北海道知床半島の玄関口、斜里町にある「天に続く道」。
まるで天まで上るかのようにどこまでもまっすぐに続く一本道はいつ見ても素晴らしいのですが、特に9月下旬から10月上旬にかけての日没の時間が一番美しいのだと言われています。
そんなわけで新興私立高校の甲子園出場みたいな感じですが、日没の絶景を求めて3年連続3回目、「天に続く道」へと行ったお話です。
日没の「天に続く道」
3年連続3回目。今回もまたまたやってきました「天に続く道」。
過去2回は低気圧やら強風やらに見舞われたことが多かったのですが、この日は日中からずっと素晴らしい天気です。
ここで一度じっくり見たかったのが、天に続く道の上に沈む夕日。
9月末から10月初旬にかけて、この道の真ん中に夕日が沈んでいくというのです。
この日は9月20日、時期的には少し早い気もするんですが、僕の高貴なパワーで多少は日没の位置くらい調整できんだろ、ってことでその時を待ちます。
360度カメラTHETAで撮るとこんな感じ。
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
このふたり、こう見るとなんか絵になってるように見えるけど、結構あーだこーだ言いながらずっと道の真ん中にポーズ付けてて座ってて、おまえら中国人か、って思ったけど、普通に日本人のカップルでした。
日が傾いてくると、天に続く道が伸びる大平原がだんだん金色に染まりはじまります。
そして東側の海別岳の上からは銀色の月。
♪蒼ざめたつ~きが ひ~が~しから のぼるわ~
と、聖子ちゃんの歌が僕の頭の中に流れ始めます(Ⓒ松本隆 「ガラスの林檎」)
おおおおお、日没、来た!
やっぱり実際に沈む場所はまだ少し北西側でしたね。
日没後のマジックタイム。
ホントに素晴らしいのはこの時間なんですが、さっきのインスタかっぽーはじめ、やっぱりみんな日没と同時にとっとと帰ってしまいました・・・
・・・と思ったら、どこに身を潜めていたのか、
♪蒼ざめたつ~きが ひ~が~しから のぼるわ~
と、歌いながら、1980年代の聖子ちゃんを模してきちんとショートカットにした聖子ちゃん世代の美魔女が僕の目の前に姿を現し、
♪愛しているのよ
かすかなつぶやき
聞こえない振りしてるあなたの
指を噛んだ ♪
って、指噛むなよっ!
そんなわけで、斜里の場末の飲み屋街で、竜宮の夜は更けてゆくのでした・・・
朝の「天に続く道」
開けて翌朝。
知床に泊まらず、わざわざ斜里に泊まったのは、天に続く道に翌朝にも行ってみたかったからなのです。
どんだけこの道好きなんだよ、俺っ!
でも朝は東から順光なので、それはそれで輝いてきれいに見えると思ったんだよね。
天の道に行く途中に並走してくれる斜里岳も大好きです、はい。
天に続く道の頂上のかなり手前に展望台があるので、ここから360度カメラで撮ってみます。
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
ここからだとどうしても斜めからの撮影になっちゃうので、頂上みたいな迫力出ないんですよね。
なんでここに展望台なんかあるんだろ?
たぶん一番最初に整備されたビュースポットはここだったんだけど、頂上からのほうが迫力あるので、今は頂上がメインのビュースポットとして整備されている、ってことなんでしょうね。
前日の夕方の写真にも写ってましたが、今年はこんなふうに見晴台とベンチ、奥のほうに駐車場ができてました。
午前8時の天に続く道。
もうちょっと太陽が東にある早い時間がいいかもしれませんね。
道の上に木の影ができちゃってるのがちょっともったいないですな。
さて、今日はこれから「海に続く道」(命名:風祭哲哉)を下ってそのまま知床へと入ります。
そーいえば忘れてましたが、天の道をバイクで爆走した動画も撮ったので共有しておきます。
<2018年9月訪問> 最新の情報は公式サイト等でご確認ください
天に続く道への旅
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