松田聖子ちゃんが、まだフリフリの聖子ちゃんカットだった時代、グリコのCMで「風立ちぬ」をバックにポッキーくわえてどこかの海岸を歩いていたのを覚えている方はいらっしゃいますか?
その場所が能登にあるのです。
能登半島を1周ドライブすると決めたとき、ぜひそこには行ってみたいと思っていたのですが、その途中にもなかなかラブリーなスポットがありましたよ!
噂のパワースポット?せっぷんトンネル
輪島から能登半島の北側の1本道の国道を走っていると、突然なんだか香しい看板というか樽?を発見しました。
ここが噂のせっぷんトンネルだそうですよ!
え、せっぷんってなあに?
というすっとぼけた貴女に教えてあげましょう。
せっぷんというのは「接吻」と書いて、夏目漱石先生の時代のちゅーのことです。
なーんて、実は知ってたわよ、うふっ
なんでわざわざカマをかけようとしてるんだ
さて、せっぷんトンネルとはこんな岩場に掘られた小さなトンネルです。
確かに男と女が二人っきりで入ったら、何か間違いがおきてもおかしくはなさそうなトンネルではあります。
せっぷんトンネルという名前は昭和32年の東宝映画「忘却の花びら」の劇中で、主人公とヒロインが二人の愛を確かめ合い、この洞窟で接吻したことから由来するのだそうです。
ということで今は恋人の聖地のひとつとしてラブパワースポットのひとつなんだそうな。
トンネルを抜けて今来た道を振り返ると、ハートのライトアップの仕掛けが。
二人っきりで来ても記念撮影できるように、ハートうつし台も完備されとりました。
曽々木海岸は奇岩が連なる景勝地なので、眺めもなかなかですよ。
そんなわけで、せっぷんしたいんだけど、なかなか言いだせない、という相手がいらっしゃいましたら、ぜひここに連れ出してみてください。
この洞窟とか💛マークの下をくぐると、どうやらせっぷんしたくてしたくてたまらなくなる呪術的効果が・・・・・
あるといいですね!
松田聖子のポッキー島「見附島(軍艦島)」
能登半島の先端近く、珠洲市に面した飯田湾に浮かぶ見附島、別名ポッキー島、じゃなかった、別名軍艦島。
別名「軍艦島」とはご覧の通り、その姿がまるで巨大な軍艦のような形をしていることからそう名付けられたのですが、今をときめく長崎の世界遺産、端島が軍艦島と呼ばれる前は、軍艦島といえばこの見附島のことだったのです。
なんてったって松田聖子ちゃんが、まだフリフリの聖子ちゃんカットの時代、グリコのCMで「風立ちぬ」をバックにポッキーくわえて歩いたのがこの軍艦島の石畳ですから。
この松田聖子@軍艦島のポッキーのCMはなぜか当時を知る人はみんな覚えているから不思議です。
今からYou tubeで見返してみると、聖子ちゃんは兼六園に行ったり茶屋街あたりを歩いていたり、輪島の朝市に行ったりしているのですがなぜかこの軍艦島のシーンだけが強烈にみんなの印象に残っているようです。
バックに流れていた「風立ちぬ」が聖子ちゃんが初めて歌ったオトナの女のうたで、夏の私を捕まえて!的な歌詞から、寂しいけれどひとりでだって生きていける私、にチェンジしたエポックメイキングな歌だったからかもしれません。
そういえば、この曲が、聖子ちゃんカットで歌った最後の唄でもありました。。。
ちなみに僕は高校時代、松田聖子親衛隊の友達に頼んで高崎の群馬音楽センターでのコンサート、最前列のど真ん中の席で見たことがあるのですが、あまりにも目の前に聖子ちゃんがいすぎて緊張で硬直していたことを思い出します。。。
そんなわけでこの島は初代軍艦島であるとともにポッキー島でもあるのですが、本当の名前は見附島と言います。
弘法大師が布教のために佐渡島からやってきた際、最初に目についた(見つけた)島であることからこう名付けられたとのこと。
さらに、ここから3.5kmほど離れたところに「恋路」という名前の海岸があるため、そこからここまでを「えんむすビーチ」と呼んで、恋の聖地に仕立てあげているようです。
はい、このブログではいつもの通りお約束ですが、この鐘を男女二人が一緒に鳴らすと、その夜は・・・・・(以下略)・・・・・
島も人間も、有名になってしまうと勝手にいろんな肩書きがついてしまって忙しいですな。
うん。その気持ち、よーくわかりますとも。
そして加賀屋でまさかのVIP対応?
