8月11日は世の中的には「風祭哲哉誕生日の翌日」として広く知られていますが、一部の山岳ファンの間では「山の日」としても知られています。
誕生日の夜を白馬で過ごした僕が、翌朝目覚めてみたら山の日だった、かつ山の日にふさわしく素晴らしい天気だったので、ちょっと白馬を攻めてみたお話です。
絶好の山の日に「ふなきぃぃぃ」と叫ぶ
その年の8月10日の誕生日の夜、35年ぶりくらいにファンクラブ主催のパーティーがないひとりの誕生日になりそうだったので、たまには人生でも見つめなおそう、と白馬に来ていました(わりといつも見つめなおしてるけど)。
あら、素敵なロビー。これ、風祭さんの別荘かなにかかしら。
いやこれ、別荘街の中にある白馬のビジネスホテルなんだけどね・・・
(突然思い立ったのでどこもあいてなかった)
ところが翌朝、外に出るとホテル前の通りの先にはビジネスホテルらしからぬ壮大な景観が待っていたのでした。
おー、さすがアフター風祭誕生祭、かつ山の日。
せっかくバイクもあるので、少し白馬でも攻めてみよっかな、ということで、まずは遠くにジャンプ台と八方尾根のスキー場が見えたので、その近くまで行ってみます。
ここが長野オリンピックで日の丸飛行隊が金メダルの大ジャンプした「白馬ジャンプ競技場」なんですね(初めて来ました)。
リフトに乗車するとスタートタワーの入り口に到着し、地上約140メートルにあるラージヒルのスタート地点やノーマルヒルのスタート地点から選手がスタートする時に見える景色やその高さを体感できるそうです。
が、早朝のためリフトは動いてません。
というかそもそも僕は酒と女と高いところはムリなので、とりあえず「ふなきぃぃぃ」と言ってみます。
近くで熱気球体験もやってました(怖いので乗らないけど)。
ジャンプ場を見ても、熱気球を見てもなんだか物足りないのは、やっぱまだ攻めが足りないんですかね。
だって白馬、この姿ですから。
結構マジやな、白馬。
かなり挑発されてんな、俺。
「白馬大雪渓」攻め
そんなわけで戦いを挑む白馬に向けてバイクで走っていると「白馬大雪渓」という案内標識があったので、それを攻めてみることにしました。
森の中の快適な白馬岳線を進み、松川を渡ると急峻な山道になり、15分ほど走ると猿倉荘という白馬村営の山小屋に到着しました。
ここが標高1250メートル。
どうやら車両はこのあたりまでのようです。
駐車場の先、正面にみえる白馬岳の標高、2,932 m。
この先に日本3大雪渓と言われる白馬大雪渓があるのですが、登山口から大雪渓ケルン(雪渓の入口)まで1時間半かかるようです。普通に半袖だし装備もなにもありません。
こりゃーこの先まだかなり攻めなあかんな、白馬岳・・・
ということで白馬大雪渓は次の誕生日にファンクラブ企画として順延することにします。
白馬の重要伝統的建造物群保存地区「青鬼集落」
そんなわけで白馬岳はあきらめて、白馬で前から行ってみたかった場所に向かいます。
ここは白馬村の中心地から北へ山の中を5キロほど登った高台にある「青鬼(あおに)集落」。山村集落なのですが、見てくださいよ、この美しい民家群。
青鬼集落には江戸や明治時代に建てられた14棟の主屋と7棟の土蔵が並び、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
観光客は集落の入口の駐車場から先は徒歩でめぐることになります。
民家群の中で唯一家の中が見学できる「お善鬼の館」。
かつて近隣で悪事を働いた鬼を、この村の大穴に閉じ込めたところ、改心した鬼は今度は世のため人のために働くようになり、村の発展に尽力したことから「お善鬼」と呼ばれるようになったという言い伝えがあります。
その「お善鬼」が住んでいたのがこの館だった、という話ならよかったのですが、どうもそうではないらしく、明治時代から続くこの民家が空き家になったため、「お善鬼の館」と名づけて、村に伝わる鬼の話を紹介する施設として公開したようです。
ま、地名も「青鬼」なので、鬼に関わる土地だったんでしょうね。
青鬼はいいやつ多いしね。泣いた青鬼とか(泣いた赤鬼か・・・)
青鬼地区を代表するもうひとつの見どころは「棚田」。
遠くずっと下に見えるのが白馬の市街地。確かに美しいですね。
田植えの前に一面に水が張られていて、正面に白馬連山が見えたら、それはそれは絶景となることでしょう。
そしてトトロの木も発見!(・・・そうでもないか)
青鬼集落には「向麻石仏群」と「阿弥陀堂石仏群」という石仏群があるようで、たくさんの石仏を見かけました。
なんだか高原リゾート白馬のイメージっぽくないけど、のどかでいいところでした。
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