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頑張れ、日本一ユルくて短い定期航路「音戸渡船」【広島県呉市】

広島県呉市、「音戸の瀬戸」と呼ばれる小さな海峡に、日本一短い定期航路「音戸渡船」があります。

所要3分、料金100円。一人でも運航。

とてものどかで、とてもゆるくて呉の人々に愛されているこの渡し船が存続の危機に立たされているのだと言います。

そんなわけで僕が呉出身のパイセンと、謎のガイド「すず」さんに連れられてこの音戸の渡し船に乗ったときの話です。

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「この世界の片隅に」ロケ地めぐりで呉へ

「この世界の片隅に」は第2次世界大戦中、日本最大の軍港であった広島の呉に嫁いできた主人公、すずの日常を描いたアニメ映画。

公開直後からその作品を絶賛する声が相次ぎ、上映終了後の映画館で自然に拍手が沸き起こったり、一部の劇場では連日立ち見だったりと、話題の作品となっていたので、ちょっと見に行ってみたのです。

ところがこの映画を見終わった瞬間、もう僕はこの舞台となった広島の呉に行きたくて行きたくて仕方なくなってしまったのでした。

そんなわけでさっそく翌週呉に行くことにしたわけですが、当時会社の同じフロアに呉で生まれ呉で育ち、呉で就職し呉で恋をし(これは想像)、呉の支店長まで務めて、現在は東京に単身赴任しているセンパイがいたので

このセカに感動したので、呉に行くつもりです!

と話したら、その夜にすぐこんなメールが来ました。

8:30  呉駅集合
     映画ゆかりの地~中通り商店街(チラッと)
10:00 呉湾艦艇クルーズ
11:20 音戸の瀬戸(渡し船)
12:10 昼メシ
    呉名物は海自カレー、冷麺、呉地ビール、お好み焼きの呉焼き
    お好みに合わせてアレンジします。
13:30 解散
   ※貴君がB級好きということなので、B級スポット、グルメなど入れてみました。

気合入りすぎじゃないっすか、パイセン?

というか、わざわざ呉まで来るんすか?

そして当日。

当日朝8時30分、待ち合わせの呉駅前ロータリーに向かうと、パイセンの隣に見慣れぬ女性が。

こんにちは。すずと申します

パイセンこちらはどなたでしょーか?
すずさんって、「この世界の片隅に」の主人公のすずさんってことですか?

パイセンによるとすずさん(この日だけのニックネーム)の本職は、市内の料理屋さんの若女将なのですが、実は「呉を語らせたらピカイチのニセガイド」なんだそーです。

すずさん、パイセンが無理言ってスミマセン。。。

呉が誇るB級スポット、「音戸の渡し船」へ

そんなわけで、さっそくパイセンの車で、このセカ聖地巡礼&呉B級弾丸たびがスタート。

ちなみにパイセンはたまたま広島出張があり呉の家に帰っていたので、わざわざこのために東京から来たのではない、と言うことでしたが、出張がなくても来ちゃったんじゃないですか?というくらい呉ラブな感じの男なのです。

このツアー、最初から書くと長い話になるので、今回はセンパイとすずさんイチ押しのスポットだった「音戸の瀬戸の渡し船」に絞ってご紹介しますね。

なるほど、ちょっと見ただけでほのかにB級の香りが漂ってきますね。

渡船される方は
桟橋まで出て
まっとって下さいね

なに、このほっこり感?