さて能登半島を精力的に回ったこの日の夜は、和倉温泉に宿泊。
和倉温泉と言えば日本を代表する名旅館「加賀屋」ですな。
その豪華絢爛な内装・食事・お風呂ももちろんなのですが、最近はやりのホスピタリティと呼ばれるサービスレベルが非常に高く「プロが選ぶ日本の旅館・ホテル100選」で36年連続1位(当時)という不動の名旅館なのです。
あんまり若いうちから贅沢させると僕みたいに舌の肥えすぎたつまらない人間が出来上がってしまうのでよくないなぁ、と思いつつも、まあこれも社会勉強だろう、ということで娘を泊まらせてみることにしました。
そんなわけでいつものように身分を隠して、
「あ~加賀屋に泊まるなんて一生に一度のハレの日なんですー」
的な庶民のふりをしてチェックインすると、
本日は特別に雪月花という館のお部屋を用意しております
とフロントのおねーさん。
雪月花というのは加賀屋の中でも特にグレードの高い館の客室で、今回僕が予約した、わりとつつましいプランとは本来かなりのグレード差があるはずなのです。
おいおいおいおいおいおいおいおい、誰だよーおいらの個人情報もらしちゃってるのはー
ゆっくりくつろげないから、VIP扱いはやめてほしいんだよねー
・・・でもマジで誰だ?
お盆明けとはいえかなり混んでる時期なので、客室があり余ってる感じじゃないし、たとえそれほど混んでなくても普通は雪月花にアップグレードなんかしないと思うよ。
会社の元の後輩で、このあたりの大きな観光会社のご令嬢と今もFacebookでつながっていて、僕が能登に来ていることは知っているはずなので、彼女の手引きかと思い聞いてみると「まさか!」という回答。
彼女曰く
たぶんオーラだと思いますよ・・・
ということなので、そういうことにしておきましょう。。。
さて、この加賀屋の館内。
これは雪月花に登るエレベーター。
これはエレベーターから見える空中ラウンジ。
料理の先付。
もちろん部屋食で、一品一品が最高の状態でサービスされてきました。
ご覧のようにその館内も食事も素晴らしいのですが、やはり加賀屋のウリは人への惜しみない投資なんだということがよくわかりました。
まあとにかく館内には従業員が多い。同じ規模の旅館とくらべても2倍どころか、3倍や4倍はいてもおかしくはありません。
そのぶん、一人一人のお客さんにサービスできる時間も多くとれるので、必然的にサービス内容は濃くなります。その上に加賀屋流ホスピタリティと呼ばれるサービス哲学が加わるので、これはなかなかマネできるものではありませんね。
今はラグジュアリーな旅館やホテルもたくさんありますが、特にこうしたサービス面ではやはり一日の長があるように思えます。
ま、料金的には「サービスにもお金を払う」という意識と覚悟が必要ですけどね。
そんな加賀屋の夜、娘がどーしてもやりたい、と言い出したのは、なんと卓球!
ちょうどこの時はリオ五輪で、昼間日本男子卓球チームが繰り広げていた熱戦の余韻からまだ覚めていないのでしょうが、わざわざ加賀屋に来て卓球やるか?
というか、加賀屋に卓球台なんかないだろー、と思っていたら、夏休みのファミリー向け限定企画なのでしょうか、なんと宴会場が卓球コーナーになっていて、加賀屋で卓球、できるのでした。
そんなわけで、加賀屋の夜は家族対抗卓球大会とともに更けていったのでした。。。
<2016年8月訪問>
能登半島/加賀屋への旅
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