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豊島美術館&犬島精練所美術館【瀬戸内国際芸術祭/香川県・岡山県】

瀬戸内国際芸術祭の会場である豊島(てしま)と犬島(いぬしま)

豊島は香川県、犬島は岡山県と県は違いますが、フェリー航路の関係上、この2つの島をセットで巡るお客さんが多いのです。

双方とも小さな島ではありますが、それぞれに直島を手掛けた「ベネッセアートサイト」が運営する豊島美術館犬島精練所美術館があるため、芸術祭期間中は大人気のスポットとなっています。

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豊島と犬島は1セットが便利?

豊島には、岡山県の宇野から入るフェリー、小豆島から入るフェリーと、高松や直島から入る高速船があります。

犬島は、岡山市の宝伝港から入るフェリーが本数も多く便利なのですが、豊島と結ばれる高速船もあるため、瀬戸内国際芸術祭期間中は、豊島と犬島をセットで1日で巡るお客さんが多いと思います。

僕もこのパターンで巡ろうと思い、朝一番の高速船で高松から豊島に行こうと思ったのですが、高速船は定員も少なく1日に5往復しかないため、この航路は芸術祭期間中もっとも混みあう航路のひとつなのです。

夏休み期間中だったこともあり、僕は定員約80名の座席を確保するために高松港で出航1時間前から並んで、なんとか乗船整理券をゲットしました。

この船に乗れないと、高松から岡山の宇野港まで行ってフェリーを乗り継ぐか、いったん小豆島に渡って、そこからフェリーで行くかになり、1日で2島をめぐるのは時間的に厳しくなります。

芸術祭期間中は、瀬戸内の島々への船舶乗り放題切符が2日間4000円で発売されていて、どこを回ろうとお金はかわらないので、旅人としては時間があればそんな遠回りもまた楽しいかな、とも思いますが。

さて、豊島に到着するとさっそくにゃんこがお出迎え。

豊島は知る人ぞ知る、猫の島。
人口密度、もとい、猫密度が、日本一高い場所だそうです(テキトー)。

まあ、豊島に限らず、離島には猫が多いですね。

到着後、1時間ちょっとあとの船で犬島に渡らなくてはならなかったので、遠出はせずに、港周辺をブラブラし、まずは豊島から高速船で25分、犬島に向かいます。

近代化産業遺産を生かした、壮大なアートの犬島精練所美術館

犬島はかつて犬島みかげといわれる花崗岩が取れたのと、明治から大正にかけて銅の精錬所があったこともあり、他の島々とはちょっと毛色が異なります。

その精錬所跡を生かした壮大なアート「犬島精練所美術館」がこの島の目玉です。

犬島精練所美術館の正門を入ると、いきなり視界に飛び込んで来るのが、この煙突。

この煙突の下にある精錬所の建物を利用したのが屋内のアートスペース。

自然エネルギーである太陽熱や地熱を生かし、犬島で採れる石やカラミレンガを使い、環境に負荷を与えないよう設計された空間で、日本の近代化に警鐘を鳴らした三島由紀夫を題材としたアート作品を展示しています。

その先は、近代化産業遺産である銅精錬所の遺構をアートにしているため、広い敷地内に数々の遺構(アート)が続きます。

植物に覆われた煙突が高く伸びる発電所跡


奥のほうに行けばいくほど、おどろおどろしい雰囲気になってきます。

海岸沿いに積まれたレンガの上に残る、朽ちかけた煙突のようなもの

崩れかけたレンガが規則的に並び、まるで南米の古代遺跡のようにも見える何かの遺構。

めっちゃカッコええ!

なんか日本じゃないみたいですね。
南米の古代遺跡みたいな感じです。

軍艦島、とまではいかないものの、立派な産業遺跡ですね。

精錬所跡の建物の中は、迷路のような暗闇になっていて、ときどきアートの空間がありました。

犬島の集落にはアートな家プロジェクトが

犬島のもうひとつのアートは「犬島家プロジェクト」。
直島と同じように、廃屋や古民家を改造してアートにしています。

犬島は人口50人ほどの小さな島。
家々は、集落沿いの細い坂道に沿って肩を寄せ合うように並んでいますが、ここも男木島と同じように、ほとんど徒歩でしか行けない場所ばかりでした。

アートをめぐりながら、狭い坂道の路地を歩いていると、男木島の時と同じように、暑くて暑くて苦しいんだけど、なぜか心のどこかで懐かしいような、ちょっと物悲しいような、でもどちらかといえば幸せな感じの、不思議な気分になりました。

僕の前世は、こんな感じの小さな島育ちだったのかもしれません。

豊島で電気自動車!