これは「音戸の瀬戸」と呼ばれる幅120mの海峡の両岸を結ぶ、江戸時代から続いている日本一短い定期航路なのです。

この航路に時刻表はありません。乗りたいときに言えば船が出ます。

渡船が対岸にいるときでも桟橋に出て待っていると(すずさん曰く、大きく手を振ると気づくのが早いらしい)、こちら側まで迎えに来てくれます。

もちろん一人でも運航してくれます。
それでいて乗船運賃は100円。

ポンポンとのんきな音をさせながら対岸まで2,3分くらいでしょうか。

この音戸の瀬戸は潮流が速く、海の難所として知られている上に、この狭い海峡を呉と松山や瀬戸内諸島を結ぶフェリーがたびたび通過するので、渡船といえどもなめてかかると転覆、というリスクもありそうですが、船頭のおじさんは大型フェリーからの波を避けながら淡々と対岸を目指します。

対岸の音戸町はかつての花街

船で渡った対岸は、かつて音戸町と呼ばれたところ。
現在は市町村合併して呉市の一部になっています。

この音戸地区と呉市街は現在は音戸大橋、第2音戸大橋という2本の橋で結ばれています。
そのため音戸地区と呉市内は渡船を使わずとも車やバスで結ばれているのですが、最初に架けられた音戸大橋(下の写真手前の橋)には歩道がなく、徒歩や自転車の住民は音戸渡船を利用していたそうです。

僕が知ってる呉出身の女の子も、

音戸の渡船には高校時代の思い出が泣きたいくらいたくさん詰まってる!

って言ってました。

彼と一緒に渡船に自転車載せて、音戸から市内まで通学してたんでしょうか。美しい映画になりそうなシーンですよね。

ところが2013年に歩道を備えた第2音戸大橋(下の写真奥の橋)が開通し、音戸渡船の利用者がさらに減少しているため、渡船の維持が危うくなっているのだそうです。

頑張れ!音戸の渡し船!

この音戸の瀬戸は、もともとつながっていた土地を平清盛が「えいやー!」と言って1日で開削したとする伝説があるのです。

さすがに土地をくりぬいてこんな海峡にしちゃうなんて当時の技術じゃ無理だろーとも思うのですが、地元はこの説を支持しているようです。

そんなわけで、音戸地区の入り口には清盛塚と呼ばれる石碑があり、おんど観光文化会館にも、清盛像が。

音戸はかつては「隠渡」とも書かれたとのこと。

隠れて渡る。。。いい響きじゃないですか。
隠れて渡る理由は平家の落人が渡ったから、とか、海賊が渡ったからとか言われてますが、すずさんの「音戸には遊郭があったからよ」という説明が一番しっくりきますね。

このあたりは遊郭跡ではないようですが、かつての花街っぽい雰囲気ありありですよね

この戸田本店も有名な料亭で、戦時中は軍の中枢会議が頻繁に行われていて、山本五十六元帥もお気に入りだったとか。

ごめーん、今日はやる気ないみたいで売ってなかったわ

すずさんがどこからかそんなこと言って戻ってきます。

音戸には「音戸天ぷら」という知る人ぞ知る絶品の魚肉練り製品の揚げ物があるのだそうですが、毎日あるわけじゃないらしく、この日は残念ながらはずれの日だったようです。

「あるときにはある。ないときにはない」

このユルさ。

すずさんやセンパイ自慢のB級スポットだ、という理由がわかってきました。
もちろん大好きですよ、この感じ。

音戸の渡し船に乗って再び呉側に戻ってくると、渡船乗り場の横にあるこのユルイ看板のお店からおばちゃんが出てきて、これ食べなさい、と煎餅が5~6枚入った袋をくれました。

頑張れ、日本一ユルくて短い定期航路「音戸渡船」!

<2016年 12月訪問>  最新の情報は公式サイト等でご確認ください。

👇音戸渡船存続のためのクラウドファンディングです。

日本一短い定期航路「音戸渡船」を未来へ残したい! 存続をかけた「音戸渡船みらい基金」プロジェクト | MOTION GALLERY
広島県呉市の「音戸の瀬戸」と呼ばれる小さな海峡に渡る日本一短い定期航路「音戸渡船」が存続の危機に立っています。緊急的に70年使われてきた木造船の修理費を集め、さらに未来への残...。クラウドファンディングのMotionGallery。

音戸渡船の基本情報

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