能登はやさしや つちまでも
能登は、人はもとより土までも柔らかく優しい、と歌われるほど素朴で温かい土地。
その美しい里山や海が残る能登半島をレンタカーを借りてぐるっと一周したのですが、この能登へのドライブはちょっと変わった道あり、絶景ありと魅力たっぷりなのです。
能登里山海道から千里浜なぎさハイウェイへ
金沢市街から海岸沿いに出ると、能登里山海道という自動車専用道があります。
ここは海沿いの快適なハイウェイでした。
金沢駅前を出て走ること40分、今浜のICを降りてこんな看板に従って進みます。
するとそこはなんとこんなに広大な砂の道。
ここは日本で唯一、車で波打ち際の砂浜を走れる全長約8kmの道、千里浜なぎさドライブウェイ。もちろん大型バスも(その気になれば)ダンプカーも走れます。
この砂浜は、砂のきめが細かく、一粒一粒が海水を含んで引き締まっているため、4WDでなくても砂浜を走れるのだといいます。
こんなふうに、クルマを停めてすぐ横で海水浴ができちゃう感じなんです。
渚のバルコニーに白いパラソルたてて、青い珊瑚礁をさがしに秘密の花園まで行って夏の扉をひらこーぜ!
と聖子ちゃんカットのおねーちゃんを誘ってこのなぎさドライブウェイを走ったら、確実に
「あなたに逢いたくて」「抱いて...」
となったことでしょう。
ま、この日は家族と来てたんだけどね。
あら、輪島朝市にキューティーハニー?
千里浜なぎさドライブウェイから再び能登里山海道に戻り、そのまま輪島まで向かいます。
輪島と言えば朝市ですね。
輪島の朝市は1000年以上の歴史を持ち、『朝市通り』と呼ばれている約360mの商店街に200以上の露店が立ち並ぶ大規模なもの。
と言っても旅の途中でしばらく家には帰らないため海産物を買うわけにもいかず、今回はブラブラと散歩して眺めるだけでした。
立派なテント張りのお店もあれば、こんなふうにばーちゃんが半畳くらいのレジャーシートの上で、手作りの雑貨を売ってたりするのですが、ちゃんと営業権持ってるんですね。
朝市通りの真ん中あたりまで行くと、なんとそこに「キューティーハニー記念館」が!
・・・じゃなかった、永井豪記念館でした。
永井豪先生、この輪島のご出身だったんですね。
いやーしかしキューティーハニー、衝撃のアニメでした。
まだ小学校に上がる前の僕が、土曜の夜8時半にテレビの前で正座して、「ハニーフラッシュ!」を今か今かと待っていたのを思い出します。
わかる人には、わかりますよね。
ちなみに品行方正な少年だった僕は「ハレンチ学園」は見ていません。
んー名作!今見てもめっちゃセクシー!!
ぜひ歌だけでも見てほしい!
朝市を見に来たのか、キューティーハニーを見に来たのかよくわからなくなってしまいましたが、永井豪記念館には入りませんでした。
ま、この日は家族と来てたんでね。
これぞ能登の絶景、白米千枚田
能登半島に来たのはこの時が3回目だったのですが、一番楽しみにしていたのはこの眺めを目にすることでした。
白米千枚田。
日本を代表する美しい棚田です。
白米千枚田は輪島から車で20分ほど行った道の駅の横にあります。
(というより千枚田の横に道の駅ができた、というべきでしょうが)
日本海を見下ろす斜面に1004枚の小さな田んぼが重なり海岸まで続いています。
本当にほぼ千枚の田んぼがあるんですね。
ここでは日本古来の農法「苗代田」という昔ながらの農法が現在も行われていて、日本で初めて世界農業遺産に認定された場所としても有名ですが、なんといってもこの眺めが素晴らしいですよね。
最近はこの絶景が人気となっていて、千枚田で結婚式が行われたり、冬は棚田のあぜに21,000個のソーラーLEDを設置され、イルミネーションでライトアップされたりしています。
この日もなかなか混んでいて、道の駅の駐車場に入るのにも多少時間がかかるほどでした。
この美しい景観を守るために、ここ白米千枚田にはオーナー制度というのがあるのだそうです。
年会費を払うとマイ田んぼが与えられ、自分で農作業をしたり収穫米がもらえたりするようです。確かにそれぞれの田んぼの横には企業名や個人名のオーナー名の入った立札が立っていました。
僕の知人も実はオーナーになってたりして、毎年現地で収穫するのもかなり楽しいようです。
夕日も見たいし、春の田植え前の水田も見たい。もちろん冬のイルミネーションも見たい。
ここは一度だけではなく、また別の季節の別の時間に来てみたい場所ですね。
<2016年8月訪問>
輪島への旅
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