みなさんも、どこかでこの写真みたことありませんか?
「(アクセル)ベタ踏みだろ?」という某自動車メーカーのCMでみなさんもご覧になったことがあるかもしれませんが、これは鳥取と島根の県境を結ぶ通称「ベタ踏み坂」。
地上からの視覚角度は45度、まるで中空を切り裂くように延びるこんな激坂、本当に実在するのでしょうか?こんな橋渡っちゃって怖くないのでしょうか?
今回はそんな疑問を解決すべく、その秘密を紹介します。
江島大橋、人呼んで「ベタ踏み坂」
なんじゃこのさかああーーーーー
初めてこの坂を見てちびっちゃった経験を持つ方も多いかと思いますが、これは江島大橋と呼ばれるふつーの道路。
某クルマメーカーのCMの中に、この坂を上るシーンで
「ベタ踏みだろ?」
「いいえ?」
「今度こそベタ踏みだろ?」
「いいえ!」
「なんでベタ踏みじゃなくってこんな坂登れるんだゴラァァァァァァァ!!!」
というシーンが展開されたことから、通称「ベタ踏み坂」と呼ばれるB級スポット。
江島大橋、通称ベタ踏み坂は、鳥取の境港と県境を越えて隣接する島根の松江を結ぶ全長1.7 kmの大きな橋。
PCラーメン構造の橋では日本一の長さ・・・云々という説明が書いてありますが、ラーメンとかつけ麺とかイケメンとかあまり興味はなく、上ってる途中でマジずり落ちてきちゃうんじゃないの?という疑問を解決しにここに来てみたのでした。
このベタ踏み坂、境港から近いと言っても5,6キロ離れた場所にあり、歩いて行ける距離ではなく、バスの便はあるのですが、今回は、あえて自転車で行ってみることにしました。
そう、もちろん自転車ベタ踏みで登れるか、チャレンジするためですよ!
境港の観光案内所にレンタサイクルがあるらしいので、朝一オープンとともにさっそく行ってみると、なんとすべてママチャリ・・・
・・・いいじゃないか、ママチャリ!ベタ踏みチャレンジだから、望むところだ!
ベタ踏み坂をママチャリで越える世界記録でギネス認定を目指そうではないか!!!
たとえスゴイ性能のよさそうなスポーツタイプの電動自転車なんかがあったとしても借り・・・・・・・・てたな。。。
そんなわけで、今回のパートナー、境港レンタサイクル「ベタ踏みちゃん4号」と一緒に出発します。
ベタ踏み坂の鳥取県側は、穏やかな優しい羊の顔?
境港の駅前を出て20分ほどすると、ベタ踏み坂の境港側の登り口に到着します。
やや?
意外とふつー。
まあいつも見てる写真と場所も違いそうだし、途中でカーブしてたりするので、ベタ踏みは向こう側なのかな、とそのままベタ踏みちゃん4号で登ります。
ご覧の通り、坂はそれほどキツくもないのですが、長い!
立ちこぎで300踏みまで数えたところで小休止。
対岸の江島と地続きになっている大根島が見えてきます。
というか高くて怖いよ。
高所ニガテな僕はここから先はそろりそろりと手押しですすみます。
けっして立ちこぎ300踏みでノックアウトされたわけじゃーありません。。。
橋の途中で県境を越えます。
最頂部の高さは44.7mあるんだそーです。
頂上まで、たぶんママチャリだと立ちこぎで500から600踏み、下から手押しだと1000歩とか1200歩くらいかかるんじゃないか、と。
ベタ踏み坂の頂上から、松江側を望みます。
こちら側はほぼまっすぐな道なので、ぴゃっほー!とかいいながら重力に任せて下れば、自転車でも80キロくらいスピードが出るような気もしますが、イカしたあの娘と一緒だからって、強がってスキー場の上級コース行きリフトに乗ってしまい、坂を見下ろして思わずちびった大学時代のあの1月の午後のような怖さはありません。
どうしたんだ、ベタ踏みBABY!
