沖縄の慶良間諸島の海は、その美しさから「世界が恋するケラマブルー」というキャッチコピーがつけられています。
僕はどちらかというとビーチリゾートとかマリンレジャーには縁遠いので、そういわれてもあまり興味がなかったのですが、なんとそこに「世界が恋する」級の美しい小学校があるというのです。
美しい小学校マニアの僕としては、それは聞き逃せない。
そんなわけで「世界が恋するケラマ」にある「日本一通いたい小学校」に行ったお話です。
「世界が恋するケラマブルー」は意外と近くてアクセス簡単
慶良間諸島(けらましょとう)は、那覇の西、約40kmの東シナ海に点在する、大小20余りの島々で、メインとなる渡嘉敷島までは那覇から高速船で35分(フェリー70分)、座間味島まで高速船50分(フェリー120分)。
「世界が恋するケラマブルー」なんてスゴイ名前がついていますが、慶良間諸島は実は意外に近くてアクセス簡単なのです。
羽田を朝一の便で発って、那覇10時発の「フェリーざまみ」に乗れば、慶良間諸島まで行ってもその日のうちに那覇に戻ることもできるので、その気になって気合入れれば中途半端な到着日の日程を有効に使えます。
そんなわけで那覇に到着した僕は、そのままタクシーで離島フェリーターミナルである泊港(とまりん)に行き、 慶良間諸島のひとつ、座間味(ざまみ)村の阿嘉島(あかじま)行きのフェリーに乗ったのでした。
慶良間諸島はその海の美しさから「世界が恋する海」ともいわれ、世界じゅうのダイバー憧れの地として脚光を浴びています。
そう、「世界が恋する海」と聞いたからには、「日本に恋する伝道師」たる私が行かないわけにはいかんのです!
といってもダイビングしに行くわけじゃないんだけどね。
見よ、これが日本一通いたい小学校だ!
那覇を出航して1時間半、阿嘉島に到着します。
阿嘉島は慶良間諸島の中で最も那覇から遠い人口300人弱の島。ほとんど観光地化もされていないので、いきなりスローなムードが漂います。
島内には公共交通機関がないので、港の近くの集落でレンタサイクルかレンタバイクを借りて島をめぐるのがおすすめ。島には起伏もありますので、できればバイクがいいと思います。
見てくださいよ、これ!
なんだよ、この青!
これが世界が恋する海なのか!
港を出たとたん、すぐにこれだから困っちゃうよね(困らないか)。
僕たちが渡嘉敷でも座間味でもなく、わざわざ一番遠い阿嘉島にやってきた理由は例の小学校がこの島にあるからなのです。
阿嘉大橋を渡って、慶留間島に入り、島をぐるっと半周しても港からバイクで10分ほど。
それはいきなり現れたのでした。
おおおおおおおお!
これこそ美しい小学校マニアである僕が永年恋焦がれていた、 「日本一通いたい※」 小学校、慶留間小中学校だ! (※私調べ)
留学もできる慶留間小中学校!
慶留間小中学校は、阿嘉島と橋で結ばれた慶留間島の南端にある小さな学校。
しかし、なんという夢のようなロケーションなんでしょうか!
学校の横の海は、世界が恋する慶良間諸島の中でもトップレベルの美しさだと言います。
それってほぼ世界ナンバーワンってことかよっ!
サンゴ礁に熱帯魚がうようよいる、こんなビーチまで、校庭からわずか30秒だぜ、この学校。
なんだよ、ここでもう一回小学生やらせてくれよー!
と思ってたら、慶留間島留学生制度というのがあって、実はこの学校で小中学校生活を送ることができるのだそうです。
小学校4年生から中学2年生まで、全国から3~8名程度の定員で留学生を募集している慶留間小中学校。地元の子どもたちも含め、今は10人前後の小中学生がこの学校で学んでいるのだと言います。
人口60人程度の小さな慶留間島に、100年以上の歴史を持つこの学校が残っていられるのは、そんな取り組みがあるのからなんですね。
留学している小学生も中学生も、そしてもちろん島の人々も、ここではみんな家族のように過ごしているのでしょう。
ずっと来てみたかったこの慶留間小中学校ですが、この夢のようなロケーションだけでなく、そのあり方も素晴らしい学校だということを知りました。
阿嘉島のその他スポット
いきなりメインイベントが終わっちゃったのですが、帰りの船まで結構時間があるので、阿嘉島のその他の見どころも紹介しましょう。
慶留間の集落にある国指定重要文化財、高良家。
琉球王府時代末期の船頭主屋と呼ばれる旧家ですが、おばちゃん昼休みのため閉鎖中でした。
「まー、こんな感じですよ、島ですから」
一緒に来た沖縄在住の後輩が解説してくれます。
阿嘉島に戻って、島随一の観光スポット「ニシ浜ビーチ」まで行ってみます。
うーん。。。
ここは座間味島の古座間味と並び慶良間を代表するビーチだそうですが、さっきあんなにすごい青見ちゃったからなー
そういえばこの頃からずいぶん雲が出てきました。最初に行っておいて大正解でしたね。
先に観光したのでお昼が遅くなり、2時過ぎに島の集落の食堂に行ってみると1件もやってない!
「まー、こんな感じですよ、島ですから」
と沖縄の後輩。
しかたなく唯一空いてた商店でなんとか菓子パンとかバナナを調達し、最悪の事態を逃れました。
阿嘉島に行かれる方は、お昼時間帯に食堂に入らないと食いっぱぐれる恐れがあるのでご注意ください。
さて、阿嘉島から座間味島までの村内フェリーが出ていたので、帰り際に隣の座間味島にちょっと立ち寄ってみました。
ぶらぶらと座間味の町を散歩していると、集落のはずれに座間味小中学校がありました。
おおおおお、カッコいいな、この校章!
なんだか南の島の学校はみんな通いたくなっちゃいますね。
<2019年2月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
慶留間小中学校の基本情報
住所:沖縄県島尻郡座間味村慶留間82
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