室蘭の工場夜景は「日本5大工場夜景(室蘭・川崎・四日市・周南・北九州)」のひとつ。
最盛期に比べればかなり寂しくなってはいるものの、室蘭は北海道を代表する工業都市で大きな港もあるため、はやりの工場夜景もそれなりにきれいなんだろうなあ、と思っていたところ、その工場夜景を見学するバスツアーがあることを知りました。
もちろん俄然行きたくなったのですが、いい感じのナイスミドルが工場夜景見学バスにひとりで乗るのは危険極まりなく、室蘭観光協会からもストップがかかりそうだったので、同行者(女性限定)の有無が問題となったのでしたが。。。
室蘭夜景見学バスとは
室蘭夜景見学バスは毎年グリーンシーズンの週末の夜を中心に行われているバスツアー(2020年は中止?)。
僕が乗った時は室蘭観光協会が企画し、道南バスが運行していましたが、室蘭の夜景スポットを効率よく回り、普段は立ち入り禁止で、このバスに乗った人しか行けない夜景スポットもあるらしいということでした。
うーん、だけど夜景バス、あんまり乗りたくないなあ。
きっと札幌あたりからやってきた大学生の甘っちょろいカップルとかが僕の後ろの席に座って、
夜景、綺麗だね。でも君の方が、もっときれいだよ
とか言ってるのが聞こえて、25年前の自分を思い出していやーな気分になったりするんだ・・・
だいたい僕みたいにひとりさまが似合いすぎるナイスミドルがこんな夜景バスに単独で乗ってちゃマズいのではないか?
もし僕の隣りに、失恋旅行で傷心を癒やしにやってきた鎌倉の28歳OLが座ったらどうするのか。
きっと彼女は前の傷を削除する前に、新しい恋を見つけだして上書きしてしまうに決まってる!
やれやれ。
そんなわけで、室蘭観光協会からも僕がひとりでこのバスに乗るのは大変危険なのでやめてほしい、との申し出があったため、室蘭蘭子でも誘おうと思ったけど、残念ながら室蘭は港の女空白地帯だったので、札幌に住む女子に声をかけて強引に室蘭で待ち合わせし、一緒に乗ったのでした。
「道の駅みたら室蘭」
バスは東室蘭駅前の乗り場から16:45に出発します。
その日は3連休ということもあって、45人乗りのバスは満員。
予想していた大学生カップルはあまり見当たらず、シニア世代の夫婦、本州からの旅行客らしきファミリー、地元のおじさんおばさんグループなどが目立ち、懸念していた傷心OLらしき旅人もどうやら見当たりませんでした。
最初の夜景スポットは、「道の駅みたら室蘭」。
室蘭が誇る美しい橋、「白鳥大橋」のたもとにある道の駅です。
夕暮れで日が沈むまで多少時間があるので、ここで買物時間も含めてちょっと停まるようです。
室蘭港と反対側の太平洋側の夕景。目の前にあるのは大黒島。
当時はiPhoneしか持っていかなくて、しょぼい写真しかないので(特に夜景は)、今回は室蘭市から借りた写真も紹介しています。
室蘭港も廃れてしまって、長距離フェリーも全廃され(当時は。今は室蘭~八戸便が復活)、1日20隻程度しか船の出入りがないそうです。
といったようなネタを、地元の観光ボランティアのようなおじさんとおばさんがガイドとして務めていましたが、なかなかわかりやすく好感が持てました。
暗くなるまで道の駅の売店にいると、こんなの見つけました。
鉄の町、室蘭ならではの、ボルトで作った人形、名付けてボルタ(男の子)。
ご存知でしたか?
僕も北海道の友達がSNSでアップしているのを見て最近知ったばかりでした。
こっちは女の子、ナッティ。
要は、ボルトとナットですね。
1個500円くらいだったので、もちろんお土産にボルタとナッティ1つづつ買いました。
いよいよ夜景バスのハイライト
道の駅の次は、祝津公園展望台というところへ。
この時間になると本格的に日が暮れて、白鳥大橋夜景がその全貌を現しました。
でも、まだまだ。
僕が見たいのは、空中に妖しい宝石をバラまいたような、工場夜景のカットです。
この橋を渡って、対岸へ行き、いよいよ工場夜景の真っただ中に向かいます。
次に着いたのは陣屋除雪ステーション。
ここが普段は立ち入ることのできない、このバスだけの夜景観賞スポットです。
JX日鉱日石エネルギー室蘭製造所を間近に見下ろすことが出来る特別なポイントということですが、写真にすると、ずいぶん暗いです。
たぶん、このあたりがどアップになると、妖しい宝石のように映るのだと思いますが、僕のiPhoneではこれが限界。
望遠も足りず、しかもオートではピントが合わないので、どうしてもソフトフォーカスになってしまいます。
なので借りた写真貼っておきます。
最後は崎守ビュースポットと呼ばれる場所で、ここもこのバスならではの立ち寄り場所だということです(一般車もいましたが)。
さっき見たJX日鉱日石エネルギー室蘭製造所をより近づいた場所から眺めた感じです。
さっきより多少鮮明に見えるし、何よりも工場の明かりが海に映ってきれいでした。
ただ、どうやら2019年の3月でこのJXTGエネルギー室蘭製造所が操業を中止するということで、この明かりが大幅に少なくなってしまうのでは、と言われていましたが、今はどうなんでしょうか?
そしてバスの車中から見える測量山頂上の電波塔。
ピンクや緑に輝くこの電波塔は、毎日市民の誰かがライトアップ権を購入(寄付)することによって点灯されているのですが、なんと1万日以上も続いているそうです。
ライトアップにはメッセージを添えることができ、地元の新聞やFM放送で紹介されるので大切な人の記念日や誕生日などのお祝いに利用されているそうです。
1回4,000円。やっす!
俺ならあの娘が振り向くまで毎日メッセージ送り続けるかも。
キモっ!
ま、そんなこんなで室蘭夜景バスの旅は終わったのでした。
室蘭カレーラーメン
ちなみにこのバスツアーの料金は1,000円(当時。今は1500円)
安いですよね。
これは観光客を室蘭に呼び寄せるためのツアーで、これ自体は営利目的ではないからなのでしょう。
だから一緒に渡されたパンフレット類の中に、室蘭の観光やグルメマップなんかも入っていました。
室蘭といえば、やきとり?
いや、僕はカレーラーメン。
札幌行きの特急列車を待つ間、以前も食べたことのある駅前のラーメン屋に入って、カレーラーメンを食べました。
札幌女子は、こんなの初めてだ、と言いながらも、おいしい、と言って食べてました。
知らんのか、室蘭カレーラーメン?鉄板やぞ!
<2014年10月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
室蘭夜景見学バスの基本情報
室蘭への旅
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