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「夢枕投げ」とか「秋波を送るアート」とか「中之条ビエンナーレ2017 Vol.3(四万エリア&沢渡・暮坂エリア )」【群馬県】

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「ドリーム四万」の夢枕投げ

四万温泉に泊まった翌日。

今回の宿は四万温泉の最深部に近い場所で、温泉街から2キロほど離れていたので、結局前日は夜も出歩かず、世のちりをゆっくり洗える混浴めぐりをすることもできませんでした。

そんなわけで四万エリアのアートめぐりを続けます。

廃業した旅館の建物が温泉街のゲームセンターに変身したのが「ドリーム四万」
ここにあるアートは、旅館に泊まる人々が見た夢なんだそうです。

夢枕投げ。
これは相手のカゴにより多くの枕を投げ込んだ方が勝ち、というゲームなので、自分のカゴを回転させて相手からの枕を入れにくくしつつ相手のカゴを攻める、という高度な技術が求められるのだそうです。

若かりし頃、初めて彼女と温泉旅館に泊まったはいいものの、並べて敷かれた布団とか浴衣とか、ムフフな気配満点なのに、なかなかそーゆー雰囲気に持っていけずに、無駄に枕投げとかした苦い過去、誰にでもひとつやふたつあることでしょう。
これはそんな暗黒の記憶を夢の彼方に消し去ってくれる激しいゲームなのだと思います。

こっちのアートは僕的に名付けてみると「欲望射的」ですかね。

オトコなら「ボーナス」とか「休暇」とか「恋人」とか夢のない的は狙ってはいけません。

僕は「くびれ」と「若さ」と「筋肉」という極めて社会的で奉仕的な的がほしかったのですが、なぜか撃ち落としたのは「人気」と「才能」と「ユーモア」でした。

かってるじゃん「ドリーム四万」!

これも館内のアートなんですが、めっちゃ場末のラブホ感!
そういうアートなの?

もしここに世のちり洗うお母さんが入ってたら、100万円払ってでも混浴したかった!

旧第3小学校の秋波女子と1973年のピンボール

四万エリアで最も大きな展示会場は、これも廃校となった校舎跡を利用した旧第3小学校

校内にはしぶーい喫茶店ができていて、学校にこんな店があったらなーという感じ。

お店の名前「秋波」ですよ!

俺も久しぶりに誰かから秋波送ってほしいぞ!

秋波を送る(しゅうはをおくる)

1 異性の関心をひこうとして色目を使う。「向かい側の男性に―・る」
 自分の利益のために相手の関心をひこうとする。「大国に―・る」

店内には「1973年(かどうかはわからないけど)のピンボール」もありました

たまんねーなー。

村上春樹の作品で一番好きなのが「1973年のピンボール」なんですよね。

そして木造校舎から見えるこの緑。

やっぱ木造校舎シリーズ、好きだわー

とか思ってたらちょっと毛色の違う作品が。

なんかやらしくないですか?

僕が妄想しすぎですか!?

沢渡温泉と暮坂峠

沢渡温泉は中之条の北西部にある山あいの小さな温泉。
草津の仕上げ湯として知られ、そのやわらかいお湯は「一浴玉の肌 」となる美人の湯と呼ばれています。

恥ずかしながら僕は沢渡温泉の名前をちょっと聞いたことがある、くらいしか認識がなかったのですが、「ひと浴びすると玉の肌」になるなんて、いいじゃないっすか!
調べてみると「まるほん旅館」という混浴の素晴らしいお宿もあるようで、美人の湯で混浴パラダイスしてみたいぞ!!!
今回は時間がなくて行けなかったけど。

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高台から望むと山懐の温泉街のすぐ横に大きな温泉病院があったりして、本格的な効能もあるようです。

中之条ビエンナーレの「沢渡・暮坂エリア」はこの沢渡温泉街とそこから草津方面に抜ける暮坂峠周辺が会場となっています。

沢渡エリアで最も大きな会場は「旧沢田小学校」

まだまだ新しくて立派な校舎だし、廃校になったようには見えませんが、ここも平成27年に閉校になったようです。

中之条もここ数年で町内のほとんどの小中学校が統廃合されて、この広い町に小学校も中学校もたった2校しかないのだそうです。
東京23区の2/3くらいの広さがあり、しかも標高差1000mくらいある険しい山間部に2校しか学校がないって、どうやって通学してるんだろうか、と思います。
僕はバイクで端から端まで移動したのでその大変さ、マジでわかります。
日本の地方、本当に厳しい状況なんだな、と実感します。

この旧沢田小学校の受付で中之条ビエンナーレのパスポートにスタンプ帳を押していると、受付に座っていたおじちゃんとおばちゃんが「おー、すごい!」と驚いています。
その時の僕のスタンプ帳は左上の1番から31番の旧沢田小学校まで、きれいに順番通りに揃っていたのです。

ここまできれいに揃ってるのは初めて見たな、おにーちゃんすいぶん回ったなー、そんなにたくさんまわれるんかい?

今年のビエンナーレは前日開幕したばっかりでしたから、ここまできれいに順番にコンプリートしてる人は確かにまだいなかったかもしれませんね。

いやいやおとーさん、原チャリ相当ぶっ飛ばして回ってますから。ホントはもっとゆっくりがいいですよ。

この沢田小学校でもっとも尖がってた作品はこれ。

タイトルは「うんこは心」

最近「うんこ」はやってるんですね。
何を思ってうんこだらけの黒板を見ているのか、アート女子よ!

沢渡温泉街の中心にあるいくつかのアートを見終えると、いよいよ暮坂峠越えです。
温泉街のはずれから峠の方向を眺めると僕的にすごくいい感じの岩山がありました。

そこから先は約10キロにわたる森の中の峠道。

さっき見た岩山が下のほうに見えますね。

標高約1000m、頂上にちょっとドライブイン的な場所がありましたが暮坂峠は意外とあっさり。

あぁ、たしかにここ、若山牧水の詩で有名なんですよね。
なんとなく牧水と暮坂峠という組み合わせ、聞いたことがあります、一応文学部国語国文学科ですから。

上野(かみつけ)の草津の湯より

澤渡(さわたり)の湯に越ゆる路

名も寂し暮坂峠

枯野の旅(暮坂峠)  若山牧水

この暮坂地区には3つの会場があったのですが、不覚にも本来先に回るべきだった2つを飛ばしてたどり着いたのが標高1000m、今回の会場で最も高い場所にある「よってがねぇ館」
正面に見えるのは浅間山でしょうか。
ここは草津白根山が近いんですけどね。

ここはもともと地元の伝統工芸品が展示されている地域活性化センターのようで、アート作品も地場の工芸品を使ったようなものが多かったのですが、なんかこの中真ん中のご神体みたいなのがちょっとやらしく感じました。僕だけの気のせいかもしませんが。

今日はなんかそんなんばっかりだなー
誰か僕に秋波を送ってるのかー?

<2017年9月訪問 つづく>  

最新の情報は公式サイト等でご確認ください

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