北海道のラベンダーといえば、富良野とか上富良野が断然有名ですが、札幌にもなかなかすごいラベンダー畑があるのをご存知ですか?
それが例年7月上旬~中旬頃に見頃となる幌見峠(ほろみとうげ)ラベンダー園。
札幌の郊外のかなり急な坂を登る山の上にあるのですが、その気になれば自転車でも行けます。札幌の住民からは全力で否定されたのですが、実際に行ってみたら意外とたいしたことなかった、というお話です。
札幌市民が恐れる幌見峠への道
幌見峠は札幌市街の南西、円山動物園や北海道神宮がある円山公園駅からさらに山道を4キロほど上ったところにあります。
距離だけ見れば大したことのないように見えるのですが、そこに至る道が急峻で危ないという話を何人かの札幌市民から聞いていました。
すごい坂だから車で行っても怖いくらいの場所にあるのよ
でも円山公園でポロクル(札幌の電動シェアサイクル)借りたらわりとすぐじゃない?
あんなところまで自転車で行くのはぜったいムリ!
道も狭いので車が来たら危ないし!
どれだけポロクル大好きだったとしても!
こんな感じで札幌市民からは全力で否定されたのですが、車も少ない朝のうちに行ったら、問題ないんじゃないか?ということで、ポロクルを借りてトライしてみたのでした。特にポロクル大好きというわけじゃないんですけどね。
Road to 幌見峠
円山公園の入口のポートでポロクルを借りて、いざ、出発。
緩やかな坂道を上りながら円山動物園の横を通り抜けると、円山西町と呼ばれる札幌の高級住宅街に入ります。
このあたりでもまあまあな坂道になっているのですが、さらに幌見峠への通行注意の看板が現れます。
いよいよ来たな幌見峠!
住宅街が終わると、道路は2車線から急に狭くなり、傾斜もさらに厳しくなるのがわかります。
確かにまあまあな山道ではありますが、本州に行けばよくある感じの峠道、といったところです。
北海道は道が広すぎて、車がほとんど通らないような峠道でも立派な2車線道路になっているところが多いので、道産子はみんな道路に対しての基準値が厳しいのでしょう。
急な傾斜の部分もありましたが、電動自転車ならパワーMAXにすれば立ち漕ぎしなくても頑張れば登れるレベルで、本気で登っていた時間は5分くらいでしょうか。意外なほどあっさりと山頂の平坦な道となると、そこが幌見峠ラベンダー園の入口でした。
ちなみに彼女が僕と一緒に幌見峠を制覇したポロクルの雄姿です。
自転車は中に入れないので、ラベンダーを見せてあげることはできないんだけどね。
ラベンダーの向こうに札幌市街
幌見峠ラベンダー園は、車だとそのまま上の駐車場まで行くことができます。駐車料金を払う特権ですね。
僕は自転車だったので、ポロクルを下に停めて徒歩でさらに坂を登ります。
やがてラベンダーが咲き誇る畑が現れます。
園内の高台に上ると、この景観。
一面のラベンダーの向こうには札幌のビル群をはっきりと見ることができます。
手前に見えるのが円山なので、その頂上よりかなり上まで登ってきたということですね。
なんかラベンダーと同じ色のネギ坊主みたいな花もありました。
あとから調べたら「アリウムギガンテウム」という名前らしいですね。
なんか宇宙人から来た紫色のネギ坊主軍団が、札幌の街にいつ攻め込もうかと観察してるみたいでちょっとシュールだけど、これはこれで面白いシーンですね。
ちはみにこの幌見峠は札幌の夜景スポットとしても人気で、展望台は冬期を除き24時間入れるのだそうです。
札幌の夜景スポットは藻岩山が有名ですが、個々の建物はこんなにくっきりとは見えないと思うので、確かにここはいいかもしれませんね。
もちろん時期によっては「ラベンダーと夜景」みたいなムフフな環境を作り出すこともできちゃうようですが、そんなシチュエーションだったらポロクルで一人で来てる場合じゃないですね。
まあ、夜の幌見峠は仮に僕がポロクル大好きだったとしてもちょっと怖いですが。
※ちなみに幌見峠までは日中は路線バスもありますので、無理にポロクルでなくても行けます。また、僕は特にポロクル大好きというわけではありません。
<2023年7月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
幌見峠への旅
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