トリップアドバイザーの調査で、日本を訪れた外国人が行ってよかった観光スポットのNo.1にも輝いた、京都の伏見稲荷大社。
伏見稲荷と言えばなんといっても「千本稲荷」が有名ですが、ここの凄さはそれだけじゃないんです。
ガイコクジンが「WoW!」とか言って称賛するこの千本鳥居だけを見て伏見稲荷を語っちゃーあきまへん。
夢世のごとき美しい鳥居のあとには、悪夢のような鳥居あり。
今回はそんなお話です。
伏見稲荷大社は、全国約30,000のお稲荷さんの総本宮
伏見稲荷大社は、京都駅からJR奈良線で2駅、その名もずばり「稲荷」駅で下車するともうすぐ目の前にあります。
駅前からすぐにまっすぐ続く参道を進むと、豊臣秀吉の造営とされる桜門。
お稲荷さん(稲荷大神)のお使いといえば、キツネ(狛狐)。だから稲荷大社にはたくさんのキツネがいるのですが、最初に目についたのが第一鳥居の前にいたやや逆立ち気味のキツネ。
この金色の物は、稲穂なんだそうです。
なんだか色っぽい格好だけどね。。。
全国約30,000のお稲荷さんの総本宮がここ、伏見稲荷大社。
金色に光ってますよ。さすがに立派です。
ここは絵馬ではなく鳥居に願い事を書いて祈願するんですね。
鳥居だけあって願いが「通る」。なるほどー
有名な千本鳥居は本殿の先、奥社参拝所に向かう途中にあります。
外国人人気No.1の千本鳥居
そしていよいよ千本鳥居入口。
一方通行になっていて、右側が行き、左側が帰り道になっています。
さっそく中を歩いて奥社に向かいます。
誰もいない鳥居が撮りたくて早朝に来てみたのですが、狙い通り無人の千本鳥居、撮り放題です。
ちなみに、反対側(帰り道)はこんなふうになっています。
鳥居を奉納した人の名前が裏側に掘られているんですね。
奥社に到着すると、また伏見稲荷オリジナル発見!
こちらは絵馬じゃなくて絵キツネ。
表情も自分で書けるところがなかなかいいですね。
奥社の奉拝所の右側後に、一対の石灯篭がありました。
これは「おもかる石」と言って、この灯篭の前で願いごとをしてから石を持ち上げるのですが、そのときに感じる重さが、自分が予想していたよりも軽ければ願いごとが叶い、重ければ叶いにくいとする試し石です。
持ち上げるのは、この石。
おっもっ!
めちゃめちゃ重いよこの石。
これじゃ全然願い事かなわねーじゃねーかよー、というレベルの重さです。
これからおもかる石を持ち上げる方、そーとーな重さを想像して臨みましょう。
鳥居のち鳥居、一時鳥居、ときどき鳥居
千本鳥居が目当てであれば、この奥社まで来て、そのまま引き返す人も多いかと思いますが、実は伏見稲荷の本当のご利益はこの先にあるんですぞ!
地図を見ると、千本鳥居なんてまだまだひよっこ、という感じで、この先にもめっちゃたくさんの鳥居があるようです。
そんなわけで、まだ時間も早いし、どうせなら一番奥まで行ってみようか、と軽ーい気持ちで稲荷山山頂に向けてズンズンと鳥居をくぐって進みはじめたのでした。
最初はなだらかだったのです、鳥居の道。
だけどだんだん傾斜がわかるようになってきたぞ!
そしていつの間にか延々と階段が続く道に。。。
途中途中にも、小さな鳥居と社がありました。
中腹あたりにある四ツ辻からみた京都市街。
かなり登ってきた感がありますが、まだまだこのあと三の峰、間の峰、二の峰、一の峰(頂上)と先は長いのです。
ここまで来たら、もう戻れないでしょ。
四ツ辻にある茶屋、仁志むら亭。
近くで散歩していた地元のおじいさんが、ここは俳優の西村和彦さんの実家だよ、と教えてくれました。
ほー、そうですか。
と答えてみたものの、どうやらその時僕の頭の中に浮かんでいたのは「西村雅彦」さんのほうで、あとで調べてみたら「西村和彦」さんの顔はあまりよく知りませんでした。
まだまだ登りますよ。
千本鳥居もすごいけど、この景観も結構すごくないか?
三の峰(下ノ社)、間の峰、二の峰(中ノ社)と過ぎて一の峰(上の社)に到着!
ココが稲荷山の頂上です。
標高は233mと決して高くないのですが、なんだかめちゃめちゃ高い山まで登ってきた気分になります。
階段がずっと続いたからでしょうか。
ちなみに階段数を数えていたら、だいたい片道1000段でした(テキトー)
山頂の社付近には祈願が書かれた小さな鳥居がたくさん奉納されていました。
稲荷山には約1万基の鳥居がありますが、この鳥居は、願い事が通った(=叶った)御礼の意味で、ここに奉納されているのだそうです。
ということはこの鳥居の下をたくさんくぐった方がご利益があるのではないか(願望)!
千本鳥居くぐったくらいじゃ、まだ色恋の酸いも甘いも知らぬチェリーみたいなもんじゃないか。なんてたってこっちは1万基だぞ、1万基!
そんなわけで結論!
伏見稲荷は千本鳥居から先が凄かった!
最初はいちいちカンドーしてた鳥居も、最後はもう見飽きてお腹いっぱいになっちゃうくらい通ることができます。
ま、とにかく稲荷山山頂を極めないで伏見稲荷に行ったなんて言っちゃだめですよ、みなさん。
往復で2時間、階段2000段、ビル68階分くらい、行ってみると意外とちょろいもんですから。
<2015年5月訪問>
最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
伏見稲荷大社の基本情報
住所:京都市伏見区深草薮之内町68番地
コメント