札幌の南、真駒内からさらに山あいに進んだところにある滝野霊園。
ここが「霊園」という暗いイメージからかけ離れた壮大なワンダーなスポットである、といううわさはずいぶん前から聞いていましたが、実際どんだけすごいのか?
そんなわけで行ってみました自転車で!
いや、わざわざ自転車で行ったことに特に意味はないんですが、途中でもいろんなワンダーにも遭遇したので結果的にはよかったかな、市内から山道含む往復40キロはめっちゃ疲れたけど。
いきなり日本一のパワースポット?佛願寺の「涅槃(ねはん)大仏」
札幌市街から今回の目的地、真駒内滝野霊園までは約20キロ。目的地は結構な山の上にあるので後半は軽い山岳コースとなります。
大通公園で借りたシェアサイクルで、少しずつ坂になってきた国道をひーひー言いながら上っていると、いきなり目に入ってきたのがこの看板。
まだ滝野霊園についてないのに早くも日本一のパワースポット登場?
国道沿いにこの佛願寺の駐車場があったのでさっそく自転車を停めると・・・
おおおおお!確かにBIGでGREATな涅槃仏さま!
実際はこんな感じになってて庭園の方にも入れるようですが、まだ開門前で中には入れず。
残念ながら日本一のパワーを十分にはいただけなかったのですが、正面から見ると意外と妖艶な寝姿の涅槃仏さまのようです。
妖艶とか言ったけど、そもそも涅槃仏さまってのは男なのか女なのか?男に妖艶とか使いたくないぞ
と思って調べてみたところ、男だとか女だとか、そーゆーものを超越した存在なので、中性というか、その答えは存在しないというか、そんな感じのようです。
「札幌芸術の森」の有島パイセン宅
さらに国道を進むと今度は札幌芸術の森を発見しました!
ここは僕が札幌に住んでいた頃に開園したのですが、実は一度も来たことがなかったのです。まあ札幌も広いので、こんな支笏湖の方(失礼、南の方)にはめったに来ないんですよ。
そんなわけで、ここもちょこっと覗いてみたら、あらやだ、結構いい感じ。
敷地内には瀟洒な邸宅もありました。
ん?有島さん?
有島パイセンじゃないっすかーーーーー
いやね、有島武郎さん、僕の大学のパイセンなんですよ、90年近く齢離れてますけど。
これは札幌にあった有島武郎の邸宅(1913年建築)を移築復元したものだそうです。
パイセン、最後は人妻と軽井沢で情死とかしちゃったので人間としてはイマイチな評価なんですが、今も北海道大学(旧札幌農学校)の校歌はパイセンの作詞なんですよね。
札幌芸術の森、結構いい感じで有料ゾーンにも入ってみたかったのですが、今日はここが本命ではなく、時間も限られていたので泣く泣くここも後にします。
滝野霊園のモアイ像はモーツァルト育ち!
国道から分岐した霊園方面への道を進んで約2キロ、やがて真駒内滝野霊園の壮大な入場門の前に到着します。
入ってすぐ左にずらっと並ぶモアイ像。
近づいてみると、なんだか心地よい音楽が流れています。
昔、僕が家のメインダイニングでお父さまとお母さま、じいやとばあやと一緒に、料理長のディナーを食べてた時に聞いてた曲だなあー
と思ったら、このモアイ像の後ろにスピーカーがあって、彼らはいつもモーツァルトを聴いているようでした。
大きいものは高さ9.5m重さ120t。その他は高さ6.5m重さ60t。
モアイの『モ』には未来、『アイ』には生きるという意味があり、参拝者の生きた証を後世へ永遠に伝承できるように建てられたそうです。
日本のモアイ像と言えば宮崎のサンメッセ日南が本家から認められたモアイということで有名ですが、ここのモアイも数と迫力では負けていませんでした。
時節柄、感染症対策ばっちりのモアイもいましたよ。
季節外れの頭大仏
モアイ像の方から南の方角を見ると、山の向こうになんかパンチパーマの人がいるぞ!
とか言ってレベルの低いボケかましちゃいけませんね。
これも真駒内滝野霊園の誇るワンダースポット、もといパワースポットである「頭大仏(あたまだいぶつ)」。
その名の通り、丘の風景とともに目に入るのは、なんと大仏の『頭』だけ。
開園30周年記念事業として世界的な建築家、安藤忠雄氏より設計されたのだそうです、ひぇー。
北海道の自然は広大である。
その美しさの中に日本人が忘れてきた豊かな感性を宿している。
感動は大きな生きる力になる。
頭大仏は外から見えない。
冬は、頭に白い雪が積もる。
見えないことによって想像力を喚起する。
建築家 安藤忠雄
この頭大仏、本当はラベンダーの時期が最高で、石像大仏がラベンダーの丘にいだかれているようにみえるのだそうです。
☝の写真はライター仲間のろぼたんに借りました。記事もぜひ読んでください。いや、読めよ!
ラベンダーの丘に作られたトンネルをくぐると頭大仏を参拝することができます。
頭大仏の高さは13.5m、総重量は1,500トンで意外とファンキーな御顔ですね。髭のせいかな。
広大な敷地には、イギリスの世界遺産で神官の神殿や古代の天文台、豪族の墳墓として使用されていた「ストーンヘンジ」があったりして、噂にたがわぬワンダー感満載!
ここは霊園なので、モアイも大仏もストーンヘンジも死者の御霊を供養するための造作ではありますが、一般の方も自由に入場できるのがうれしいですね。
ぜひ心安らかに、たとえそのワンダーさに心ときめいても、けっして慌てず騒がずお過ごしくださいね。
<2020年9月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
真駒内滝野霊園の基本情報
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