吉永小百合さんが出演するJR東日本のCMで一気にブレイクした感がある青森県の鶴の舞橋ですが、僕はその前からずっと行ってみたいと思っていた場所でした。
この鶴の舞橋は公共交通機関で来ようと思うと、最寄りのJR五能線津軽鶴田駅から約5キロ。1日数本しかない路線バスで行くか、駅からてくてくと歩いていくかしかなかったのですが、今回偶然仕事で近くまで来る機会があったので、寄り道して連れてきてもらったのです。
今までも北海道へ渡る前後にここに寄ろうと思っていたのですが、なかなかベストな時間に合わせることができなかったので、今回こうした機会ができたのはラッキーでした。
サユリスト憧れの地、鶴の舞橋
鶴の舞橋は弘前と五所川原の間、鶴田町というところにある津軽富士見湖にかかる木造の橋。
全長300メートル、総ヒバ造りの日本一長い三連太鼓橋は、その名の通り、まるで鶴が舞っているかのような優美な姿。
津軽富士と呼ばれる岩木山が橋のすぐ後ろに美しく見える早朝から午前中にかけてと、真っ赤な夕陽に湖が染まる中、鶴舞う形のシルエットが浮かび上がる夕刻が特に美しいのです。
僕たちの乗った車が青森市内を抜け、津軽半島へと入ると、お約束の岩木山とりんご畑が。
ちょうど真っ赤に染まった頃だったのでこれから収穫時期に入るのでしょう。
午前10時の太陽はすでに南の方向にあり、やや逆光気味ではありましたが幸いこの日も素晴らしい天気。
これが鶴の舞橋と岩木山の競演。
今回僕を案内してくれた弘前の方に言わせると、これ(五所川原側からみた岩木山)はホントの岩木山(イワキサン)じゃない。これは「ガンキサン」だとしきりに言っていたので、岩木山のニセモノという意味でそういう呼び方をしてるのか、と思っていました。
そんなわけで、弘前の人はすいぶん頑固だなあ、弘前側から見る岩木山しか認めないのか!と思いこんでいたのですが、戻ってから調べてみると、岩木山は「岩木山」「鳥海山」「巌鬼山」の3つの峰からなっていて、五所川原側から見る北側は確かに「巌鬼山(ガンキサン)」と呼ぶのだそうです。
弘前人は頑固だとか思っちゃってスミマセン。。。
小百合さんが「♪あ~ま~ぽ~ら~」という音楽をバックに立ってたのはこのあたりですかね。
↓これがそのCM
この日は土曜日だったこともあり、午前中から結構な数のサユリストマダムたちが来ていて、小百合さんと同じ場所に立ってサユリポーズをキメまくってましたよ!
橋の途中に設けられた休憩所の大きな屋根はオスの頭、小さな屋根はメスの頭を表していて、遠くから眺めると、互いの片翼を重ね合わせながら仲良く湖面を舞っているように見えるのだそうです。なるほど。
もちろんこの橋を向こう岸まで渡ることもできます。
日本一長い木の橋(=日本一長生きの橋)ということで、この橋を渡ると長生きができるのだそうです。
鶴だし長生きだし、どうやら縁起がいいようですね。
アップルすぎる「ホテルアップルランド」のリンゴ風呂
さて、鶴の舞橋のあとは昼食だったのですが、ぜひ紹介したいところがある、と案内してもらったのがココ。
おおおおおお。いきなりなんすかコレ?
青森大観音っすか?
屋上に観音様が建つ、この不思議な建物、実はホテルなんです。
ド派手な観音様と名前だけみるとなんだかムフフなホテルっぽいんですが、違うんです。
この近隣地域や青森県内だけじゃなく、全国からたくさんのお客さんが訪れる、かなり人気のホテルなんです。
いいじゃないか、アップルランド!
こういうホテル大好きだぜ!
・・・ということでせっかくなのでホテル内を案内してもらうことにしました。
南田温泉という名前は聞きなれないと思いますが、弘前から車で約20分、津軽平野の田園風景の中、イオンだのなんだのが建ち並ぶ、わりと平凡なロードサイドにある一軒宿の温泉です。
最近、田んぼアートで有名になった田舎館村(いなかだてむら)の近くでもあります。
このホテルを一躍有名にしたのは、名物りんご露天風呂。
おおおおお!
こんなりんご風呂なら入ってみたい!
入ってみたいのはりんご風呂であって、おねーちゃんと一緒に、という意味ではあります、もとい、ありません…
このホテルにはりんご風呂だけでなく、りんご足湯もあります。
ノォォォォォォォ、これもイイ!
なんかりんごの甘酸っぱいエキスが、青春の頃みたいに体を引き締め、お肌すべすべにしてくれるような気になりますね。
もちろんりんご風呂以外のトラディショナルな本格的温泉もあるので、まあこのお風呂は人気があるでしょうね。
今回はランチだったのでりんごづくし、というほどではなかったのですが、りんごを使った料理もここの名物。
すべての料理にりんごが入った、りんご会席というような献立もあるそうです。
客室の冷蔵庫にもさりげなくりんごが。
それもそのはず、このホテルのオーナーは、この平川の大きなりんご問屋なのです。
そのため敷地内にもリンゴ畑を持っていて、いつでも新鮮なりんごがあるんです。
「ホテルアップルランド」の意外とセクシーなりんご大観音
食事が終わり、いよいよあの観音様にご対面。
ホテルの3階あたりから観音様への参拝通路があります。
その名も「りんご大観音」。
高く掲げる左手には、もちろん「あぽー」が。
あのピコ太郎先生も何気に青森の親善大使をやっているそうなので、そのうち「♪ I have a あぽー」と踊り出すかと思って見ていたのですが、どうやらそういう芸当はできないようでした。
このりんご大観音、このホテルの東館を新設する際に、りんごをはじめとする農産物の豊作を祈願して建てられたもの。
台座には「十二支別の守り本尊・子安観音」を安置していて、良縁・子宝・安産・健康・長寿・大願成就に効能がある、知る人ぞ知るパワースポットなのです。
・・・が、絵馬の数がちょっと寂しいですね。
もうちょっと頑張れ、りんご大観音!
ちなみに観音様ビューの客室から眺めると、こんな感じ。
ノォォォォォォォ、これもイイ!(今日は叫んでばっかり)
この姿を見てると、なんかエロティックな気分になってしまうのは僕だけでしょうか?男子の皆さんならなんとなくわかりますよね?
うーん、この部屋、泊まってみたいぞ!
これが、ホテルから見える岩木山。
この角度が、弘前側から眺める「本当の」岩木山なんでしょうか。
以前、この先にある黒石温泉に行ったときにこのホテルの横を通ったことがあったので名前と場所は知ってましたが、ホテルアップルランド、こんなに奥深いホテルだとは知りませんでした。
今回は下見だったので泊まれなかったのですが、今度弘前に来たときは、市内ではなくてここに泊まってみたくなりました、わりとマジで。
<2016年10月訪問>
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