は「まn・・・」(思考が中二生並なので、以下略)。
虚空蔵菩薩といえば、知恵の菩薩とも言われ、子供たちが知恵を授かるための十三まいりなどが行われることが多いのですが、ここもやはり会津の十三まいりの名所として有名なんだそうです。
うちの娘も13になった時、京都嵐山の法輪寺の虚空蔵菩薩に十三まいりに行ったのですが、その時に頭がよくなるように(虚空蔵さんの生まれ変わりと言われる)羊の頭を撫でたのですが、これは羊じゃないよなぁ・・・
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これも牛だけど、みんなに撫でられて色が変わってるし、まあこんな感じだったんでこの牛の頭を撫でておきましょう。
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本堂の後ろに回ると、なんとこの眺め。
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おー、ここだここだ!
只見川にかかる赤い橋に川霧がかかっている、超幻想的な写真を見たことがあったのですが、その場所がまさにこのあたり。
さっそく降りて行ってみることにします。
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下から見上げると、やっぱり迫力ありますね。
さすが会津一の名刹と言われるのもわかります。
柳津の町とあわまんじゅう
そのまま門前町のような柳津の小さな商店街を抜けると、何かの映画のロケで使われたらしいスーパーがありました。
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うぉ、このスーパーの奥さん、ちょー好み!まじでこのスーパーで働いてるのか!?
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と思ったら、なんだやっぱり松たか子じゃんよ。
この映画は「ジヌよさらば」という作品なんだそうです。
そしてここで福太郎を発見!
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子供たちの「もうくん」と「あいちゃん」は、近くのドライブインか道の駅にいるとかいないとか。
ここに川霧がたったら、確かに素晴らしかろうなーという感じですね。
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このあたりは弘法大師と虚空蔵菩薩に由縁のある柳津うぐいの生息地のようです。
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無人のえさ販売BOXがあったので、なんでもやってみよー、ということで100円払ってうぐいにえさをあげてみます。
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うぉ、いっぱい来た!あっという間にエサなくなった。
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ホントに群生地でしたね。
そして駅に戻る途中で寄ったのが、このお店。
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大志で会ったおにーさんと話していて、このあと柳津へ行くと言ったら栗饅頭が有名だよと教えてくれたのです。
柳津に着いてみると、どうやら有名なのは栗まんじゅうじゃなくて「あわまんじゅう」だったようですが、とりあえず栗、あわ、茶を1個ずつ買ってみます。
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江戸時代に福満虚空蔵尊圓蔵寺が大火災にあったため、当時の和尚が二度と災難に「あわ」ないようにと、あわを使った饅頭を考えたのがその始まりとのこと。
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あわと餅米で作り、中にはこしあんが入っているのですが、これがなかなかおいしいかった。
というかよく考えたらこの日のお昼どきは山の上にいて、ごはん食いっぱぐれてたのでした。
<2018年7月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
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