実際に下りはじめると多少は急な感じもしますが、ちびっちゃうほどの恐さはありません。
これが松江側に下りきったところから見た図。
うーん、なんかちゃうやん。。。
江島大橋を渡り終わり、島根県側の坂の下から眺める姿、これがまさに「ベタ踏み坂」になるはずなのですが、ここでもなんだか迫力不足。
残念ながらこの場所から見るベタ踏み坂も羊のような優しい顔。
いったいあの、オオカミが牙を剝くような恐ろしいベタ踏み坂はどこに行ってしまったのだぁぁぁぁぁ
そんなふうに嘆きながらちょっと望遠を使って撮ってみると・・・
あれ、なんか少しベタ踏みっぽくなってきた。
そうなんです、この羊の顔した江島大橋が、オオカミの顔したベタ踏み坂に化けるのには秘密があったのです。。。
♪オトコはオオカミなのよ、気を付けなさい
羊の顔していても 心の中は
オオカミが牙をむく そういうものよ♪
とピンクレディーが唄ったように、やっぱりオトコはオオカミじゃなくっちゃ。
ということで、ベタ踏み坂のオオカミの顔を見に先に進むことにします。
ベタ踏み坂は望遠での視覚効果がポイント
ベタ踏み坂に、いざチャレンジ!
とのろしを上げて進軍したものの、近くまで行ったら全くどーってことない坂だった、と士気を落として帰ってきたもののふ、じゃなかったもの好きも多く、すでにネット上では「ベタ踏み坂、誇大広告でJAROに訴えてやる説」も出回っていたくらいなので、僕も実物は期待していなかったのです。
しかし、この羊の顔したベタ踏み坂を、ある方法でオオカミの顔に代えてしまうことができるのです。
それは「ベタ踏み坂を遠くから望遠でアップにして撮る」という手法。
ベタ踏み坂を地図で示すとこんな感じ。
橋のたもとのあたりだとまだオオカミが牙をむいている写真が撮れないので、もっと遠くから見られる場所に行かなければならないのですが、このベタ踏み坂、江島という小さな島にあるため、すぐに道が突き当たってしまい、その先は中海。
突き当りの角にファミリーマートがあり、観光客はみんなこのあたりからベタ踏み坂を眺めるのですが、ここからの望遠ではまだ迫力不足。
そんなわけで、中海を越えて対岸から眺めてみることにします。
江島の対岸は由志園という庭園があることで知られる大根島なのですが、ここは陸路でつながっているため、そのまま自転車で進むことができます。
途中、ベタ踏み坂を横から見ることもできます。
うん、確かにそれなりの坂ではありますが、僕のボーゲンでもよゆーで降りてこられるレベルですね。
そしてここしかない、と予想していたポイントに到着。
遠くにベタ踏み坂があるのがわかりますか?
ここが対岸から正面に見える場所なんです。
ちょびっと望遠使ってみるとこんな感じ。
おおおおおお、いい感じ。
ベタ踏みっぽくなってきましたよ!!!
ぐぐっと目いっぱい望遠使った写真をさらに拡大してみると、これ!
いやん、ベタ踏み坂。
あんなにやさしい羊の顔してたくせに、いきなりそんなに牙剥いちゃだめん。。。
思わずそう叫びたくなるようなこの迫力!
いやー、これが見たかった!
そんなわけで今回特別に皆さまにその場所をお教えします。
ちなみにスマホだと望遠で撮影してもこの迫力はでないかもしれません。
コンデジでもズーム倍率が高いものであればこのくらいは写せます。
一眼とかならもっと迫力ある写真が撮れるかもしれませんね。
ベタ踏み坂は近くで眺めても羊の顔した面白みのない男。いいやつだけど。
だから橋のたもとから見ただけじゃ面白くないかも。
でもちょっと衝撃的な写真を撮ってSNSでイイネとかたくさんもらいたいぞ!という方は、ぜひ対岸まで行ってください。
<2017年5月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
ベタ踏み坂の基本情報
僕のLINEトラベルjpの記事です
ベタ踏み坂周辺の体験プログラム
ベタ踏み坂への旅
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