「天空の鳥居」と呼ばれ、最近はフォトジェニックな絶景スポットとして人気の香川県観音寺市の高屋神社。
どいつもこいつもインスタ映えかよ、とか思いつつも、写真で見る限り、確かにすごいロケーションでもあるので、一度行ってみたかったのです。
もちろんジャンル的にはカップルで行くのがおすすめには違いないのですが、「日本に恋する伝道師」の肩書があれば、ナイスミドルがひとり行っても後ろ指をさされることはなかろうと思っていたのです。
しかし今回はちょっと道を誤りました。
せめてひとりで行けばいいものを、おっさん同士でそんな場所に行ってしまったのです。
「天空の鳥居」におっさん同士で
標高404メートルの稲積山の頂上に本宮があり、その鳥居越しに観音寺市街地と雄大な瀬戸内海が一望できることで有名な「高屋神社」。
はい、だいたいこういうイメージのところですよ。
カップルで行って仲良く手をつなぎながら絶景を見下ろして、ふたりの想い出箱にしまい込んじゃうやつ。
ところが今回僕がここに一緒に行ったのは高松にいる会社のパイセン。
あれほどおっさん同士で行くのだけはやめておこうと思ったのに!
高松にくるんやったらどこか行きたいところあるじゃろ?
観音寺にある「天空の鳥居」は行ってみたいと思ってたんですけど・・・(女子と)
おお、そりゃわしも行ったことないところじゃの、ひとつ向学のために行ってみるかの
えええええ、(女子と・・・)
まあ、お休みの日のわざわざ車を出してくれるパイセンに「そ、そうじゃない!」とは言えないので、今回は男子ふたりで絶景ツアーに行ってみることにしました。
天空の鳥居へのアクセスと激坂ダッシュ
さて、この高屋神社本宮、ご覧のように山の頂上にあるのですが、そこにアクセスする道が狭くて車同士の離合がかなり困難なルートとなっています。
そのため休日等で混雑する日は、頂上へのアクセス道は一般の車両は進入禁止となり、専用のシャトルバスに乗ることになります。
そんなわけで、シャトルバス乗り場のある、観音寺の琴弾公園に到着。
琴弾公園といえば「寛永通宝」。
琴弾公園山頂の展望台から見える有明浜の白砂に描かれたこの砂絵は、東西122m、南北90m、周囲345mもある壮大なもので、みなさんも一度はどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか?
せっかくなのでシャトルバスに乗る前に、パイセンと登ってみました。
これは寛永10年(1633年)、当時の藩主、生駒高俊公を歓迎するために一夜にして作られたと言われていて、この砂絵を見れば健康で長生きし、お金に不自由しないと伝えられています。
まあ、ここまではおっさん同士でも許しましょう。健康で長生き、お金は大事ですからね。
琴弾公園からシャトルバスで約20分、高屋神社の駐車場に到着します。
山頂へはここから150mほど坂を登るのですが、おすすめは激坂ダッシュ!
僕はかつては小学校のクラス対抗駅伝大会の補欠として鳴らした健脚を持ち、かつ文学青年だったので、途中にあった柿本人麻呂の歌碑なんか撮っちゃってましたが、みなさんはそんなことしてるヒマはありません。
激坂ダッシュでトップ通過したご褒美は、これ!
そう、誰もいない天空の鳥居を独り占めできる可能性が非常に高いのです!
休日は、みんなほぼシャトルバスでしかここに来ないですからね。
天空の鳥居からの絶景と高屋神社本宮
誰が名付けたか「天空の鳥居」と呼ばれるようになった、この場所ですが、たしかにここからの眺めは壮大。
よく見ると、実はここまで階段でも登って来られるんですね。
この石段、合計270段で思ったより少ない段数ですが、この石段に到達するまでも山麓にある高屋神社の下宮からかなり山道を歩くので、合計50分ほどかかるそうです。
今回はおっさん同士だったのでアレでしたが、行きはシャトルバス、帰りは手をつないで絶景を見ながら歩きで下山するのもいいかもしれませんね。
この鳥居の上にあるのが、天空の社「高屋神社本宮」。
普段は無人で静かな社ですが、春にはここで例大祭が行われ、満開の桜の中を「ちょうさ」と呼ばれる山車が練り歩くのだそうです。
社は無人でしたが、休憩所に自動販売機があり、そこで御朱印も販売してました。
下に戻ると、もうそこにはたくさんの人。そんな中・・・
すみませーん、写真撮っていただいてよろしいですか?
(ま、まさかの天空ひとり旅女子!)は、はい。もちろん
わ、ありがとうございます!なんならお礼に「彼女と天空行ってきた🥰」に使っていいですよ。
わたしも「彼と天空行ってきました💕」に使わせてもらいますね。
いや、なんならこのままふたりで絶景見ながら階段下って・・・
あかん、パイセン一緒だったんや!
そんなわけで、やっぱり男同士でこんなところに来てはいけません(多分に妄想含んでますが・・・)。
さらに父母ヶ浜にもおっさん同士で
天空の鳥居めぐりを終え、高松に戻る車の中。
そういえば、このあたりに「日本のウ二」だったか「ウユニ」だったか言われとるところがあるんじゃねー
パイセン、それ「日本のウユニ」ですけど、男同士ではもっと行っちゃいけないところでs…
父母ヶ浜、来ちゃいました。
ちょうど夕暮れ時で、干潮の時間帯でもあったので、断るわけにはいかなかったのです。
父母ヶ浜といえば、こうやって夕陽をバックに、いろんなポーズをとってフォトジェニックなリフレクションを楽しむ場所。
しれっと女子と手をつないだりしてるけど、まあ彼らは微笑ましいから許そう。
しかしこれはいけない。
本日の集大成として、おっさん同士ではけっして見てはいけないやつを見てしまいました。
でもおかげで楽しかったですよ、パイセン。
次回はもう、お互いひとりで行けますしね。いや、できれば女子とふたりで。
<2022年10月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
「天空の鳥居」高屋神社の基本情報
「天空の鳥居」高屋神社への旅
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