臼杵と言えば大仏、というイメージしかなかった僕ですが、それを変えてくれたのが大林宣彦監督の映画「なごり雪」。
その映画の舞台となった臼杵は、戦国大名、大友宗麟ゆかりの臼杵城下に古い町並みがところどころに残る、めちゃめちゃ「日本に、もっと恋する旅」的な町なのでした。
今回は映画の中でたびたび現れる、そんな情緒豊かな街並みを探しに行ったお話の第1弾です。
大友宗麟ゆかりの臼杵城
ときは2019年、元旦。
臼杵のまち散策のスタートは、戦国時代の九州を代表する大名、大友宗麟の拠点でもあった臼杵城。
大友宗麟、信長の野望でも九州を代表する武将でしたよね。
天守閣は残っていませんが、要塞のような高台に上ると、眼下には臼杵の古い町並みが見渡せます。
お、城址公園の中に、櫓と鳥居の珍しい組み合わせ発見!
ここは卯寅(うとの)稲荷神社。
大友宗麟が築城した際、鬼門の方角に祀られたのが始まりとのことです。
お城稲荷って感じですね。
この臼杵城下には古い町並みが広がり、旧藩主稲葉家の屋敷などもありますが、僕の目を引いたのは臼杵市立図書館。
臼杵出身の実業家、荘田平五郎氏が三菱を退社する際に私費を投じて図書館建設のため寄贈した大正時代の建物が、現在は臼杵図書館付属の「こども図書館」となっているのだそうです。
いいなあ、この木造の図書館。うらやましいぞ、臼杵の子供!
臼杵の象徴「二王座歴史の道」
臼杵のまちなかに残る、ひときわ大きな蔵造りの建物がありますが、これは江戸時代後期に建築され、酒の貯蔵庫として利用されていた久家の大蔵。
外壁に「アズレージョ」というポルトガルの伝統的なタイルの装飾が施され、現在はミニコンサートやイベント会場として使われています。
そしてここが臼杵の目抜き通り、八町大路。
この八町大路から一本南の道が「二王座歴史の道」と呼ばれ臼杵を象徴する街並み。
いやー、素晴らしい。
なんてったって「二王座」って名前からして風情ありすぎ。
多くのお寺が並ぶ路地を進むと、やがてゆるやかな上りとなって、切り立った崖の脇をすり抜けるように道が延びています。
ここは二王座歴史の道のハイライトで「切通し」と呼ばれ、阿蘇山の火山灰が固まってできた凝灰岩の丘を削り取って道を通した場所なのだそうです。
臼杵の名物「ふぐ」と「ぷく顔満腹キャンペーン」
二王座にある旧真光寺の一画が自由に入れるお休み処になっていたのでフラフラと足を踏み入れてみました。
するとそこで僕を待っていたのは、ぷぐ顔満載キャンペーンのチラシ。
なんかよくわかんないけど、ぷぐ顔写真をインスタで応募すると、臼杵の名物「ふぐ」の食事券が当たるキャンペーンのようです。
キャッチコピーは「きみのほっぺたを 落としたい」
いいじゃないか、ぷく顔女子キャンペーン!私だってきみのほっぺたを落としたいぞ。
ということで、とりあえずぷぐ顔の女子がやってきたら声かけまくってみました。
おねーさん、とても魅力的なぷぐ顔ですねー!
あ、いや、ぷぐ顔しなくてもすでに結構条件クリアしてるんで、ぜひこのキャンペーンに応募して、僕と一緒にフグでも食ってもっとぷくぷく魅力的になりませんか?
しかし残念ながらだれも快諾してくれず、むしろ軽くディスられてる?的な感じでご立腹されている方が多かった気がします。
ダメじゃんぷぐ顔キャンペーン!
そんなわけでここでのおすすめはぷぐ顔キャンペーンの勧誘ではなく、2階からの眺め。
窓を開けると二王座歴史の道と切通しを見下ろすことができます。
この二王座歴史の道をはじめ臼杵の町じゅうが、毎年11月に行われる「うすき竹宵」では幻想的な竹ぼんぼりで飾られて、死ぬほどエモくなるようです。
今回は時期ではなかったので、あらためてリベンジしたいと思い、その後、実際に竹宵に行きましたので、あらためて別の機会に紹介します。
さて、臼杵といえば「ふぐ」。
ぷぐ顔キャンペーンでの女子確保は失敗したけど、正月なのにおせちも雑煮も食ってないし、いっちょババーンとふぐ懐石にでも行きますか!
と思って臼杵の飲食店街に繰り出してみると、この状態。
ま、お察しの通り、元旦の昼間はどこも開いてないですよね。
そんなわけで臼杵の駅前にある「デイリーヤマザキ」のパンを大晦日の夜、元旦の朝に続き昼と、年末年始連続3食味わったのでした。
よかった、デイリーヤマザキで!
なんとなくパン焼きたてっぽいし。
<2019年1月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
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臼杵への旅
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