洋食器や刃物など、ものづくりの町で有名な新潟県の燕三条地区。
国内外のネイリストや医療関係者から「究極の爪切り」と呼ばれ高い支持を受ける「SUWADA」ブランドの爪切りは三条市の諏訪田製作所で作られています。
今や100円ショップでもつめ切りが買える時代、なぜその数百倍、数千倍のお金を払ってこの爪切りを求めるのか?
そんな秘密を探るため、その工場「SUWADA OPEN FACTORY」に行ってみたのでした。
米どころに突如現れる「SUDAWA」の高級ショールーム
日本が生んだ「究極のつめ切り」と呼ばれる「SUWADA」のつめ切り。
コスメやアウターといった表面的な部分だけじゃなく、ネイルやインナーなど、細部に宿る神業を武器に男を虜にしていく小悪魔女子に密かに人気だ、というこの爪切りが、僕はしばらく前から気になっていたのでした。
そうか、これをプレゼントに買って、今年の冬はこの「SUWADA」を武器に愛のマーケティング活動にいそしむのもいいかもしれない!
さすがプロモーショナルマーケターの資格保持者の俺!(資格の期限は5年前に失効したけど・・・)とウキウキしながら、さっそく三条市にあるこの「SUWADA」ブランドの本店であり、工場もある諏訪田製作所に行ってみたのでした。
三条といっても、「SUWADA」の工場は市街地から少し離れていて、信越本線の帯織駅から1キロちょっとの場所にあります。
いよっ、米どころ!といった感じの田園地帯のまっすぐな農道をすすむと、やがて高級輸入車のショールームみたいな黒っぽい建物が見えてきます。
これが諏訪田製作所の本社と直営ショップである「BAR&SHOP」。
そしてこの後ろに工場である「SUWADA OPEN FACTORY」があります。
SUWADA直営ショップ「BAR&SHOP」
中に入ると、そこは黒を基調としたスタイリッシュな空間。
「爪切り」というイメージとは程遠く、まるでどこかの宝飾店のようなので、ちょっと敷居が高い感じがしますが、誰でも自由に入れます。
店内には爪切りをはじめとするSUWADA製品が並んでいますが、さすがしゃれおつですね。
まるで (行ったことないけど) レクサスのショールームのようなシックな空間ですが、もちろんレクサスではなく、軽でもチャリでも徒歩でもOK!
「BAR&SHOP」 という名前の通り、カフェバーのようなカウンターもありました。
ちょうど昼休みの時間だったので、工場見学の前に商品を見てみます。
これが「THE SUWADA」のクラシックつめ切りで、1個税別7,000円。
今や100円ショップでもつめ切りが買える時代、これが高いか安いか、は個人の価値基準かとおもいますが、これで愛のマーケティング活動が叶うのであればぜんぜん安い買い物ですね。
そこかよ、価値基準!
隣には鏡のようにひときわピカピカ光る商品もあって、これは「MIRROR」タイプのもので、税別15,000円なのですが、なんと予約は3年待ち!
やっぱりすげーなSUWADA!
10個くらい注文しておこうかな(・・・ウソです)。
反面、このお店には直営店舗限定でお得に買える「ファクトリーアウトレット商品」もあります。
SUWADA商品はオンラインショップでも買えますが、実際の店舗では東急ハンズと日本橋の木屋でしか買えないので、じっくり見て選びたい、という時はこの直営ショップもいいのかもしれません。
ちなみにこの不思議なデザインのステッキは 「アルステッキ」 。
これは立てかけやすくて安定性も良く、 不意に床に落とした場合でもパイプのどこかが立ち上がった状態になり拾いやすい設計になっていて、グッドデザイン賞も受賞した商品です。
いろいろやってますな、諏訪田製作所。
いよいよ 「SUWADA OPEN FACTORY」 へ
工場の昼休みも終わったので、いざ工場見学に向かおうと、店舗の裏口から出ると、どどーん!
これが「SUWADA OPEN FACTORY」 。
どこぞの美術館かと見間違うかのような外観ですね。
外観だけじゃなくて、中も現代美術館みたいなんですよ。
入口にあるのは鍛造工程で出た廃材を使ったオブジェ。もちろんこれは売り物ではないのですが、この諏訪田製作所の職人たちが手掛けた作品なんだそうです。
工場への通路にはギャラリースペースがあり、諏訪田製作所の歴史や歴代商品が展示されています。
メインファクトリーの中に入ると、ガラス張りの通路が続いていて、見学者はここから工場内の様子を自由に見ることができます。
「SUWADA OPEN FACTORY」という名前の通りここは「開かれた工場」。
諏訪田製作所のポリシーは、ものづくりの現場をすべてオープンにする、ということ。
関係者以外入ることのできない閉じられたブラックボックスの中で商品を作るのではなく、ごまかしも妥協も一切ない姿を見せているのだと言います。
見学通路のところどころにiPadがあり、工場内に設置したカメラで職人の手元や製品の仕上げ具合などを映し出しています。
まさに開かれた工場「オープンファクトリー」そのものですね。
ここで作られているのは無機質な金属製品ではありません。 原材料の選定から仕上げ工程まで、 血の通っていない機械ではできない工程を、熟練の職人がひとつひとつ思いを込めて作り上げていくハンドメイドの商品なのです。
7,000円、15,000円、etc…
こうして工場見学を終えたあと、そんな値段を見ても不思議に納得してしまうのです。
職人さんたちが見学者に気付くと、ガラスの向こうからきちんと目礼してくれるのも、いい会社なんだろうな、ここ、って感じです。
すっかりSUWADAに酔ってしまった僕は、もちろん愛のマーケティング用にギフトボックスを購入し、喜び勇んで家に持ち帰ったのですが、不覚にも娘に発見されてしまうことに。。。
おとーさんこの爪切りスゴイ!これプレゼントなの?ありがとーう!
「そ、そ、そうだよ。喜んでもらっておとーさんもうれしいよ」
さすが、俺の愛のマーケティング力。。。
<2017年11月24日訪問> 最新情報は公式サイトなどでご確認ください。
SUWADA OPEN FACTORY 基本情報
住所:新潟県三条市高安寺1332番地
電話番号:0256-45-6111
営業日(工場):火曜日~土曜日 ※月・日・祝は除く (ショップ):年中無休 ※年末年始は除く
営業時間(工場):10:10~12:10/13:10~17:00(ショップ):10:00~18:00
アクセス:JR信越本線帯織駅より徒歩約20分
燕三条ものづくり体験プログラム
SUWADA OPEN FACTORYへの旅
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