日本の恐竜の町、といえばなんといっても福井県勝山町。
あそこの福井県立恐竜博物館は土日や夏休みともなるとティラノキッズやらトリケラガールやらで、連日大変な賑わいである、と聞いています。
そんな中、このぐんまちゃんにも「恐竜の町」を標榜し、「サウルスくん」というゆるキャラまでいる町があるのです。
それが群馬のチベットと言われる奥多野地方にある「神流町」。
あれっ?どこかで聞いたことあるぞよ、と思った方、貴殿はこの「日本に、もっと恋する旅」の熱心な読者として、ここにこれを表彰します、というレベルの貴重なお客様です。いつもありがとう!
そうなんです、以前「日本一口下手なこいのぼり祭りの町」として紹介したこの神流町は、「日本一口下手な恐竜の町」でもあったのです!
日本一口下手な「恐竜の足跡」
以前「日本一口下手なこいのぼり祭り」として紹介した神流町こいのぼりまつり。
今回は紹介する恐竜タウンはそのこいのぼりまつりが行われている神流町の中心部からさらに車で20分走り、合併前は「中里村」と呼ばれていた地域にあります。
この旧中里村の中心部(と言っても村役場の建物くらいしかない)から秩父方面への国道299号(と言っても車のすれ違いも困難な一車線の急峻な山道)を2~3キロ進むと道端に突如現れるのが、恐竜の足跡。
これは「漣岩(さざなみいわ)」と呼ばるれ、約1億3000万年前の白亜紀に水の流れたあとがそのまま残った崖なのですが、この岩に残る不思議なくぼみが、1985年に恐竜の足跡である、と認定されたのです。
なんとこれが日本で初めて認められた恐竜の「足跡化石」なのです。
この横と縦にあるポツポツが足跡なんだそうです。
この足跡が発見された頃、まだ僕は群馬に住んでいたのですが、地元ではそれなりのニュースになっていたようで、どうやら浪人中に原チャリだか友達のクルマだかに乗ってここに一度来たことがあるらしいのです(FBにアップしたら、友達から昔行ったよねーと言われて思い出しました・・・)。
そーいえば、この道を通って、そのまま小鹿野やら秩父やらまで遊びに行ったことがあるような気がします。
毎日が日曜日!がキャッチフレーズだった僕たちは、浪人時代、あまりにいろんなところにドライブらやツーリングやらに行っていたので、すっかり忘れてました。
何やってたんだ、浪人時代の俺!
この発見がきっかけとなって、旧中里村は『恐竜王国 中里』と自らを名乗り、その後中里村の中心に恐竜センターが開館したことにより「日本の恐竜タウン」の仲間入り、となったのです。
おー、わざわざ福井まで行かなくてもここにあるじゃん恐竜博物館!
と言えるレベルかどうかはわかりませんが、さっそく入ってみます。
日本一口下手な「神流町恐竜センター」
「恐竜王国 中里 神流町恐竜センター」は旧中里村の中心部から少し西(チベットの奥地方面)にあります。
同じ恐竜王国を名乗ってはいても、福井の県立恐竜博物館とはくらべものにならないほど質素な佇まいですな。
しかし中は意外に広くて、本館と別館、その間に設置された野外展示など9つのゾーンに分かれて展示があります。
おお、これが恐竜の足跡発見を伝える新聞の第一報。
昭和60年、もう30年以上も昔のことだったんですねー
奥に進むと小さいながらも ライブシアターがあって博士とサウルスくんが案内してくれます。
中庭にはティラノサウルスの骨格の標本があるのですが、普段は触ることのできない恐竜の標本にここではなんと自由に乗ることもできる、というのがウリのようです。
そしてここがこの博物館のメインステージ、「モンゴルの恐竜たち」の展示コーナー。
ささやかですが、実物大の恐竜全身骨格があります。
しかしなんでモンゴルなんだ?と思ったのですが、どうやらここにあるのはモンゴルで発見された恐竜の化石らしいのです。
そんなわけで、なぜかこの展示場の端っこにモンゴル衣装を着て記念撮影ができるコーナーがありました。
恐竜にはあまり興味を示さなかった嫁と娘ですが、この仮装コーナーはぜひやりたい!ということで張り切って記念撮影。
(・・・嫁画像は割愛)
おとーさんの狙いとはちょっと違うんですが、まあ楽しんでるなら良しとしましょう。。。
館内では化石レプリカ制作体験ができるほか、土日や夏休みは恐竜の足跡遺跡の近くで化石発掘体験もできるようです。
特に化石発掘は毎回大人気なんだそうです。
僕はまだ行ったことないのですが、福井の県立恐竜博物館には恐竜の全身骨格が43体もあるそうですので、こことはやっぱり規模が違いますね。
夏休みの北陸家族旅行で、今度は福井の恐竜博物館にも行く予定だからさーと言うと、嫁と娘に、ここで見たからもういいんじゃない、と言われてしまいました。
まあ女子はそんなもんなんでしょうね。男の子だったらそれなりに楽しめる施設だと思います。
そんなわけでこの「恐竜王国 中里」、福井まで行くと交通費も宿泊費もかなり痛いなあー、なんとか近場ですませるわけにはいかんだろうか、という控えめな家計のご家族にはおススメです。
「日本一口下手な恐竜タウン・神流町」、ぜひ応援してあげてください!
<2016年5月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
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