日本には、3つの県が接する三県境が40ヶ所以上あるのですが、そのほとんどが高い山の上や川の中で、常人がアクセスするにはハードルが高いところばかり。
そんな中、唯一平地にあって、なんと駅から徒歩5分でアクセスできる3県境があるのだと言います。
そこで今回はそんな「群馬・栃木・埼玉を歩いて3歩で回れる三県境」に行ってみました。
え?なんか地味な3県ですね、とか言うなよ。
三県境(4県境?)は知る人ぞ知る豪華メンバー
三県境が接するのは、群馬・栃木・埼玉の三県。
地図だとこんな感じです。
なんかよく見ると茨城県もかなり近くにあるけど仲間外れにされてますね。
どうせなら4県境とかめっちゃアツかったのに!
いや、これ以上地味な県が増えても・・・
そうなんです、この4県、すごいメンバーたちなんです。
なんと都道府県魅力度ランキングの40位以下を彩る、豪華メンバーたちなのです。
残念ながら茨城県は最下位の常連ってことで(2022年は脱出しましたが)仲間外れにされてますが、ある意味この4県が揃ったらすごいパワースポットだったかもしれないですね。
そんな三県境の最寄駅は東武日光線の「柳生」。この駅は埼玉県にあります。
3県境はこの駅から歩いて5分と、めっちゃアクセスいいんです。
なので、なんの感動もなく、あっさりそこに着いてしまいました。
三県境は北関東の誇るワンダースポット
そしてこれが、群馬・栃木・埼玉を分ける三県境。
北関東の数少ない見どころ、もとい、ワンダースポットとして最近全力で整備されつつあるらしく、こんなふうにきれいに区画されていました(若干栃木県が幅きかせてるけど!)
ここは日本で唯一の歩いて行ける3県境、ということで、キャッチコピーは「さんぽで三県境!」
ここで「群馬群馬栃木」とか「埼玉群馬栃木」とか掛け声に合わせてケンケンをするのが今、大ブーム。
間違えて踏むとその県に住まなければならない、という悪魔のような罰ゲーム付きの遊びなんですけどね。
わりと手作り感満載で、整備される前からあったっぽい案内看板もありました。
かつては知る人ぞ知るF級くらいのスポットだったのでしょうが、最近はB級スポットとして人気となり、僕がいる間にも結構な人が来て記念写真撮ってました。
ま、三県境以外なにもない未開の地なので、滞在時間も短く、お金も落ちないんだけどね。
もともとこのあたりは「海老瀬の七曲がり」と呼ばれ、蛇行する渡良瀬川の真ん中に位置していましたが、渡良瀬川の河川改修で川が埋め立てられて水田になり、水田の小さな水路が3県の行政界となったのだそうです。
周囲の道も県境またぎの連続
三県境に近くには、何言ってるか意味がわからない看板もあります。
ここは栃木県です、うしろの稲が植えてある田が
群馬県、もっと先の竹林のある家は埼玉県です
こんだけ三県が隣接してると近所づきあいとか、どうなんでしょう?やっぱり県ごとで固まるのでしょうか?
お隣づきあいはしてるけど、子供の学校は別、町内会も別、税金も選挙も甲子園で応援するチームも違ったら、わけわからないですよね。
あー、なんで栃木になんか生まれちゃったんだろう、群馬がクールでよかったのに!
住所が埼玉じゃマッチングアプリだとちょっと不利なのよね、群馬の女子はめっちゃモテるのに・・・
と、そんな不幸なこともあるのかもしれません(ちなみに僕の出身地はGunm…)
さて、3歩で3県めぐりができるこの三県境は、平地にはありますが、余人には近づきがたい未開の地のようで、近くで人がいそうな場所は「道の駅きたかわべ」くらいしかない、ということなので行ってみます。
ただいま、埼玉県に入りました
途中で県境をまたぎすぎてわけがわからなくなってきます。
あ、俺は今、埼玉にいるんだな、と思って土手を歩いてると、すぐにグンマーが口を開けて待っています。
とうとうグンマ― に足を踏み入れたぞ!と感慨にふけっていると、今度はすぐに栃木県が逆襲。
ん?こっちは栃木県?
反対側はまだ群馬県?
わけわからんわっ!
ちなみにここには栃木県道・群馬県道・埼玉県道・茨城県道9号線という日本にある都府県道で、4県を通過する唯一の都府県道(主要地方道)があるのだそうです。
三県境のすぐ脇には渡良瀬川が流れ、近くには渡良瀬遊水地がありました。
よく見ると💛型なんだけど、インスタ女子たちから💛池と騒がれることもなく、「恋人の聖地プロジェクト」とかからもガン無視されてて、さすがの北関東3県連合ですね。
それでも桜のシーズンの日曜日にも関わらず人も少なくて、のんびりできるいいところですよ。
そういえば、こんなスタンプもあったので記念にもらっておきました。
やっぱり栃木が幅きかせてるけど!
<2019年4月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
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三県境への旅
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