犬島からお昼の高速船で豊島に戻ります。

豊島は、今までの島々に比べるとそれなりに広くて、徒歩での移動はできません。
路線バスもあるようでしたが、今回はこれにチャレンジしてみました。

ニッサンの超小型電気自動車です。

当時は正式な普及前の実証実験の段階だったのですが、レンタカーとして貸し出されていたので、モノの試しに乗ってみました。
ちなみに在庫は4、5台くらいだそうで、1日8,400円でした。まあ割と高めな感じがしますが、仕方ないですね。
ちなみに現在豊島には、この電気自動車のレンタカーはないようです(普通のレンタカーはあります)。

走るとこんな感じです。

島の狭い道でもラクラク。坂道も、もちろんラクラク。

島内でアートめぐりをしている人たちは、レンタサイクルの利用が圧倒的に多かったのですが、坂道が多いこともあり、みんなひーひー言いながら自転車をこいでいる横をこれで通り過ぎると、羨望とも嫉妬ともつかない視線を浴びて、なかなかな気分でした。

そんなわけで、島内をぐるっと一周しながらアートを巡ります。

トムナフーリ/森万里子

集落の古い集会場を利用したアート。

遠い記憶/塩田千春

塩田千春さんの郷愁あふれるアート、僕は好きなんですよね。

これ以外にも豊島の玄関口、家浦港近くにある民家を改修してつくられた、横尾忠則の美術館、豊島横尾館とか、島の中央部近く、小高い丘の上の集落で、豊島のお母さん達の笑顔と豊かな食材を使った独創的な食事が楽しめる「島キッチン」などのみどころがあります。

日本一創造力が必要な美術館?豊島美術館

そしていよいよ豊島でのメインイベント、豊島美術館。

普通に行くと数時間待ち、という噂を聞いて、普段めったに事前予約なんかしない僕がWebで時間予約し、東京を出る前に、わざわざコンビニでチケットを発券してきたというやっかいなやつ。

うまく写真撮れませんでしたが、コイツです。

広さ40×60m、高さ4.5mの空間に、柱が1本もないコンクリート・シェル構造でできている、というのが建築上の特徴なのですが、とても簡単に言っちゃうと、この白いドームのような中に靴を脱いで入って、みんな白い地べたに座り込んで、真ん中あたりの穴ぼこを見上げる、というのがこの美術館の基本的なお作法。

絵も、彫刻もありません。あるのは、白い空間と天井にぽっかりと開いた2つの大きな穴、それから床にはところどころ水たまり(正確には「泉」だそうです)。

「穴ぼこ」からは空が見えたり、緑が見えたり、人によってはウルトラマンが飛んでいるのが見えたりするかもしれません。

鳥や虫の鳴き声とか、風と水が流れる音を聞く人もいるかもしれません。

みんな時間が止まったようにナナメ25度くらいを見上げて、ぼけーっとしている、ほかのどこにもない、不思議な美術館でした。

海を見渡す、こんなロケーションにありました

そういう意味では、ここは自分で何かを創り上げないと何も見えてこない美術館ですね。

日本一、想像力(創造力)が必要な美術館だと思います。

<おまけ>

豊島に渡ってしまえば、帰りは大丈夫だろうとタカをくくっていたのですが、帰りの高松行き高速船は見事に満席で乗れませんでした。

仕方なく1時間後の宇野行きの船に乗り、宇野で高松行フェリーに乗り継いで帰りました。

宇野~高松は瀬戸大橋ができるまでは本州と四国を結ぶ大動脈で、国鉄の連絡船が多数行き交っていましたが、今はもうカーフェリー以外のお客さんはほとんどいない、という感じで、ガラガラでした。

おかげで、今日5本目の船旅に飽きてきた子供のご機嫌を取るために、家族対抗大トランプ大会を、場所を気にすることなく1時間、徹底的に楽しめました。

<2013年8月訪問>  最新の情報は公式サイト等でご確認ください

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イメージ(転用禁止)

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