僕は昔ながらのレトロな純喫茶が好きで、ときどき偶然いい感じのお店を見つけるとふらっと入ったり、旅した町に有名な純喫茶があれば珈琲を飲みに立ち寄ったりしています。
そんな僕のところに「不純喫茶」ができた、というニュースが入ってきました。
不純喫茶!!なにこのなんだかムズムズするような響き!
しかもそのお店のコンセプトは「せつない気持ちのゴミ捨て場」
いつもせつない恋ばっかりしてるナイスミドルとしては、絶対に行かなくちゃならないところじゃん、そこ!
東京の代表的純喫茶から徒歩10分で不純喫茶へ
東京・上野にある「珈琲王城」。
まさに東京を代表する純喫茶です。
重厚な店内のシャンデリア。
この定番、ナポリタンの盛り。
こうやって出てきて、
1杯1杯テーブルでサーブされる珈琲。
まさに純・純・純喫茶!
しかしそんな純喫茶から10分ほど歩いた場所に「不純喫茶」なるものがあるというのです。
不純喫茶!なにそれ、不純してみたいぞ!!!
いや‥‥純喫茶も‥‥好き‥‥なんですけどね。
不純喫茶ドープ 上野御徒町店
そんなわけでやってきました「不純喫茶ドープ」の上野御徒町店。
いきなり妖しいネオンに
お店のコンセプトは「せつない気持ちのゴミ捨て場」ですよ!
この「不純喫茶ドープ」は2020年に東京中野にオープンした「ネオ喫茶」で、この上野御徒町店が2店目。
「ネオ喫茶」というのは古き良き昭和時代の喫茶店をリスペクトしつつ、そこに新しい解釈を加え生まれてきた喫茶店の新たな潮流のこと。
もちろんこのドープもそんなコンセプトに忠実に沿っていて、メニューにはナポリタンやサンドイッチ、色とりどりのクリームソーダや昭和の硬いプリンが。
おまえ、ひとりでどんだけ注文しとるんじゃい!とお思いの貴兄へ。
すみません不純しちゃいました・・・
めちゃめちゃおいしいレトロプリンのお店があるんだけど行ってみない?
えー、行ってみたいです!
しかもそこ、不純な喫茶店らしいんだよねー
きゃー、なんだか妖しいけど不純してみたいですー!
そして当日・・・
なんか友達つれてきてる!
そんなわけでいろんな種類のメニューが楽しめた不純喫茶ドープです。
でも特にこのレトロプリンがマジでおいしいのです。
彼女たち曰く、今まで食べたレトロな硬いプリンの中で一番おいしかったそうです。
みっちり詰まったプリンだけど「す」が入ってなくってなめらかだからおいしいよね
えっ、プリンって酢が入ってるの?
「す」って「お酢」じゃないわよ!プリン作るとぽこぽこあいちゃう小さな穴のことよ!
はい、なんか妙に説得力ありますな。本当においしいんでしょう!
ドープは「不・純喫茶」
こちらは不純喫茶ドープの1号店、中野店。
上野御徒町店の看板カラーは「緑」でしたが、中野店は「青」。
中野店も、上野御徒町店も共通ですが、このドープは昼は喫茶ですが、夜はアルコールを出すお店に変わります。
実はこの「ドープ」が「不純喫茶」を名乗るのは、「不純な喫茶店」だからではありません。
もともと「純喫茶」というのは「女給」すなわちホステスを伴わず、酒類を提供しないお店、ということを表すために生まれた呼び方。それに対しこのドープは夜にはアルコールを提供する酒場となるため「不・純喫茶」ということなのです。
またドープはこの中野店も上野御徒町店もかつて純喫茶として営業していたお店のあとに出店し、その文化を新しく引き継いでゆく役割を果たしています。
そのため、店内にはほどよく使い古されたカウンターやテーブルがあり、ところどころシミが残る壁や黒ずんだ床などがレトロな雰囲気を醸し出しています。
もちろん店内にはポップなグッズやシュールなアートが配置されていて、完全な昭和の純喫茶とは様相が異なりますが、「せつない気持ちのゴミ捨て場」というコンセプトのように「なんとなく怠惰でアンニュイな空気」が漂っているような気はします。
とかなんとかちょっと真面目なこと書いちゃいましたが、実はこっちでも不純なことしちゃいました。
なんと人妻を誘って不純なお店に来てしまった!
これが魔性の人妻「SAORI」(@saorigraph)
不純喫茶いいですなー、このプリンとクリームソーダ、両方食べちゃったらかなり不純ですなー
どうやら今回も不純な目的は達成できなそうです。
そんな「せつない気持ち」を捨てるため、今度は一人で来てみようと思います。
<2021年2月/2021年11月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
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不純喫茶ドープへの旅
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