それは2016年のこと。
ひょんなことから、2020年をテーマにしてちょっとした物語というか台本みたいなものを書くことになった僕が、そのネタを仕入れに行ったのはトヨタの企業ミュージアム「トヨタ会館」。
なんといっても自動運転とか水素自動車とか、この会社の技術が未来に向けて最先端を走っているのに間違いないですからね。
結論から言うとさすが、トヨタ!としかいいようがありませんでした。
こんなに遊んで全部ダタ!さすがトヨタの企業ミュージアム
名鉄豊田市駅からバスに乗って約20分、降りたのはトヨタ本社前のバス停。
よーし、これから世界のトヨタと一世一代、100億円の商談に入るぜ!
・・・というつもりで来たわけではなく、トヨタ本社に隣接してある、「トヨタ会館」という施設が今回の目的。
パッと見は何かフツーのどこかの研究所のように見ますが、ここはトヨタのいわゆる企業ミュージアムで、環境や安全など、21世紀を見据えたトヨタの取り組みやビジョン、最新の技術などを中心に展示されているのです。
トヨタ関連のミュージアムは、ここから少しはなれた長久手市に「トヨタ博物館」、名古屋市内に「トヨタ産業技術記念館」がありますが、この2つはトヨタ自動車関連以外の展示物もあるため有料のミュージアムとなっています。
しかしこの「トヨタ会館」は純粋にトヨタの企業PRのための施設なので入場料は無料。
しかもえっ、これが無料?っていうくらいすごいんですよ、ココ。
館内に入る前にもスゴイの見つけました。
この会社、救急車まで持ってました。
いざ、トヨタ会館へ
館内に入ると、最初に目に入ってきたのはなんとロボットでした。
これはヒューマノイドロボットといって人と共生し、さまざまなサポートをしてくれる二足歩行型のパートナーロボット。
時間になるとバイオリンで器用に「威風堂々」を弾いてくれます。
「ブラボー!アンコール」と叫んでもまだ反応してくれませんが、2020年頃にはアンコールで僕が大学1年の時に作ったバラード「Thinking about you」くらいは弾いてくれるかもしれません。
その横にあったのが超小型モビリティ。
これはまだ一人乗りのクルマって感じはします。
でもこっちになるともうクルマって感じはしないですよね。
こういうモビリティが自動運転で町中を走り回るわけです。
車が無人でお迎えに来て、そのまま乗せて好きなところに連れて行ってくれるんですよ、2020年は(ちょっと早いか・・・)。
でもこれからの時代には必要ですよね。
日本はますます過疎地の交通弱者のお年寄りが増えるんですから。
さて、奥に進むと最初は環境コーナー。
これが、究極のエコカーと言われる「MIRAI(ミライ)」です。
トヨタが世界の先頭をきって開発中の、水素を燃料とした電気自動車で、大気を汚染する物質を全く排出しないんだそうです。
2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会では、この技術を駆使した車両が会場内を走り回る予定でした(が、2021年を楽しみに待ちましょう)。
テーマパーク並みの無料アトラクション
その奥にあったのはドライビングシュミレーター。
これは未来のクルマが安全運転を自動的にサポートしてくれる、という技術を実際に体験できるのだそうです。
ゲーセンのレースゲームと違って、座席も上下前後左右に動くので、実際のクルマに乗っている感覚に近いかもしれません。
運転中にいろいろな危機が発生するのですが、トヨタの技術がこれをことごとく回避する、というような内容だと思います。
(脇から見ていただけなのでイメージですが・・・)
この日は3連休あとの平日だったこともあり、ほとんど並ぶことなく体験できる感じでした。
ほかのミュージアムなら、高い入場料払って、しかも長時間並ぶか、整理券もらってようやく体験できるようなレベルのものですが、ここはもちろんタダ。
さすが、トヨタ。
体験といえば、もうひとつ。
館内をこんな乗り物で走っているおねーさんがいて、これは何かと思っていたのですが、これは「Winglet(ウイングレット)」というトヨタのパーソナルモビリティの一種。
この試乗体験もやってました。
なんかこんなふうにおねーさんにやさしく誘導してもらっています。
おおおおお、俺もやさしく手綱ひかれてみたいぞ!
と思ってよく見たら手綱じゃなくって、その前にあるロープが手綱みたいに見えてるだけでしたね。
手頃な価格のレクサスショールームも
無料で楽しめるアトラクションばっかり目が行きますが、もちろんここはトヨタの企業PRの場。トヨタの誇るさまざまなクルマもたくさん展示してあります。
おー、この黄色いレクサス、なかなかかっこいいじゃないですか。
僕、黄色好きなんですよね。
次の1台、これにしようかなあ・・・
お値段、375万?
かなりお手頃価格じゃん。
・・・じゃないですね。
3.750万円、まずまずのお値段でしたね。
ま、あまりセレブリティなクルマばかり紹介しても庶民の皆さまには実感がないでしょうから、こんなクルマもご案内しときますね。
トヨタが誇るヤンキー車、「虎舞竜(とらぶりゅー)」
トラ柄シートがなかなかキュートですね。
・・・じゃなかった。
ほんとは内装を好きなデサインに変更できる、というコンセプトの展示のようです。
こんなコンセプトカーもありました。
トヨタでは愛犬と飼い主が快適なカーライフを送れるように「トヨタドックサークル」というプロジェクトを進めているんだそうです。
いまや犬は家族ですからね。
そんな人々の支持を得れば、確かにファン層が一挙に広がりますね。
さすが抜かりなし、トヨタ。
そしてモリゾー登場
別の場所には世界最大規模の耐久レース、ニュルブルクリンク24時間耐久レースにトヨタが参戦した時のクルマの展示も。
このレースには『モリゾウ』というドライバー名で豊田章男社長が参戦したのをご存知の方も多いのではないでしょうか。
なかなかやるじゃん、モリゾー!(この愛称は『愛・地球博』のキッコロとモリゾーからきてるんですよね)
と思ったらモリゾー発見!
どうも!社長こんにちは。
いつも大変お世話になっています(僕の会社が・・・)
何を隠そう私、この方が「モリゾー」になった時から尊敬していました。
創業家社長としては異色ですよね。これほど視座は高く、目線は低い経営者はそうそうはいません。
この他にもトヨタの工場の生産工程をわかりやすく知ることができるコーナーや、トヨタの歴史や企業理念を知ることができるミニシアターなどがあって、かなり長時間楽しんじゃいました。
で、肝心な2020年の未来ですが、もちろんちゃんと勉強してきましたよ。
要約するとこんな感じです。
全然要約してませんね・・・
まあ、少なくとも2020年(2021年に延期)の東京にオリンピック・パラリンピックの期間中は、世界中がトヨタの未来技術に驚くことになるだろう、ということだけはお伝えしておきましょう。
僕が偉そうに話すことではありませんが。
冗談ばっかり言ってましたが、実は僕も田舎に年老いた母親を一人残しています。
移動のバリアをフリーにし、交通弱者をなくすこと。そんなトヨタの描く未来の姿を早く実現してほしいと切に願っています。
さすが世界のトヨタ。
すごく勉強になりました。
<2016年3月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
トヨタ会館の基本情報
トヨタ会館への旅
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