奄美のことはもちろん知っていましたが、遠いし、僕の嫌いな飛行機に乗らないと行けないので、自分にはあまり関係ない場所だと思っていました。
ところが、ある時、奄美群島(奄美大島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島)で観光振興をしているおにーさんたちと一緒に仕事をすることになって、さすがに奄美のことを何にも知らなかったらマズイだろ、ってことでいろいろ調べているうちに、この、本土でも沖縄でもない独特の文化風習がおもしろそうだったのと、何よりこのおにーさんたちがみんななかなかデゲテゲ(奄美語でテキトー)でユニークだったので、一挙に奄美に興味がわいてしまったのでした。
おにーさんたち曰く、飛行機使わなくても鹿児島まで来れば船で渡れるさ、ということだったので、思い切って東京から新幹線と船だけを使って行ってみることにしたのでした。
A’Line「フェリーあけぼの」で奄美大島へ
東京から東海道新幹線と九州新幹線を乗り継いで鹿児島中央駅に到着し、奄美行きのフェリーが発着する鹿児島新港へと向かいます。
鹿児島から奄美群島を経由して沖縄までは向かうフェリーは毎日運航されていますが、この航路はA’Lineと呼ばれるマルエーフェリーとマリックスラインの2社が毎日交互に運航していて、この日の下り(沖縄行き)はA’Lineのフェリーあけぼのでした。
鹿児島出港は18:00。
3月下旬ですが、南国鹿児島の陽はまだ高く、くっきり見える桜島がお見送りしてくれるのも素敵!
船内のレストランはこんな感じ。
ここはまだ大丈夫ですが、ロビースペースのテーブル席は入船と同時に奄美や沖縄の島んちゅのおじさんたちの酒盛り場としてあっという間に占拠されてしまいました。
これが2等船室。
一人分のスペースが区切られているのはいいですね。
これなら同じ雑魚寝でも、たまたま隣り合わせた一人旅女子と船に揺られて偶然絡まってしまい、知らぬ間に間違いが起こってしまうこともなさそうです。あーよかった。
以前、対馬航路や五島航路の時に船が揺れて、おでこだけじゃなくって危うく唇が触れ合ってしまいそうになったことがあったんですよね、それも島のおとうさんと。
ま、これならそういったリスクはなさそうです。
鹿児島を出て、フェリーで11時間。
朝4時50分に奄美大島の中心、名瀬港に到着。
波が荒れるとめちゃくちゃ揺れる、といわれる奄美航路ですが、今回は平穏そのものでした。
バイクを借りて島を一周
僕以外のほとんどの人たちには、港に迎えが来ていて、船が着くとみんなどこかに消えてしまいましたが、僕は原チャリを借りて島を一周しようと思っていたので、少し明るくなるのを待って、港から歩いて15分くらいのホテルビックマリン奄美(ビックリマンではない・・・)というところまで行き、そこでバイクをレンタルすることにします。
料金は、9時間で2000円。やっす!
レンタカーに比べて安いし、なによりも小回りが利くので、離島に来ると原チャリで一周、というのが僕のお決まりのパターン。
気に入った景色に出会ったら、その場で路肩に止めてすぐに写真に撮れるし、気になったらどんな細い道でも急な坂でもズンズン入っていけるし、最高です。
みなさんもぜひ一度お試しを。最初はちょっと怖いかも知れないけど、そのうち慣れると思います。
今回は島の東部を除いた部分を反時計回りに1周することにしました(紫色の部分)。
結果的に寄り道含め、終わってみたら距離は180kmくらい。東京から静岡市くらいまで走った感じでした。
今回の僕の相棒、奄美ブラックラビット号。
ま、アマミノクロウサギって意味で僕がテキトーに名付けたんすけどね。
だってナンバープレートにイラストまで入ってるし。。。
夜明けを待って、朝6時半に名瀬を出発、走り始めてはみたものの、寒い。
めちゃめちゃ寒い。
奄美、舐めてました。。。
いくら奄美とはいえ、3月の早朝はまだ12,3℃なので、春物の服装では時速30kmでも涙がちょちょ切れるほど寒い。
それでも頑張って20分ほど走って、まずは奄美屈指のビーチといわれる大浜へ到着。
まだ夜が明けきってなかったので、海の青さはいまいちよくわからないのですが、砂浜は白くてきれいですね。
拾い上げると、この白い骨みたいなやつになったので、来島記念に一筆したためました。
絶景アマミノクロウサギロード
大浜を出て、海岸沿いの国道を走り、峠を越え、トンネルを抜け、そのまま頑張ってみたものの、30分くらい走ったところでとうとうギブアップ。
ヤバいヤバい。もう ((((;゚Д゚)))) って感じです。
とりあえず、陽当たりのいい断崖の上で、暖を取るため、小休止します。
なかなか身体が暖まらずに、結局そこでそのまま1時間半も休んでいたのですが、陽も高くなりだして、なんとか我慢できるレベルまで戻ったため、再び島一周に戻ります。
離島らしくアップダウンの激しい道が続き、海沿いの高台からはこんな眺めが。
ビーチからちょっと外れて峠道になると、ガラッと変わってこんな風景も。
これはなんだろ、奄美の名物フルーツ「たんかん」の残骸?
峠道を進むと、全国でここにしかない、お約束の動物看板も出てきたりして、なかなか飽きません。
奄美大島の中心、名瀬から奄美大島北部の村、大和村や宇検村と言った、通称アマミノクロウサギロード(命名:風祭命名研究所)を通ります。
途中途中の集落に小さな、でも美しい小中学校があるのですが、 これが異国情緒と懐かしさとが混ぜ合わさって何とも言えない、いい味を出しているのです。
ここは奄美大島の南西部の海岸に面した瀬戸内町の油井小学校/中学校。
僕がコレクションしている、全国の美しい小学校リストのかなり上位に入りますね。
想像以上に素晴らしいぞ、奄美!
なーんて思いつつ、折り返し地点で島の南部の中心、瀬戸内町の市街地に入ると、ちょうどお昼の時間帯になったところでした。
<2014年3月訪問 Vol.2へつづく> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
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