「ホテルニューグランド」は1927年開業の日本を代表するクラシックホテル。
マッカーサーやチャップリン、ベーブ・ルースをはじめ、数々著名人が宿泊したことでも有名ですが、ホテルのコーヒーハウス 「ザ・カフェ」は、みんな大好き「スパゲッティ ナポリタン」、「シーフードドリア」、 「プリン ア ラ モード」の発祥のお店としても知られています。
そんなわけで、いつか一度この「ザ・カフェ」発祥メニュー3種を制覇してみたいと思っていたのです。
大人になったら、ニューグランド
横浜のホテルといえば、かつては山下公園に面した、このホテルニューグランドがその代名詞でしたが、みなとみらい地区が開発されたことにより、多くのデラックス、ラグジュアリーなホテルが増えましたね。
インターコンを皮切りにロイヤルパーク、パンパシフィック（今は東急ホテル）、ハイアット、ウェスティン、そしてカハラ。
さあ、今日はこの夜景をキミにプレゼントしよう！
超絶やばたん！今夜は帰らなくってもいいかな
みなさんも若い頃はこんな感じが横浜の王道でしたよね？
しかし人生の酸いも甘いも知ったナイスミドルや横浜マダムになると、こんなキラキラよりも伝統と格式が妙に落ち着くようになるのです。
みなとみらいみたいな騒がしいところじゃなくて、今夜はここでヨーロッパの貴族になってみないか？
ウェスティンとかカハラだったらみなとみらいでもぜんぜんいいんですけど・・・
ま、そんなマダムもたまにいますが、とにかく「大人になったらニューグランド」なんです！
なんてたってこの異国感あふれるアプローチ！
この宮殿のような大階段！
モーツァルトのピアノコンチェルトが流れてきそうな中庭！
「ザ・カフェ」は人気なので、席に案内されるまでの待ち時間があるときでもこんな貴族気分が味わえますよ。
いざ、発祥メニュー3種制覇！
そんなホテルニューグランドの本館1階にあるコーヒーハウスが「ザ・カフェ」。
名前は「カフェ」ですが、ここは横浜の洋食レストランとしても人気で、ニューグランド伝統のフレンチをベースにアレンジしたコースから軽食、スイーツまで楽しめるカフェレストランです。
ホテルニューグランドが発祥と言われる「シーフードドリア」「スパゲッティ ナポリタン」 「プリン ア ラ モード」は、このレストラン食べることができます。
席について料理をオーダーすると、このテーブルセッティング。伝統と格式感すごい！
今回はせっかくなので、発祥メニュー3種を一気に全部制覇するためにやってきました。
1品目は「シーフードドリア」、3,162円
これは初代料理長のサリーワイルさんが、体調を崩した外国人客のために、何か喉の通りの良いものをと考えて即興で生み出したものだそうです。
ほどよい焦げ目のチーズの下には、海老やホタテなど海の幸がゴロゴロ詰まっています。
2品目は「スパゲッティ ナポリタン」、2,277円。
こちらは2代目総料理長の入江茂忠さんが、米軍による接収時代、米兵が茹でたスパゲッティに塩・胡椒・トマトケチャップを和えて食べているのを見て、アレンジして生み出した一品。
レトロ喫茶のナポリタンのような濃厚さではなく、上品な味がしますね。トマトケチャップじゃなくて生のトマトソースを使っているからかな。
そして最後は「プリン ア ラ モード」、2,024円。
アメリカ人の将校夫人たちを喜ばせたいと、当時のパティシエが考案したメニューで、見た目の華やかさや、アメリカ人でも満足できるボリュームが特徴。
いや、これはただもう美しいのひとこと。
これだけの量のデザートを盛り付けるために、コルトンディッシュという特殊な器が使われ、今もこの「プリン ア ラ モード」には、その器が使われています。
３つ並べると、ドーン！
壮観ですね。
これひとりで食べたんですか？っていう質問に対してはノーコメントということでご理解ください（と、匂わせしてみたらテーブルセット３つ写ってた）。
ニューグランドのスイートルーム！
別の機会ですが、ちょっと近場でワーケーションしようかな、ということでニューグランドに泊まってみました。
ニューグランドには開業当時からある低層の本館と後からできた高層のタワー館がありますが、今回はタワー館を予約して、チェックインしてみると
風祭さま、今日は勝手ながらスイートを用意しておりますがよろしいでしょうか？
なぜかスイートにアップグレードされてました。オーラですかね？
タワー館は本館にくらべると新しいのですが、それでも古きよきヨーロピアンホテルの雰囲気はありますね。
ムダにベッド2つありますね。いや、、ムダじゃないかもしれないけど！
ニューグランドのスイートならウェスティンやカハラでなくてもよくってよ！
部屋からは横浜ポートタワーの灯りが七色に変化する様子がよく見えました。
みなとみらいほどキラキラしすぎてないので、窓辺でボーっと眺めているにはいい感じです。
朝食は港が見える「パノラミックレストラン ル・ノルマンディ」。
せわしないブッフェサービスではなく、セットメニューなのも落ち着けていいですね。
やっぱり、大人になったらニューグランド！ですね。
＜2022年12月訪問＞ 最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
ホテルニューグランドへの旅
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