四日市といえば日本の工場夜景の中でも聖地と呼ばれ、幻想的な光景として有名です。
日本の5大工場夜景と言われているのは、室蘭、川崎、四日市、北九州、山口の周南(徳山)の5ヶ所ですが、四日市はその中でもトップクラスの迫力があるのではないかと思います。
四日市の工場地帯は規模も大きく、夜景の見どころもかなり広範囲に広がっているので、どう回るかがポイントになります。
「こにゅうどうレンタサイクル」のおじさん
四日市の工場地帯は夜の時間帯には公共交通機関はほとんどありません。
そのため、JRの駅を中心に歩いて回れるポイントを絞って観賞しようとおもったのですが、一番南の塩浜地区だけはは市中から片道7-8キロあるので、まずここの往復にレンタサイクルを使い、午後8時の閉店までに返却した後、JRで富田浜駅まで行き、北から順に鑑賞しながら歩いて帰ってくる、というパターンがよかろう、と思っていました。
そんなわけでレンタサイクルの貸出場所であるJR四日市駅に向かいます。
四日市の町の中心は近鉄四日市駅の周辺ですが、JRの駅はここから1キロほど離れています。
両駅の間は中央通りという広い道路で結ばれているのですが、近鉄駅からJR駅に近づくにつれ寂しくなっていき、JRの駅前は人影も少なく閑散としています。
まあ、このあたりは近鉄の方がはるかに便利なので致し方ないことなのでしょう。
さて、肝心のレンタサイクルですが、「こにゅうどうレンタサイクル(※こにゅうどうくん:四日市のゆるキャラ)」という名称で1日120円(電動は240円)とめっちゃ良心的。
ところが午後8時まで貸出し、と書いてあるのに管理人のおじさんは7時45分までに戻ってくるなら貸し出す、とのたまう。
時刻は現在18時15分。
おじさん、僕はここから30分離れたところまで行って夜景を見るのだよ。日が暮れる7時過ぎからが勝負なのだよ。
8時に戻ればいいのなら、10-20分は夜景を楽しめるけど、7時45分に戻るとなると、日が暮れると同時に帰って来なけりゃならないので意味がないんだよ。
と説明しようかと思いましたが、リタイヤ後のちょっとしたアルバイトであろうおじさんは、もう早く店じまいして家に帰りたいモード満載。
おそらく何を言っても無駄だろう、と判断し、計画を変更することにしました。
ダメじゃん、こにゅうどうくん。
「うみてらす14」展望台へ
ということで予定を変更し、JRで隣りの富田浜駅に移動し、ここから「うみてらす14」に向かいます。
うみてらす14、というのは四日市港ポートビルの14階にある展望室のこと。山や丘などが沿岸にほとんどない四日市で、唯一プラント群を見下ろすことができるスポットなのです。
上の展望室には、すでに夜景を鑑賞している人影がみえますね。
その展望台からの眺めはこんな感じ。
やるなあ、四日市、なかなか素晴らしいぞ!
続いて歩いて霞ヶ浦緑地エリアへ。
ここは四日市ドームや競輪場などがある沿岸沿いから対岸のプラント群を撮影することができるスポットです。
なんだかウルトラマンに出てくる怪獣に踏みつぶされて火を噴く工場のタンクみたいなのもありますね。
ところでこの四日市という街、ヤンキーが多いのでしょうか?
夕方、街を歩いていると、わりとかわいいヤンキーgirlが繁華街を闊歩しているのをたくさん見かけました。
夜になると、暴走族というほどの集団ではないのですが、2,3台で
♪ブンブンブブブン ブブブブッブブン♪
というあの昭和なリズムを奏でている輩を結構いろんなところで見ました。
僕がこの海岸あたりにいた頃も、結構近くまで来て走っていたので、あのかわいいヤンキーgirlたちが徒党を組んで僕を襲いに来たのだったらぜひ一戦交えてみたい、と思っていたのですが、現れたのはどうみても昭和なヤンキー小僧たちだったので、彼らを無駄に傷つけないよう、さりげなく公園の木陰に隠れておきました。
なんとかしようぜ、こにゅうどうくん。
四日市工場夜景のハイライト、大正橋エリア
さて、いよいよ四日市工場夜景のハイライト、大正橋エリアへ。
ここは国道23号線の大正橋から川沿いへ歩き、コスモ石油四日市製油所の迫力ある工場夜景を楽しむことができます。
四日市でも屈指の工場夜景スポットで、プラント群のバランスの美しさや距離感、スケール感は感動モノです。
大正橋を渡ると、まず見えてくるのがこの昭和炭酸のガスタンク。
タンクと配管も間近に迫って撮影できます。
川の対岸にあるのがコスモ石油四日市製油所のプラント群。
全体のバランスが、なんとも美しいですよね。
軍艦島じゃないけど、まるで戦艦みたいに見えます。
あるいは、煙突の1本1本をビルに見立てれば、マンハッタンの夜景みたいにも見えます。
この無機質な青い感じ、いいですよね。
無機質なシルバーに、黄色がこんなにきれいに映えるとは。。。
本当はこのあと自転車で行くはずだった塩浜地区へタクシーで行こうかと思っていたのですが、夜だけで10キロ以上歩いてたし、時計も22時を過ぎて、もうお腹いっぱい。
四日市の工場夜景を十分満足してホテルへ戻りました。
<2015年5月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
四日市工場夜景の基本情報
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