一周すると約120~30キロくらいだと思われる宮古島+周辺の島をバイクで日帰り一周してみたお話の後編は「伊良部島」と「下地島」。
このふたつの島は見どころ多かったです。思いもよらなかった町並みとか、絶景とか。
それまで宮古島ってそんなにすごい、というイメージじゃなかったのですが、やっぱりいいな、って思った時間でしたよ。
決死の覚悟で伊良部大橋を渡る
宮古島と橋で結ばれる衛星島の中では最大の伊良部島。
伊良部島に渡るには無料で通行できる橋としては日本最長、3540mを誇る伊良部大橋を渡らなくてはならないのですが、僕はこの橋を見て結構ビビりました。
なんでやねん!めっちゃきれいな海の上を渡る橋やん!
とお思いの貴女、ちょっとこれ見てくださいよ。
結構高いところまで登る橋なんですよ、これ。
酒と女と高いところは、いくら美しく年輪を重ねてナイスミドルになってもどうにも慣れないんですよ。
しかも海上は結構な横風が吹きつけていて、この風よけもなんにもない橋を5分以上かけて、しかもこんな高さまでバイクで疾走するのは、学生服で白金台のマダームをナンパするくらい危険な戦いなわけです。
しかしこんなところで屈していては「宮古島まもるくん」制覇ができない!
ということで、決死の覚悟で渡ってみました、強風の伊良部大橋。
いやー、長かった!
絶景楽しむ余裕なんてこれっぽっちもなかったよ!
ここはエーゲ海か地中海か?佐良浜の家並み
さて、伊良部島内に入って海に沿って反時計回りに進むと、なにやら神聖なる気流を感じる場所が。
これはヤマトブー大岩というそうですが、なんとなく那覇の斎場御嶽(せーふぁうたき)的な感じがしますね。
パワースポットとか、普段は不感症な僕ですが、ここは結構キテました。
その先にズンズンすすむと、開けた一本道の両側に小さな家?と思ったら、これは墓地。
「破風墓(はふうばか)」と呼ばれる沖縄独特の家のような形をしたお墓なんだそうですが、なんだか壮観で、これもミステリアス。
さらに進むと、港から少し上った高台に佐良浜の集落が現れるのですが、これがまた迷宮のように複雑。
細い路地の両側にカラフルな平屋建ての家がびっしり並んでいて、韓国の港町にでも迷い込んだ感じ。
プサンにありますよね、こんな感じの町並み。
いやー、ここはかなり「エキゾチィィーーーーック ジャパァーーーーン」な感じだな、と思ってあとで調べてみたらやっぱりみんなそう感じてるみたいで、エーゲ海とか地中海の町並み、みたいなブログがたくさんありました。
バイクを降りてもっとゆっくり迷路で迷えばよかったな。
いずれにせよミステリアスだな、伊良部島。
下地島「17エンド」へ
伊良部島からそのまま下地島へ入ります。
ここは伊良部島とほぼ陸続きのような形で隣接する島なので、特に橋とか渡らなくても知らないうちに入っていた感じですが、レンタバイク屋のおねーさんからぜひ行っとけ、と薦められた島の西の端、下地島にある「17エンド」と呼ばれる場所に向かいます。
途中、遠浅の海岸にごつごつした岩が並んでいるなんだかすごいところに出たぞ。
これは佐和田の浜という景勝地で、「日本の渚百選」にも選ばれているのだそう。
この佐和田の浜の向こうに見える橋のようなところが「17エンド」。
この「17エンド」というのは下地島空港の設備で、発着する飛行機の誘導灯が並ぶ橋なのですが、ここへの車両通行がまもなく禁止になるので、今のうちに行っておけ、ということだったのです(車両立ち入り禁止後も歩いてなら行けるようですが)。
僕が行った2月下旬はまだ下地島空港に定期便はなく、普段はパイロット養成のためタッチアンドゴーの飛行訓練に使われているだけだったのですが、この3月30日にジェットスターの定期便がここに就航することになったため、通行止めになるのだと思います。
空港管理道路に入り、滑走路に沿って北端へと向かいます。
その先に、すんごい青。
なんだよ、この青。
そう、これが17エンドなのです。
ここは伊良部島の知る人ぞ知る絶景スポットなのですが、この日も名残を惜しんでか、結構な数の人が来てました。
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
ここ、確かにスゴイ。
残念ながらこの時は飛行機のタッチアンドゴーは見られず、また干潮の時に現れる幻のビーチも時間が合わなかったけど、来てよかった!
番外編)ミスタリアスな宮古のまち散策
伊良部島をあとにして宮古島に戻り、少し早めだけどバイクを返して宮古島の中心部を歩いてみます。
ん?人の顔したタイル張りの、なんか異様にシュールな建物あんぞ。
恵子美術館?
なんやそれ、めっちゃ入ってみたいぞ!
ここは地元出身の洋画家・垣花恵子さんの作品を中心に、内外の美術家からの寄贈された作品を展示する全国でも珍しいシュールレアリズム美術を中心とした現代美術館だったのだそう。
僕的にはこのアイランドホッピングの最後を飾るにふさわしい場所だったのですが、残念ながら閉館してしまっているようです。
宮古島の中心部は思ったより栄えていて、飲み屋や土産屋がずらっと並ぶ通りを近くに泊まっている観光客とか地元のおじさん連中がたくさん歩いてました。
夕食はこのあたりで食べて行こうと思ってたんだけど、島唄ライブのお店とかやっぱり一人だとなかなか入りにくいね。さすがに沖縄の離島には港の女用意してないし。
そんなわけで早めに空港に行ってレストランで何か食べようと思ったら、なんと、もうみんな閉店準備中。
え、さすがに何も食わないままヒコーキ乗りたくないな、と思ったら空港売店に宮古島名物「うずまきサンド」が。
これが今回の沖縄アイランドホッピング最後の夕食となりました。
ヒコーキ苦手なので先島諸島なんてあんまり来ないから、港の女は那覇だけでいいや、と思ってたけど、アイランドホッピング、めっちゃ楽しかったから、アイランドの女も今後はやっぱり用意しておこう、と決意しました。
<2019年2月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
伊良部島/下地島の基本情報
伊良部島/下地島への旅
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