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宮崎県日南市にある「油津(あぶらつ)」。
ここはかつて飫肥藩が飫肥杉の運搬に行うためにつくった堀川運河が有名で、「男はつらいよ」で寅さんが恋をしたまちのひとつでもあります。
すぐ近くの飫肥には何度か来ていたのですが、油津で降りたことはなかったので、寅さんの聖地めぐりとして今回初めて訪問してみたのですが、意外と(というかかなり)カープのまちだったことがわかりました。
いきなりカープ!油津駅が真っ赤に染まる
JR日南線の油津駅に降り立って、ホームから改札口を通って駅舎の中に入ると、そこはいきなりカープでした。
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え?ココ広島ですか?
広島にならこんな駅があっても、阪神ファンとか巨人ファンが怒り出すこともないでしょうが、ここは宮崎県の日南市。だいじょーぶなの?
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真っ赤だよ、しかも「Carp油津駅」!
実はこの油津は広島東洋カープキャンプ地の最寄り駅。
なので町を挙げてのカープ推し。この駅舎も2018年2月に真っ赤に塗り替えられたようです。
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油津駅から少し歩いた場所にある「油津商店街」。
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かつて宮崎県南有数の商店街だったらしいのですが、その後いわゆる「シャッター商店街」となってしまった油津。
ただしここは、その閑散としていた商店街が見事に再生した模範的な事例と聞いていたのですが、今日は人が少ないですね。
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GWのど真ん中のハズなんだけど、シャッター閉まってるよー(コロナのせいだと思いたい)
アーケード街の真ん中あたりに一部しゃれおつなスペースがあるので、きっとこのあたりが賑わい創出のキモになった場所だと思うのですが、今日は人がいませんねー
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そして鯉神社!
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ここは「油津カープ館」と呼ばれ、歴代のカープ選手の写真やキャンプ風景、往年の名選手達から送られたバットなどが飾られているそうです。
恋神社だったらめちゃくちゃ興味あるけど、鯉神社はそうでもないかな・・・
寅さんゆかりの堀川運河へ
油津駅から商店街を抜けて15分ほど歩くと、石造りの立派な堀川橋に到着。その下を堀川運河が流れています。
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ここは「男はつらいよ第45作 寅次郎の青春」のロケ地となった場所。
堀川橋のたもとには「男はつらいよロケ地」の看板がありました。
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堀川運河は、この上流にある美林で有名な飫肥杉を港まで運搬するために開削された運河。
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寅さんはこの運河のほとりで理髪店をやってい蝶子(マドンナは風吹ジュン)と知り合い、恋に落ちる(というか惚れられて情がうつる)というのがこのお話。
風吹ジュンの弟役で漁師をやっていた永瀬正敏が、この写真左の家から出てきて運河への階段を下り、そのまま船で出ていくシーンがあったような気がします。
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運河沿いの情緒あふれる風景と、寅さんの恋物語が、この作品でもマッチしてたな。ホント、山田監督はロケ地のセンスがいいと思います(上から目線だけど・・・)
堀川橋のたもとにある吾平津(あひらつ)神社は、別名乙女神社と言い、祀られている「アヒラツヒメ」はなんと神武天皇が日南市の駒宮神社にいたころの現地妻なんだそうです。
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寅さんもそんなに惚れられてるんだったら全国津々浦々で出会ったマドンナたちを現地妻にしちゃえばいいのに、と思うんだけど、そうならないところが寅さんなんですよね。僕と同じで!
油津という地名は、この「アヒラツ」から来たのではないかともいわれているそうです。
堀川橋を越えて運河の向こう側に渡ると、「油津赤レンガ館」がありました。
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ここはかつての油津の豪商の倉庫だったもので、現在は日南市の所有する多目的スペースとなっているそうです。
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赤レンガ館横の通りもなかなか情緒がありました。
カープの道を歩く
そのまま油津の海岸沿いのホテルに泊まったので、翌朝日南海岸を走ってみました。
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海岸沿いを南下して、油津港の南側から再び堀川運河沿いに戻り、朝の油津商店街を走っていると、こんな道を発見しました。
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カープ一本道!
特にカープファンでもないんだけど、こんな道があったら気になるじゃないですか?
そのままこの道を進んでみると、やがて天福球場と書かれたスタジアムの前に出ました。
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ここがカープのキャンプ地なんですね。
もちろんキャンプシーズンでもなく、朝も早いため誰もいませんでしたが、いい感じの球場ですね。
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なんとなく、北海道に住んでた時にときどき行ってた札幌の円山球場を思い出しました。山が近くにあるからかな。
こんなところでのんびりキャンプを見るのもいいかもしれませんね。
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油津の町は堀川運河の美しい寅さんの町だと思ってたのですが、カープのまちでもありました。
でもそれはお互いの魅力を消してしまうような価値の相反するものではなく、意外にもうまい感じで両立しているような気もしました。
<2021年5月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
油津への旅
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