どこで聞いたか忘れましたが、なんでも栃木県におそろしくB級っぽいトトロの神社があるらしい、という情報を聞いたので、いつか行ってみようと思っていました。
調べてみると、この神社ではなんと8月に「風祭」という行事があるらしいのです。
「風祭」といえば、日本に恋する伝道師「風祭哲哉」として数々の名作を世に出している私のトラベルライターとしてのペンネーム。
これはこの「風祭」に合わせて行くしかないでしょう！
トトロの森までレンタサイクルで
最近、栃木づいています。
いや、別に宇都宮とか小山あたりに彼女ができたわけじゃーありませんよ。
ま、確かに鬼怒川とか那須といった湯の町には僕を待ってるいで湯の女がいる。。いや、いないか。
今回、トトロの神社へはレンタサイクルで訪問します。
トトロの神社は下野市というところにあり、JRだと宇都宮線の石橋駅が最寄りのようですが、宇都宮の１つ手前の雀宮駅に宇都宮市が運営しているレンタサイクルの貸出場所があるのです。何気に僕は宇都宮レンタサイクルの常連で会員なのであります。
別のこれで宇都宮の人妻のところに通ってるわけではありません。レンタサイクルで逢瀬に行くのもなかなか悪くないけど。
駅から20分ほど走ると、一面の田園風景となります。
おおお、確かになんだかトトロに出てきそうな家だなあ。
と思ったらいきなり出てきた！トトロ。
こんなにデカかったっけ？トトロって。
メイとサツキもいます。
前に僕が行った大分のトトロのバス停にいたメイとサツキほどクオリティは高くありませんが。
大きさは5メートルほど、厚いビニールのような素材でできたトトロが、森の前でにっこりと笑いながら鎮座ましましています。
どーでもいいですが、この車、邪魔でした。
この日はトトロの前で家族連れがたくさん記念撮影してましたが、みんな邪魔だ、って怒ってました。
1日中ここに停めてあったので、おそらく近隣の関係者の車だと思いますが、みんなトトロを見にここに来るのに無神経ですね。もったいない。
トトロの神社と下野星宮神社
さて、このトトロの中に入ると、中は2畳ほどの空間になっていて、中央に鳥居と社殿がありました。
おおお、トトロ神社だ！
しかもこの鳥居、ペットボトルでできてるぞ！
社殿の前には道端に落ちていそうな石や木の枝、蝉の抜け殻などのお供え物が。
さすがトトロ神社、里山の自然に満ち溢れてますなあ。
ん？この台座を覆うクロスがわりの物がちょっと色っぽいアニメキャラで、よく見ると、おパンツちょっとずれてるんですけど。。。
このトトロ神社、入り口とは別に外の世界へと通じる道ができています。
この道を抜けると、トトロがすむ異界に行くことができるのでしょうか？？？
それともおパンツがちょっとずれちゃった女の子が満ち満ちている恐ろしい世界とかに放り込まれてしまうのでしょーか？
・・・・・・・ホンモノの神社に出ました。
そして、お祭りで賑わっています。
ここは下野星宮神社と呼ばれるれっきとした本物の神社でした。
この星宮神社、千年以上の歴史をもつ由緒ある神社なのですが、意外とお茶目でユニーク。
これはあの夢の国のキャラクターかなんかっすか？
と思ったのですが、実はこれ「夢福神」という中国の「貘（バク）」を模した石像。
貘は私たちの悪い夢（厄）を食べて、良い夢（幸福）と平和な世界を与えてくれるのだそうです。
栃木県内の9つの神社に夢福神があって「九難除け」としてめぐることができるのですが、星宮神社はそのうちのひとつなのだそうです。
お守りもけっこうかわいい。
このほか「天地石」というパワーストーンとか、年末になるとピカピカ光る鳥居とかもあって、某珍百景番組にも登場したことのあるB級誉れ高い神社なのでした！
トトロ神社と「風祭」の由来
しかしこの星宮神社が、なぜトトロ神社なのか？
実はそれにはわけがあったのです。
ちょうど台風が訪れる二百十日の頃、この星宮神社で毎年行われていた「風祭」。
農作物への被害を避けるため、風除けの祈願として行われていたこのお祭り、純粋な子供が唱えることによって願いが届くと言われているのですが、最近は参加する子供たちが数えるほどまで減ってしまっていたのだと言います。
そこでかつての賑わいを取り戻すため、宮司さんをはじめ地域の氏子団体が中心となってはじまったのが「古山のかかし祭り」。
このトトロ、実はこの祭りがきっかけで「かかし」として制作されたものなんだそうです。
それが今ではすっかり神社のシンボルとなってしまった、というわけですね。
かかし・・・・・には見えないけどま、いっか。
「風祭」のこの日が、かかし祭りの本番でもあったのですが、毎年8月中旬から9月中旬の期間中は地域の人々が作る手作り感満載のかかしが神社の前の参道に数多く飾られているそうです。
これは今年（当時）の流行のものですね。
神社の前の畑には手作りのひまわり迷路なんかもできていて、キッズに人気でした。
さて、肝心の「風祭」が行われる午後２時前になると、子供たちがどこからともなく本殿前に集まってきます。
おおお、さすが。すごいぞトトロのパワー。
社殿の中で祈願を終えた氏子のおじさんたちに続いて、子どもたちが「センドー、マンドー（千度万度）」という唱言葉とともに神社の周りを3回まわり、「千度も万度もお祈りしますので、人々が安心で平和に暮らせますように」と唱えます。
その勤めを終えた子供たちにお菓子や飲物が配られると風祭は終了。
えっ、もう終わり？
この風祭を見に来たのに、ずいぶんあっさりでしたね。
でもまあトトロ以外にもいろいろ見どころがありました。
うわさ通り手作り感＆B級感満載だったけどね。
＜2017年8月訪問＞
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トトロ神社への旅
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