僕には旅ブログの永遠のライバルがいます。
それがライター仲間というか、ひとりで行きにくいワンダースポット同伴者というか、登山したり、映画見たり、甲子園行ったりしてるけど色恋沙汰にはけっしてならない人妻、@saorigraph
旅ブログのくせにムダに脱線して、ときどき歌ったり叫んだり偏愛を語ったりしてるのですが、なぜか彼女が行った場所を追体験したくなる、不思議なブログなのです。
今回はそんなsaoriがドヤ顔でモーニング食ってたのを見て追体験したくなっちまった喫茶店「アムール」と居酒屋「ウエダ」に行ったお話です。
※参考 saoriブログ
ちょ、saoriブログ宣伝しすぎ!
「MITHUWA」なのか「MITSUWA」なのか?
喫茶アムール、居酒屋ウエダがあるのは奈良県橿原市の近鉄大和八木駅の近く。
たびたび橿原に来ているsaoriと違って、僕は久しぶりに奈良に来たので、このモーニングを食べにわざわざここまで来たのでした。
この日はあいにくの雨でしたが、駅前通りから一本横の商店街をあるいているとありました、喫茶「アムール」。
喫茶「アムール」は2階にあって、1階は「ミツワ化粧品店」というお店になっています。
そう、ここは1階は奧さま、2階はご主人、という形で夫婦で経営している、橿原を代表するコングロマリットなのです。
この「ミツワ」のアルファベット表記が「MITHUWA」となっていることに対し、saoriは(489文字も使って!)フランスのセクシーな女優気取りで
ミテュワ…(吐息)
と連呼していましたが、風祭アルファベット研究所は、これは「TSU」の単なる誤り説を唱えています。
ローマ字の「つ」って「tu」だとなんかカッコ悪いわよね。何か別の表記もあったような気がしたんだけど・・・
せやな、たしか「THU」やったような気がしたんやけど・・・
その結果がこれ!
まさかの「mitsuwa」3連発!
あかん、「THU」ちゃうかった!
店の看板はよう変えられへんけど、喫茶店のほうだけ変えとこ・・・
違ってたらすみません。というか、なんでそんな細かいところまでチェックしてんねん、saori!
喫茶「アムール」のモーニング「大」
ていうか、僕も307文字も「MITHUWA」問題に費やしてしまった・・・はい、お店に入ります。
階段で2階へ上がると、瀟洒なショーケースにレトロなサンプルが並び、早くも古きよき純喫茶の香りが漂ってきます。
saoriは「ショーケースの隣に貼ってあるポスターが彼氏気取りのせんとくんだ!」と憤慨してましたが、安心してください、ポスターは変わってました。
もしかしたらsaoriのブログを読んで、マスターがあわてて変えたのかもしれませんね。
店内はめちゃめちゃいい感じですが、先客はゼロ。
アムールビギナーなので、端の二人掛け席に座ってメニューを眺めます。
モーニングはトーストにゆで卵付きか、ベーコンエッグ付きかに分かれるので、ベーコンエッグのコースを注文します。
そんならモーニングの「大」やな、大やったらテーブル広い席に移らな載らんで
ということで、4名掛けの席に移ると出てきたのが、これ。
おー、確かにテーブル2つぶん使いますな!
特にこのハムエッグ+たっぷり野菜のプレートが大きいんです。
たっぷり2個の卵にブラックペッパーもいい感じ。野菜も本気のやつです。
そして王道バタートーストとコーヒー。
旅先のモーニングとしては申し分ないですね。
店内にはサインなんかも飾ってあるので有名なお店なのでしょう。
これは関西で放送されているバラエティ番組の「よみがえれ!純喫茶」というコーナーに出たときの写真だそうです。
現在のマスターはもっと好々爺な感じになってるので、これは10~15年くらい前だと思います。
見たところマスターが一人で切り盛りしてる感じだけど、内装はかなりファンシーな感じなので、化粧品店をやってる奥さんのプロデュースなのかもしれません。
いいですね、壁際のランプとか、花柄のカーテンとかレトロラブホに通じるものがあります。
というか喫茶もラブホも、古きよき昭和というのはみんなこんな感じだったんでしょうね(と他人事のように言ってますが、バリバリのバブル世代です)。
居酒屋「ウエダ」の和モーニング
さて、もう一つのお店、居酒屋「ウエダ」には日を変えて(わざわざ)行ってみました。
入りにくっ!
ここはさすがに知らなかったら一見では入らないですね。
だってどう見ても朝からモーニング出してる感ないし、中の様子もわからないので、よくもまあ、こんなハードルの高いお店を30代後半人妻女子ひとりで開拓したな、えらいぞ、saori!とたまにはほめたたえてみようかと思います。
お店の外観からすると、もともとは化粧品とか薬局だったものに「居酒屋」の提灯をつけて、目隠しをして、信楽焼の狸を置いて居酒屋っぽく仕立てた感がありますが真相はわかりません。
勇気を振り絞って店内に入ると、中にはsaoriブログのとおり、おかあさん(今回は3人)が出迎えてくれます。
いらっしゃい。お好きな席にどうぞ
こんなときは、当然のようにカウンターの端に腰かけて
あかあさん、まずはビール1本もらえるかな
あら、朝からビール飲んだくれるようなタイプに見えないナイスミドルだけど、なんなの、このギャップ萌え💕
とか言ってみたいのですが、朝から空腹状態でそんなことしたら1日まるまるダメにしそうです。
カウンターの目の前にはおばんざいに似た手料理がどーん!
朝ごはんって何ができますか?
そこの小皿から好きなのふたつ選んで、あとは今日はサバの焼いたのがあるよ
じゃあ、サバで!
おばんざいのように並んでた手料理の中から小分けされた小皿とサバ、そしてご飯とみそ汁で和モーニングのできあがりです。
これ、特に「モーニング」というメニューではなく、日替わり定食(700円)なので、たぶん何時に来ても食べられるやつですね。
開店と同時だったので、最初は僕ひとりでしたが。ほどなく常連っぽいおじさんが新聞持ってやってきて朝からチューハイ頼んで一杯やり始めています。
居酒屋なのに閉店は午後8時という潔いお店なので、昼飲み(朝飲み)できるというポジショニングで、並み居る競合店と差別化しているのかもしれませんね。
このほか橿原駅周辺には「エリート」というsaoriおすすめの喫茶店があるのですが、夜からしか開かないという不思議なお店なので残念ながら行けませんでした。
駅のガード下にあるこのお店もかなり気になっています(入ってないけど)。
大和の国、橿原はさすが国のまほろば。
みなさんもぜひ橿原でまほろばモーニングをお楽しみください!
<2022年9月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
喫茶「アムール」/居酒屋「ウエダ」の基本情報
この「アムール」とは関係ないけど、架空の純喫茶「アムール」グッズが人気だそうです
喫茶「アムール」/居酒屋「ウエダ」への旅
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