日本一干満の差が激しい有明海で、潮が引いたときにだけ現れる道のひとつ「長部田海床路(ながべたかいしょうろ)」。
満潮時、海上に街灯だけが続く不思議な光景が、アニメ「千と千尋…」の世界のようだと話題になり、今や大人気の映えスポット。
でも干潮時と満潮時では全く違う顔をもつこの道ですから、両方行かないと本当のすごさはわからないだろう、ということで昼と夕方の2回行ってみましたよ!
長部田海床路と御輿来海岸
長部田海床路があるのは熊本県の宇土市。
ここよりひとあし早く絶景の映えスポットとして人気になった御輿来海岸(おこしきかいがん)も同じ宇土半島の海岸沿いにあります。
ということで長部田海床路と御輿来海岸はセットで観光されることが多いのですが、どちらも日没がベストのタイミングといわれていて、正直どっちをメインにするのかが難しいのです。
特に御輿来海岸のほうは干潮と日の入が重なり、かつ潮位が50センチ以下の日が年に数日の絶景日と言われていて、条件が合うときは絶賛夕暮れ時に行かなくてはいけないのですが、この日はそこまでではないもののまあまあいい条件。
悩んだのですが、今回はまず昼に長部田→昼~夕暮れのはじまりまで御輿来→日没時に再び長部田という感じで行ってみることにしました。
ちなみにこれが御輿来海岸の絶景日の写真のようです。
こっちはこの日僕が撮った写真。
ちょっと夕暮れには早かったし雲もあったので、日没の絶景は微妙な感じでしたが、まあまあじゃないですか?
昼の長部田海床路
まずはやってきました昼の長部田海床路。
海に向かって1本の道がまっすぐのびています。
この道が潮の満ち引きによって現れたり消えたりするのですが、見ごろは干潮の前後3時間ということなので、おそらくその時間帯に道が現れるのでしょう。
この日の干潮は16時、この写真を撮ったのが14時頃だったので、潮が引いて道がどんどん海の向こうへと延びていく時間帯でした。
そんなわけで道の端っこまで歩いていく人もまあまあいます。
電柱の泥具合をみると、満潮時どのあたりまで水没するかがわかりますね。道は完全に沈むレベルです。
有明海の対岸に見えるのは雲仙普賢岳。
ずんずんと歩いていくと、道はだんだんぬかるみとなり、ちょっと前まで海に沈んでいたことがわかります。
最後に少しカーブが続いて、軽トラが置いてあるところで道は終わりなんでしょうか?
靴が汚れそうだったので、ここから先を歩くのはやめました。ヘタレでさーせん。
でもまあ長部田海床路、昼は昼でなかなかかっこいいぞ!ということで、いったんこことお別れし、御輿来海岸方面へと向かいました(御輿来海岸編は別記事で紹介します)。
日没の長部田海床路
御輿来海岸方面で夕暮れ近くまで過ごして再び戻ってきた長部田海床路。
昼間にくらべると、先端部分は少しずつ沈んでいるように見えます。
もう少し潮が満ちるまで近くの休憩所にあるベンチで待ってみます。
かなりいい感じで潮が満ちてきたので、とりあえず歩けるところまで歩いて行ってみます。
先端近くでこんなふうに映え写真撮ってる女子もいます。
楽しそうだなとか思って見てたら、うかうかしてて海水の洗礼を受けちゃいました。
潮が満ちるのは意外に早く、あっという間にこんな感じになってきます。
それでもみんな海との境目に立って写真を撮ったりしてました。
たまたまなのかな、ちょうど日没の太陽に照らされた道が海床路と重なって見えました。
やがて陽が沈むと、道の先端に集まっていた人たちもすっと引いていきました。
そして訪れる静寂。
と思ったら、人が途絶えたのを見て、どこからか恋人同士が現れて写真を撮り始めました。
でも、これは許そうかな。やってみたいもん。
<2021年5月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
長部田海床路の基本情報
長部田海床路への旅
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