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夏の終わりはちょっとせつない。永平寺大灯篭流し【福井】

福井県の永平寺と言えば曹洞宗大本山の泣く子も黙る名刹中の名刹。

毎年8月のお盆送りも過ぎた頃、その永平寺が中心となって九頭竜川の河川敷で「永平寺大燈籠ながし」というなんともエモいイベントが行われるのだと言います。

僕はそれまで永平寺には2,3回行ったことがあったのですが、この灯籠流しにずっと行ってみたかったので、夏の家族旅行で永平寺を再訪したのでした。

※2021年度は新型コロナウィルス感染拡大防止を鑑みた内容に変更となり、大本山永平寺にて供養した短冊を実行委員会が燈籠舟にのせて流す形とし、イベント等は行われないようです。

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曹洞宗大本山「永平寺」

曹洞宗大本山、永平寺

福井県の観光スポットとしても定番中の定番なのですが、ここはいつ来ても独特の雰囲気があります。

比叡山とか高野山のような下界と隔絶された深山感はないのですが、一歩中に入るとやはり背筋が延びます。

参拝料を払って中に入ると、参拝者は最初にひとかたまりに集められて雲水さん(修行僧)からひととおりの説明を受け、そのあとは各自自由に見学となります。

これは天井に230枚の絵が描かれ「天井絵の大広間」と呼ばれる傘松閣(さんしょうかく)の大広間。

これらは建築当時(昭和5年)の著名な画家144名によって描かれているのだそうです。

永平寺といえば、この階段廊下ですね。
朝3時半に起床して、厳しい修業に向かう雲水さんが、まだ暗いこの階段をぞろぞろと歩いている、というのが僕の永平寺のイメージです。

もうひとつの永平寺のイメージは、山門。
修行僧が永平寺の山門を通ることができるのは、永平寺に来て修行に入る時と、厳しい修業を終えて俗世に帰るときの2回だけなんだそうです。

山門の中はすべてが修行。坐禅や作務はもちろん、食事も修行、風呂も修行、トイレも修行。
僕の中では永平寺の修行は日本一厳しそう、というイメージなのです(実際は日本一かどうかわかりませんが)。

僕の知人にも曹洞宗の僧侶がいますが、彼もやはりここでその厳しい修行を受けたのでしょうか。
うーん、尊敬に値しますね。テキトーに見えたんだけどな(笑)

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永平寺口駅から九頭竜川畔へ

永平寺拝観を終え、会場の九頭竜川畔に向かうため、まずはいったんえちぜん鉄道永平寺口駅に戻ります。

駅舎は建て替えられてすっかり瀟洒な建物になっていました。

ここはかつて「男はつらいよ 第9作 柴又慕情」で、若いOL3人組と出会って一緒に旅をした寅さんが彼女たちとお別れした場所。

第9作 男はつらいよ 柴又慕情

そして寅さんはまたまたその中の1人、歌子(マドンナは吉永小百合)に恋してしまうのです。頑張れ、寅さん!

かつてこの永平寺口駅は「東古市駅」といい、ここから永平寺の門前まで京福電鉄の永平寺線が走っていましたが、2002年に同区間が廃止となり「永平寺口」という名前に改称されたのでした。

永平寺大燈籠流しの会場へはここからシャトルバスが出ていました。

会場に到着すると、すでにたくさんの人。
大施食法要と燈籠流しの後に花火大会があるので、その場所取りももう始まっているようです。
この本部で亡き人を供養する供養燈籠や願い事を書いて流す願い燈籠の受付が行われています。

夏の夕暮れから永平寺の役寮・雲衲衆120余名による大施食法要(読経と戒名・法名の読み上げ供養)が行われ、そのあと約1万基の燈籠が九頭竜川に流される、という永平寺大燈籠流しに今回どうしても来たかったのは、その年立て続けに亡くなった僕の親父と嫁さんの父親のために供養の燈籠を流したかったのです。

当日会場で申し込めば、誰でも供養燈籠や願い燈籠を流せるということなので、僕と嫁さんは供養燈籠をひとつづつ、娘は願い燈籠を申し込みます。

灯篭流しが行われる九頭竜川(くずりゅうがわ)
とても平和な、夏の終わりの夕暮れですね。
実はめちゃくちゃ暑かったんだけどね。。。

永平寺の僧侶120名による大施食法要(だいせじきほうよう)の会場。
この椅子は桟敷席として有料で販売されているそうです。

供養される燈籠がステージ上の壁一面に積まれています。
さっき申し込んだうちの親父の燈籠も、あのどこかにあるんでしょうね。

そして壮大な大施食法要と幻想的な灯籠流し

ちょうどあたりが暗くなるころ、役寮(やくりょ)を先頭に雲水さん120名がお経を唱えながら会場に入ってきて大施食法要がはじまります。

司会もやはり僧侶の方のようです。

え、こんなに美しい僧侶もいるんですね!(違うか)

やがてえらいお坊さんによる供養がひとしきり行われると、最後は全員でステージの上を読経しながら歩くのです。

ま、独特の雰囲気ですね。

大施食法要が終わると、いよいよ灯篭流し。

ステージ上で供養された燈籠は自分で流すことはできないのですが、娘が申し込んだ願い燈籠は自分で川に流すことができます。

娘の燈籠には「運動会D組優勝」とか書いてあって、とても平和な願い事でした

流された燈籠は恐る恐る川岸を離れて、上流からやってきた仲間の燈籠の中に遠慮がちに混ざりこむと、

やがて九頭竜川を彩る太い帯となって日本海へと下っていきました。

永平寺大燈籠ながし |

番外編 家族で47都道府県制覇

2016年8月21日、12時35分。
特急しらさぎ8号で福井駅に降り立った我が3人家族は、実はこの時日本全国47都道府県を制覇したのでした。

ちょうどその10年前の8月21日、あの早実のハンカチ王子と駒大苫小牧のマー君との甲子園での決勝再試合を旅先の福島の温泉で見ていたのが娘が4歳のとき。
それが家族そろっての初めての宿泊旅行で、この日はそこからちょうど10年でした。

最初から全国制覇を狙ったわけでもないし、10年で達成という目標があったわけでもないのですが、毎年新しいところへ家族を連れていっているうちに、だんだんと空白県が少なくなってきたので、じゃあとりあえず全部制覇しとくか、と。

福井が最後になったのは、まあ、めぐりあわせですね。
鳥取でも高知でも和歌山でもおかしくはなかったのですが、たまたま北陸新幹線開通後の混雑を避けて、北陸3県を後回しにしていたからだと思います。
結果的には最後が福井、というのもなんとなくしっくりくるような気もしますが。

僕自身は最低でも5~6回は全部の都道府県に行っているのですが、家族で達成できた、というのがうれしいですね。
小さい頃にたくさん家族旅行した子供は、大人になると自分が旅行好きになるのはもちろんのこと、家族を持つと自分の子供とたくさん旅行をするんだそうです。
そうやってみんながどんどん旅に出るような世界が来るといいな、と思っているので。

みんなで全国47都道府県を制覇した夜の、いい思い出になりました。

<2016年8月訪問>  最新の情報は公式サイト等でご確認ください。

永平寺大灯篭流しへの旅

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